中学受験は秋以降から直前までが本当の勝負だといわれています。直前までの努力が重要なことに違いはありませんが、志望校への合格には直前対策も重要なポイントになります。
今回は、中学受験対策!直前までできる科目別得点UPのポイントを解説していきます。志望校の対策に不安を抱えている受験生の参考にしてほしいと思います。
【中学受験対策!国語の直前対策方法】
中学受験は中学校の入試スタイルにもよりますが、国語が重要な科目になることが多いのが現状です。特に今後の入試では、国語力が重要になることが全科目で強くなる傾向があります。
ここでは、国語の直前受験対策方法を紹介します。国語は学習方法が難しい科目のひとつですが、直前まで対策することをオススメします。
中学受験!国語の直前対策ポイント
基本学習を継続しよう!
国語の基本学習は漢字・文法・語句などですが、受験直前まで継続する学習のひとつです。漢字や語句が重要なことはもちろんですが、語彙力の差が記述問題のときにあらわれます。
国語は算数と違い結果がわかりにくい科目なので、日々の継続が重要になります。漢字に関しては、採点基準にかかわらず正確に書けるようにしておくことがポイントです。
読解力と記述の技術を最確認!
国語の長文問題は短期間で成果がだせる分野ではありませんが、直前ならではの対策方法もあります。特にこれまで学んできた読解や記述の技術的な部分を復習するべきです。
読解に関する技術は本文の読み取り方や重要部分に線を引く作業も含まれます。選択問題も正解だけでなく、不正解の選択肢にも注目することをオススメします。
志望校の出題傾向を意識した受験対策
国語の直前対策でもっとも有効な方法は、志望校の出題傾向を再認識することです。長文の長さやジャンルはもちろんですが、出題の方向性を把握することが合格への大きなポイントになります。
国語は同じ問題を何度も解く必要はありませんが、過去に間違えた問題は「間違えた理由」を明確にしておくことが重要です。原因がわからない場合は、塾の先生などに相談することをオススメします。
国語が苦手な受験生の対策方法!
基礎学力の安定を目指す
国語が苦手な受験生が目指すことは、正答率の高い問題を確実に得点に結びつけることです。従って、漢字や語句に関する問題は重要な得点源になります。
長文問題は急激に成果が出るものではありませんが、4年生や5年生向けの長文問題などを読むことで自信につながることもあります。また、選択問題は正解だけでなく全ての選択肢の内容を理解することが解法のポイントになるはずです。
理解していると勘違いしている危険性!?
国語が苦手なお子さんの原因のひとつに「わかっていると勘違い」しているケースがあります。算数や英語などにもみられることですが、学校の先生や塾の講師の説明を聞いて理解したつもりになってしまうことです。
これまでに受けた模試や過去問で、間違えた問題を復習することもオススメ方法になります。このときの注意点は、自分の考えた答えが出た理由を理解しながら解説や解答を見ることです。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
受験までに受けた模試の結果が悪いからといって、心配ばかりしても意味がありません。実際に受験をする学校の長文問題の長さや特徴を理解することが大切です。
国語が苦手だというお子さんでも、実際の受験で良い結果が出ることも少なくありません。模試と受験校の過去問題の難易度なども考えることをオススメします。
国語が得意な受験生の対策方法!
基本学習を継続する!
国語が得意な受験生も漢字や語句などの基本学習は、受験日まで継続することが重要になります。漢字や文法・語句などは確実に得点ができるように対策をすることをオススメします。
長文問題は苦手なジャンルも克服する必要があります。短時間で国語の成績を向上させることは難しいですが、事前対策をおこなうことで記述式の解き方や時間配分への対策をオススメします。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
国語が得意な受験生でも、志望校の出題傾向と相性が合わなければ決して有利になるとは考えられません。志望校の出題傾向は把握していると思いますが、時間配分や出題の特徴を再確認することをオススメします。
学校によって頻出する長文の長さや問題のジャンルも異なります。過去問題や過去の模試の長文を読み返すことも漢字や語句の対策にもつながるのでオススメです。
国語が得意な受験生の注意点!
