中学受験の四大模試!それぞれの特徴を丁寧に解説!

中学受験

中学受験の対策方法には様々な方法がありますが、模試を受験するのも重要な対策方法のひとつです。首都圏の中学受験には四大模試と呼ばれる模試が存在します。

今回は、首都圏の4大模試の特徴やオススメする受験生についてわかりやすく解説していきます。

模試の選び方も受験の合否におおきくかかわるので参考にしてください。

 

【四大模試と首都圏の中学受験とは?】

中学受験で志望校に合格するには、進学塾や模試の利用が必須だという人も少なくありません。特に難関校への合格は塾選びも重要になるといわれています。

ここでは首都圏の中学受験と模試について説明をしていきます。

志望校によって異なる模試が必要になりますが、基本的な考え方は同じです。

四大模試とは?

首都圏中学入試四大模試は「全国公開模試」「合不合判定テスト」「サピックスオープン」「統一合判」の4つの模試のことをさします。

受験をする模試は、通っている塾や志望校に応じて選択するのが一般的です。

後ほど細かく説明をしますが、模試と塾との関係性は以下の通りです。

・全国公開模試
 日能研

・合不合判定テスト
 四谷大塚

・サピックスオープン
 SAPIX

・統一合判
 首都圏模試センター

一般的に通塾生は主催塾の模試を受けますが、志望校や会場模試などを利用するときに他の模試を受験することもあります。

特に会場模試や志望校向けの模試は合否に大きな影響がでます。

四大模試と中学受験の関係性!

中学受験をするうえで四大模試の受験が必須というわけではありませんが、自分の学力や志望校を決定するとき役立ちます。

通塾をしていないお子さんも受験ができるので、目的によって受験を検討してみても良いと思います。

四大模試のうち3つの模試は進学塾が主催している模試なので、基本的に塾生向けになっています。

「統一合判」は首都圏模試センターがおこなっているのでスタイルは異なりますが、中学受験を意識した模試であることに違いはありません。

中学受験に関係なく四大模試を受験したい場合にオススメの模試

四大模試というと中学受験を前提にかんがえられているように思われますが、各模試にはお子さんの現時点での学力を試すことを目的にした模試も存在します。

・全国公開模試 日能研

 実力判定テスト

 

・合不合判定テスト 四谷大塚

 全国統一小学生テスト

 

・サピックスオープン SAPIX

 実力診断サピックスオープン

 

・統一合判 首都圏模試センター

 中学受験スタート模試

お子さんの学力を知りたいといってもあくまでも中学受験を視野にいれている問題が出題されるので、小学校のテストで高得点が取れていても必ず良い結果になるとはいえません。

目指す中学校にもよりますが、このような模試を受けてから塾の必要性などを検討するのもひとつの方法です。

このなかの模試のなかには無料で受験できるものもあるので、中学受験の有無にかかわらず試してみるのも良い考え方になります。

【全国公開模試(日能研)】

全国公開模試とは?

日能研の模試は中堅校~難関校を基準にしている模試で、通塾生を中心に多くの受験生が受ける模試になっています。

母体数も多いので中学受験用模試としての人気も高いのが特徴です。

日能研の塾生が中心になっているので、カリキュラム的に塾生が有利ですがあくまでもお子さんの現時点の成績を理解するのが目的であればメリットがあります。

全国公開模試の特徴と難易度

全国公開模試は、基本的に中堅校~難関校を志望校にしている受験生向けの模試です。

模試の種類は学年や目的に応じて8種類ありますので、お子さんの志望校によって選択することをオススメします。

全国公開模試の難易度は、合不合判定テストとさほど変わらないといわれています。

基本的に通塾生向けの問題ですが、中堅校~難関校を志望校にしている受験生にオススメの模試になります。

全国公開模試をオススメする受験生とは?