国語が得意なお子さんの注意点は、対策をおこたることです。確かに国語の対策は難しいのが事実ですが、模試の結果は志望校の問題が解ける理由にはなりません。
模試の結果がいつも良い受験生のなかには、受験対策に力をいれない傾向が見られます。過去問題などを利用して出題傾向や長文の長さなどを理解して、事前に対策することをオススメします。
【中学受験対策!算数の直前対策方法】
中学受験の算数は、合否のポイントになるといわれるほど重要な科目です。確かにどこの進学塾も算数に対する力のいれかたは他の科目以上に感じます。
ここでは、算数の中学受験直前対策の方法を解説していきます。算数は確実に理解をすれば、大きく得点を伸ばす可能性がある科目なので、最後まであきらめずに取り組んでください。
中学受験!算数の直前対策ポイント
計算問題や一行問題の学習を継続しよう!
計算問題を軽視する受験生もいるようですが、計算ミスや計算に時間がかかるのは合否に大きな影響につながることも考えられます。算数は小問1問の得点が重要になるので、計算ミスは極力避けるように対策する必要があります。
また、問題文も早く理解できる読解力を身につけることをオススメします。出題内容を把握できずに問題が解けないというお子さんもいるので、注意が必要です。
公式を覚えるのではなく、理論的に理解するようにしよう!
算数が苦手なお子さんの特徴のひとつに「公式の丸暗記」があります。公式を覚えることは問題を早く正確に解くために必要なことですが、使い方を理解していないと意味がありません。
算数の問題も理論的に理解できるようになると類題や応用問題にも対応できます。公式を覚えるときには、公式の内容を理解することが重要です。
志望校の出題傾向を意識した受験対策
算数の試験問題で意識してほしいことは出題傾向だけでなく、大問の単元や難易度です。算数は各問題の配点が高いだけでなく、前の問題が解けないと次の問題が解けないようなケースもあります。
算数に限ったことではありませんが、問題は順番に解く必要はありません。得意な分野や難易度が低い問題から解くことをオススメします。
算数が苦手な受験生の対策方法!
基礎学力の安定を目指す
算数の公式は暗記をするだけでなく、公式を理論的に理解すると算数に対する苦手克服につながる可能性が高くなります。この考え方は時間がかかりそうですが、一度理解をすれば飛躍的に得点力を向上することに期待がもてます。
図形の問題なども解法で図形に「線」を引く場合にも、なぜそこに線を引くのかと考える必要があります。解き方を覚える方法もありますが、あくまでも最終手段です。
理解していると勘違いしている危険性!?
模試や過去問題の解答説明を読むと「わかったつもり」になってしまうお子さんも算数が苦手になりやすいタイプです。小テストは良いけど模試になると結果が出ないという場合は、要注意なので早急に対応することをオススメします。
問題を解くときに、計算をする理由や図に線を引く理由を考えて問題を解くと自信につながります。また、考えることでわからない部分が明確になるので、先生に質問をして理解できるまで教わることが大切です。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
算数の問題も志望校によって異なる特徴があります。難関校になればなるほど思考力を必要とする問題が多くなります。算数が苦手なお子さんは、考えて解くことが苦手なケースが多いので対策が必要です。
志望校にもよりますが、過去問題の類似問題が出題されることも少なくありません。解法とその理由を反復学習することをオススメします。
算数が得意な受験生の対策方法!
基本学習を継続する!
算数が得意なお子さんは、受験でも高得点を狙いたいはずです。高得点を目指すときの注意点は計算ミスやケアレスミスをなくすことになります。
計算問題のミスをなくすには、継続した学習がもっとも効果的です。また、一度間違えた問題の類題で、同じミスを繰り返さないようにすることがポイントになります。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
入試問題の大問ごとの難易度は、中学校によって異なります。成績の良い受験生に限って順番に解いても問題ないと考えがちですが、確実に得点が見込める問題から解くことをオススメします。
志望校の出題傾向を知るには、過去問題を解くのがもっとも効果的です。通塾している受験生の場合は、塾の先生に聞くと良いアドバイスをもらえることも期待できます。
算数が得意な受験生の注意点!
算数が得意なお子さんがもっとも注意したい点は、ケアレスミスを防ぐための体調管理です。中学受験当日にベストな状態で100%の力を発揮できる受験生は決して多くありません。
模試では何でもなかったことも、極度の緊張で体調を悪くしてしまう受験生もいます。ベストな対策方法はありませんが、第一志望校の前にお試し受験や併願校の受験を組み込むと受験独特の雰囲気を経験できるのでオススメです。
【中学受験対策!社会の直前対策方法】
中学受験の社会は国語や算数と比べると配点が低い中学校も多いですが、もっとも学校の特徴があらわれる科目でもあります。そのため受験対策も受験校に適した対応が必要なことも少なくありません。
ここからは、社会の中学受験直前対策方法について説明をしていきます。社会が苦手な受験生も、最後まであきらめずに対策することをオススメします。
中学受験!社会の直前対策ポイント
基本学習を継続しよう!
社会が苦手なお子さんの中には、知識の利用方法を上手くできていないケースと国語力がやや劣る場合があります。もちろん、単純に知識力が不足している場合もありますが、その部分は学習時間と効率の良い学習で補うことが最優先になります。
知識を上手く活用できないお子さんは、資料や図などを利用する問題を多く取り組む必要があります。また、地理、歴史、公民の3分野を繋げて考える必要がある問題も少なくありません。
まずはノートや参考書などの基礎的な知識を確認することが重要です。基本的な問題が解けるのであれば、図や表に加えて問題文を読み取る力を身につける必要があります。
苦手単元を集中対策!
社会は基本的に暗記科目ですが、資料やグラフの読み取り方ができない受験生は苦戦する問題も数多くあります。苦手な単元は基礎的なことから再度復習することをオススメします。
地理や歴史の基本項目を軽視してしまい後悔する受験生もいるので、歴史の年号などの基本事項も忘れずに取り組むようにしてください。
志望校の出題傾向を意識した受験対策
社会は志望校によって特徴が出やすい科目のひとつです。特に近年は難関校の受験を避けて中堅校への受験を決めるご家庭も少なくありません。
地理・歴史・公民をあわせたタイプの問題は、基本知識だけでなく資料や問題文を読み取る力が求められます。志望校の過去問題や説明会などを利用して、出題傾向を確認することをオススメします。
社会が苦手な受験生の対策方法!
基礎学力の安定を目指す
社会が苦手なお子さんは、社会が苦手ではなく社会の学習方法を間違えている場合もあります。特に地理や歴史の基本的な問題は解けるのに時代のつながりや関連制の知識が必要な問題になると解けないというお子さんは、学習方法を考えなおさなければなりません。
社会は地理・歴史・公民のどの分野でも「点」ではなく「線」で覚えていくことが重要になります。関連制のある内容や資料も同時に学ぶことで、応用問題にも対応できるようになることが期待できます。
理解していると勘違いしている危険性!?
地理だと地名や山脈などの基本事項を覚えているだけで良いと思ってしまう受験生もいますが、この状態だと資料や図を利用した貿易などの問題には対応できないことになります。
歴史でも年代と事柄だけを「点」で覚えてしまうと、関連制のある問題に対応できません。「いつ」・「どこで」だけでなく、「なぜ」・「何をした」という理由や結果まで学習することが重要になります。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
社会は志望校によって出題傾向に特徴があるので、事前に出題傾向を把握することが重要です。この考え方は難関校だけでなく、中堅校にも該当する考え方になります。
過去問題を重視する考え方もありますが、あくまでも出題傾向を参考にすることをオススメします。社会の問題は常に最新の情報も必要になるので、時事問題資料や小学生新聞などの活用をオススメします。
社会が得意な受験生の対策方法!
基本学習を継続する!
社会が得意なお子さんは、基本的に総復習や細かい点への対策がポイントになります。特に漢字での解答や歴史の年号の並び替えなどは、確実に得点に繋げたいところです。
塾で使用しているまとめ系の教材を利用しても良いですし、みくに出版のメモリーチェックなどは、良くまとまっているので人気があります。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
社会が得意な受験生であれば、確実に高得点を狙うべきです。そのために必要なことは、過去問題を使用した出題傾向の把握と時間配分になります。
得意な科目こそ、ケアレスミスをなくす対策が必要になります。社会で考えられるケアレスミスは、漢字の覚え違いと焦りなので時間配分は大切な対策のひとつです。
社会が得意な受験生の注意点!
社会が得意な受験生がもっとも注意する点は、すでに説明済みのケアレスミスや時間配分です。時間配分は過去問題などを繰り返すことで対策できますが、ケアレスミスは基本問題の反復学習や漢字の見直しが大切になります。
得意科目だからといって難易度の高い問題を多く解いてしまう受験生もいますが、難しい問題だけに執着するのは決して良い対策方法ではないので注意が必要です。
【中学受験対策!理科の直前対策方法】
理科は受験生によって得意、不得意がハッキリわかれる科目です。また、単元によって苦手意識が強いお子さんが多いのも特徴になります。
ここでは、理科の中学受験直前対策について説明をしていきます。理科が得意な受験生も苦手な受験生も苦手単元の克服を最後まであきらめないようにしてください。
中学受験!理科の直前対策ポイント
基本学習は知識の向上と苦手単元の克服!