・お子さんの学力を知りたい場合

これから中学受験を目指すお子さんや現状の学力を知りたいお子さんは、全国公開模試の「実力判定テスト」の受験をオススメします。

日能研のテストなので小学校のテストよりも悪い結果が出ることが多いですが、気にする必要はありません。

・中堅、難関私立中学校を志望校にしている場合

通塾生は塾の指導方針や相談によって模試を決めることをオススメしますが、一般受験を検討している場合は模試を自分で決定する必要があります。

中堅、難関私立中学校を目指している受験生は、

「志望校選定」

「志望校判定」

「合格判定」

の3つを中心に受験することをオススメします。

日程や志望校によって他の模試を受験する方が効果的なこともあります。

・最難関私立中学校を志望校にしている場合

御三家と呼ばれるような最難関校を目指している場合は、全国公開模試のほかに他の模試を受験することをオススメします。

サピックスや四谷大塚が主催する模試には学校別のものもあるので、該当校があれば受験を検討してください。

・公立中高一貫校を志望校にしている場合

公立中高一貫校を志望している受験生は、全国公開模試の「公立中高一貫校 適性検査対策テスト」の受験をオススメします。

公立中高一貫校と私立中学校では受験問題の内容が違うので、対策方法も別途おこなう必要があります。

【合不合判定テスト(四谷大塚)】

合不合判定テストとは?

合不合判定テストは中堅校~難関校を志望している受験生向けと言われている模試で、受験者数も多いのが最大の特徴になります。

母体数も多いのでお子さんの学力や志望校選びの参考にできる模試です。

合不合判定テストの特徴と難易度

合不合判定テストは四谷大塚が主催になっていますが、他の塾生をはじめ多くの中学受験生が受験する模試として知られています。

合不合判定テストも目的や志望校にあわせて6種類の模試があるのでお子さんに適した模試を選択する必要があります。

合不合判定テストの難易度は基本的に日能研の全国公開模試と同レベルといわれています。

どちらも塾生が有利なことに違いはありませんが、臨機応変に使い分けるのもひとつの方法です。

合不合判定テストをオススメする受験生とは?

・お子さんの学力を知りたい場合

お子さんの現状の学力やこれから中学受験を検討するときにオススメするのは、「全国統一小学生テスト」です。

受験生以外のお子さんも受験をしますので、通常の模試よりも敷居が低めになります。

・中堅、難関私立中学校を志望校にしている場合

難関私立中学校を志望しているお子さんで「合不合判定テスト」を中心に日程を組み立てるのであれば、「志望校判定」と「合不合判定」を中心に受験することになります。

・最難関私立中学校を志望校にしている場合

御三家をはじめ最難関私立中学校を目指している場合は、「学校別判定テスト」の受験をオススメします。

志望校に合わせて受験をする必要がありますので、事前確認が必要です。

・公立中高一貫校を志望校にしている場合

公立中高一貫校を志望している場合は、「公立中高一貫校対策 実力判定テスト」の受験をオススメします。

実施回数が決して多くないので、可能であれば他の公立中高一貫校向けの模試も受験する必要があります。

【サピックスオープン(SAPIX)】

サピックスオープンとは?

サピックスオープンは四大模試に含まれていますが、難関校を志望している受験生向けの模試だと考えて問題ありません。

受験者の多くが塾生になるので、必然的に難易度やレベルも高くなります。

サピックスオープンの特徴と難易度

サピックスという塾自体が主に難関校を志望する受験生が多いので、模試のレベルも高くなっています。

他塾の塾生でも最難関といわれるレベルの中学校を志望するのであれば、実力を把握するためにも受験をオススメします。

基本的に母数が少ないので、偏差値を見るというよりも難関校を目指す受験生のなかでの位置づけを把握するための模試ともいえます。

サピックスオープンをオススメする受験生とは?

・お子さんの学力を知りたい場合

お子さんの学力を知りたいのであれば、「実力診断サピックスオープン」の受験をオススメします。

サピックス主催の模試なので、最難関中学を目指すお子さん向けです。

・中堅、難関私立中学校を志望校にしている場合

中堅、難関私立中学校を志望する受験生がサピックスオープンを中心に模試を検討するのであれば、

「志望校診断SO」

「志望校判定SO」

「合格力判定SO」

を受験することになります。

サピックスという塾のレベルが高いので、中堅校を受験する受験生は他の模試の受験を検討することをオススメします。

具体的には書きませんが、他の3つの模試から選択するのが理想的です。

・最難関私立中学校を志望校にしている場合

サピックスに通塾している塾生であれば、最難関私立中学校を志望するケースも多いと思います。

「学校別サピックスオープン」はサピックスオープンのなかでも、最難関校に絞った学校別の模試なのでオススメです。

・公立中高一貫校を志望校にしている場合

サピックスには公立中高一貫校向けの模試は現状存在しません。

他の模試を受験することをオススメしますが、公立中高一貫校向けの模試は四大模試以外にもあるので事前に確認することをオススメします。

【統一合判(首都圏模試センター)】

統一合判とは?