理科の基本は知識を確実にしていくことが重要です。そのうえで、知識の活用や知識と知識を結びつけて解答を導きだす必要があります。
特に苦手分野のある受験生は、知識分野に力をいれるべきです。物理・化学・生物・地学の4分野をできるだけ均等に学習をすすめることをオススメします。
知識の活用方法を定着させよう!
理科の基本知識を覚えただけでは、本当の基本問題にしか対応できません。どれだけ知っている情報や知識を活用できるかが得点につながります。
得意・不得意に関係なく総復習のつもりでまとめてみると苦手な分野や軽視していた部分が見えてきます。特に苦手意識の高い分野は、対策が足りない受験生も多いはずなので重点的に対策することをオススメします。
志望校の出題傾向を意識した受験対策
理科に限らず志望校によって出題傾向や問題の難易度に差があります。志望校にあった適切な難易度の問題を解くことが合格への近道です。
出題傾向や問題の選別などは、塾の先生に相談をするのもひとつの考え方です。理科は分野別・単元別にまとめノートなどを作成しておくと、直前で役立ちます。
理科が苦手な受験生の対策方法!
基礎学力の安定を目指す
理科が苦手なお子さんの特徴は、分野だけでなく単元の違いによる知識量の差です。また、基本知識はあっても実際の問題になると上手く活用できないというケースもあります。
まずは苦手な原因を明確にすることが重要です。知識量が足りない受験生は基礎知識と一問一答系の問題集で知識を安定させることをオススメします。
理解していると勘違いしている危険性!?
苦手な受験生が多い単元の代表は「電気の計算」「力学の問題」ではないでしょうか?計算方法を理解していると勘違いしている受験生は特に危険です。
計算問題は、類題を数多くこなすことが得点力向上のポイントになります。知識を問われる問題も同様の考え方で、安定した得点が期待できます。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
志望校によって物理・化学・生物・地学の出題傾向や難易度が異なります。過去問題などを利用して出題傾向を理解することが重要です。
適切な難易度の問題は、塾の先生などに相談をして適切なレベルの類題を多くこなすことをオススメします。苦手な単元も繰り返し取り組むことで、得点力の向上が期待できます。
理科が得意な受験生の対策方法!
基本学習を継続する!
得意な科目だという意識がマイナスに働くこともあります。応用問題や発展問題など難易度の高い問題ばかり解いてしまうのは、ベストな対策方法とはいえません。
中学校にもよりますが、分野・単元の難易度が毎年異なります。理科が得意なお子さんでも得意な順列はあると思いますので、中でも苦手な分野や単元はしっかり復習しておくことをオススメします。
志望校に合わせて確実に得点をできるようにしよう!
理科が得意なお子さんは、当然のように高得点を考えます。ただ、他の科目の状況にもよりますが、目的は受験に合格をすることなのでできる問題から確実に解く習慣をつけるべきです。
志望校の出題傾向や分野・単元ごとの頻出問題の類題は確実に解けるようにしておくことが重要です。国語や算数よりも配点が少ない中学校もありますが、確実に高得点を狙える科目なので充分に対策をしてください。
理科が得意な受験生の注意点!
理科が得意なお子さんの注意点は、理科の学習時間と体調管理です。学習時間は他の科目と同じである必要はありませんが、得意だから少なくする必要はありません。
体調管理は他の科目でも言えることですが、万全の体調で受験に臨める受験生はほとんどいません。想定は難しいですが、理科の計算問題は体調が悪いと解けなくなるケースもあるので注意が必要です。
【まとめ】
今回は、中学受験の直前対策を科目別に説明しました。全科目共通でいえることは、過去問題を最大限利用して対策を考えることです。
受験日が近づくと漢字や計算などの学習問題を省く受験生もいますが、基本学習は最後まで継続することをオススメします。目的は満点ではなく合格点を取ることです。
最後に一番大事なことは、最後まであきらめないこととできるだけ良い体調で受験にのぞむことです。志望校に合格出来るように最後まで対策を続けるようにしましょう。