統一合判は首都圏模試センターが主催の模試です。

中学受験向けの四大模試のなかでもっとも難易度が低いので中堅校やそれ以下のレベルの中学校を志望する受験生にオススメです。

統一合判の特徴と難易度

統一合判は四大模試のなかで最も難易度が低めに設定されています。

大手進学塾が主催の模試とは異なり主に中堅校やそれ以下の中学校を志望している受験生向けになっています。

勘違いをふせぐために説明しておきますが、中学受験における中堅校といっても小学校のテストとは水準が異なります。

あくまでも中学受験を目指すお子さんを基本に考えられた模試です。

統一合判をオススメする受験生とは?

・お子さんの学力を知りたい場合

4年生や5年生でおこなわれる「中学受験スタート模試」が学力を知る模試になります。

通常の模試でも良いですが、結果よりも現状を理解することが重要です。

・中堅、難関私立中学校を志望校にしている場合

中堅校以下の志望校が中心のお子さんには、「合判模試」がもっとも適した難易度の模試になります。

もっと難しい模試を求めても良いですが、実際の入試問題のレベルや他の受験生との関係を考えた模試選びが理想的です。

・最難関私立中学校を志望校にしている場合

最難関私立中学校を志望校にしているのであれば、他の模試を受験することをオススメします。

通塾生であれば、通っている塾主催の模試を中心にするのも良いと思います。

・公立中高一貫校を志望校にしている場合

首都圏模試センター主催の「適性検査型模試」が、公立中高一貫校向けの模試になります。

首都圏模試センター以外にもいくつかの模試があるので事前に確認することをオススメします。

公立中高一貫校の受験対策は、必ずしも大手進学塾が良いというわけではありません。

中堅私立校と同じように考えていると厳しい結果になるので、事前対応をオススメします。

 

【四大模試の基本的な比較】

四大模試を個別に紹介しましたが、実際にお子さんに適した模試を探すのは大変な作業です。

ここでは、簡単ではありますが四大模試の比較をしていきます。

・難易度による比較

四大模試を難易度で比較すると高い難易度から並べると以下のようになります。

「サピックスオープン」 SAPIX

「合不合判定テスト」 四谷大塚

「全国公開模試」 日能研

「統一合判」 首都圏模試センター

合不合判定テストと全国公開模試は、基本的に相性の問題でもあります。

難易度的には同じと考えて間違いありません。

一方、サピックスオープンと統一合判は、かなりの差があるので注意が必要になります。仮にサピックスで偏差値50の中学校だと四谷大塚や日能研だと60で、首都圏模試センターだと70以上になることもあります。

・志望校別による比較

▼最難関校

 サピックスオープン

▼難関校、中堅校

 合不合判定テスト、全国公開模試

▼中堅校、下位校

 統一合判

上記のようなスタイルが一般的な考え方になります。

サピックス、四谷大塚、日能研以外の通塾生や自宅の学習がメインの受験生は模試選択の目安にしてください。

・結論!どの模試を受ければ良いのか?

模試選びの基本は、お子さんの志望校にあわせた模試というのが理想です。

大手進学塾の通塾生であれば塾主催の模試を受けるのが基本ですが、必ずしもベストな選択ではないこともあるので注意が必要になります。

これまでの説明を読んでいる人であればわかると思いますが、通塾している塾の模試が適正とは決まっていません。

特に志望校がある程度決まった段階になると、選択した模試の出題内容や受験者のレベルが同等の方が良いはずです。

また、受験校が会場になっている模試は積極的に受験することをオススメします。

志望校の会場受験がない場合も、会場受験は大きな経験になるのでメリットが大きいといえます。

【まとめ】

今回は首都圏の中学受験向けの四大模試について解説をしました。

中学受験対策の模試は、大学受験で受ける模試とは役割が異なる部分もたくさんあります。

お子さんの志望校に適した模試と会場受験を選択することが理想の模試選びになります。できるだけ早い段階で無理のないスケジュールを組むことをオススメします。

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