「小学生に身につけて欲しい本当の国語力とは?」

小学生向け

当サイトでは、小学生に身につけて欲しい知識を5つオススメしています。

「国語力」

「算数力」

「英語力」

「プログラミング」

「お金の知識」

5つです。

このなかから今回は、「国語の力」について説明をしていきます。

この記事を読んで多くのジャンルで役立つ国語力の伸ばし方を参考にしてください。

 

【小学生に必要な国語力1 読解力】

小学生で国語が苦手だというお子さんをお持ちの親御さんの多くは、読解力の向上を考えると思います。

読解力の向上は、国語以外の科目にも影響する重要なポイントのひとつです。

ここでは、小学生に必要な国語力のひとつである「読解力」について説明をしていきます。

読解力の基本と向上方法を紹介しているので、参考にしてください。

その読解力の解釈は間違っていませんか?

読解力というと「物語文や説明文の内容を正しく理解できているか?」という部分に注目するのが一般的だと思います。

確かにこの考え方は間違っていませんが、本来は書かれている内容の情報を見つけ出して、最終的に評価できることです。

PISAProgramme for International Student Assessment)と呼ばれている国際的な学習到達度調査の求める読解力は、以下のようになっています。

・情報を探し出す力

・理解する力

・評価して熟考する力

この3つの力のうち「理解する力」は決して悪くないようですが、のこりの「情報を探し出す力」「評価して熟考する力」に関しては、低下傾向にあるといわれています。

これまでの日本がおこなってきた教育方法にも問題があるようです。与えられた情報を理解することができても、自分で情報を探すことや評価をすることが苦手なお子さんが多くなっています。

自分の考えをわかりやすく簡潔に説明するのが苦手なお子さんが多いのも、この部分が影響しているようです。

このことを理解したうえで、読解力の向上を考えてほしいと思います。

読書や新聞購読は読解力向上に必須!

読解力の向上にもっともオススメするのは読書と新聞購読です。最近はどちらも電子書籍や電子新聞が流行っていますが、基本的に紙媒体をオススメします。

読書が良いことは、どの情報を見ても同様のことが書かれていると思います。単純に知識を得るためだけでなく、国語に必要な読解力を向上させるためにも読書は必須と考えて間違いありません。

読書の嫌いなお子さんは、国語が苦手になるケースが多いといわれています。まずは自分の好きなジャンルからで良いので読書の習慣化を目標にしてほしいと思います。

新聞も大人と同じ新聞だと興味が持てないこともあるので、小学生新聞などを活用すると比較的身近な内容も多くなります。読書や新聞購読は、できるだけ強制よりも自分から取り組むことが重要です。

親子の会話からうまれれる読解力!

親子の会話は、読解力を大きく向上させることが期待できます。特に大事なことはできるだけ単語や短文ではなく、ひとつの文章になるような会話がオススメです。

また、お子さんに問いかけるような会話にすると、お子さんは自分なりに考えることを習慣にします。疑問に思うことや自分で考えることは、読解力向上にかかせません。

お子さんに質問をされるようになれば、おおきなチャンスだと思ってください。つい面倒だからと曖昧な回答をするのは絶対に避けることです。

お子さんの質問内容に対する回答がわからないときには、一緒に調べるのもひとつの方法になります。

自分で物事を調べる事も読解力向上のひとつです。

 

【小学生に必要な国語力2 漢字と語彙力】

小学生に必要な国語力のふたつ目は、漢字と語彙力になります。特に語彙力が少ないと理解力だけでなく、人に説明をするときにも悪影響がでます。

ここでは、漢字と語彙力について説明をしていきます。語彙力の向上は、中学受験やその後の学校生活にも有利になるはずです。

漢字の意味を理解することは語彙力アップにつながる!

小学生の国語の学習で重要な漢字も、意味を意識しながらおこなうことをオススメします。漢字学習は一般的に読み書きが中心になりますが、それぞれの意味を確認すると語彙力の向上にもつながります。

読み書きと意味の関連付けは、小学生のお子さんには少々難しい学習方法ですが親御さんが一緒に取り組むことで徐々に慣れるはずです。読み書きだけの漢字学習よりも時間はかかりますが、意味を覚えることは確実に国語力の向上につながります。

曖昧な流行語をできるだけ避けるようにする!

お子さんだけでなく親御さんにも言えることですが、曖昧な意味の言葉や流行語を利用することをできるだけさけることも重要なポイントになります。曖昧な意味の言葉には、擬態語や擬音語などが該当します。

「ピカピカ」や「キラキラ」という言葉でもなんとなく意味は理解できますが、違う言葉で表現することで語彙力を増やす工夫をしていきます。「輝く」「光る」でも良いですし「かがやく」という言葉もあてはまることがあるはずです。

流行語を全て否定するわけではありませんが、例えば「ヤバイ」という言葉は良いときにも悪いときにも使っている印象があるはずです。単純に「ヤバイ」という言葉で逃げるのではなく、「何が良かった」「何が悪かった」などを明確に表現させるようにすることが重要になります。

曖昧な意味の言葉や流行語を控えることは語彙力の向上だけでなく、言葉の正しい使い方を覚えるという意味でも重要なことになります。もちろん、親御さんも意識することで、お子さんへの影響力も大きくなるはずです。

言葉や漢字の意味を調べる習慣をつける!

漢字学習のときにも説明しましたが、わからない言葉があるときには調べる習慣をつけることをオススメします。

単純な漢字の読み書きや熟語問題のときには、詳しく意味を知らなくても解答できることもありますが、総合的な国語力を向上させるには言葉の意味を把握する必要があります。

語彙力の向上という意味では、読書や新聞購読も読解力の向上とあわせてオススメできる方法になります。意味がわからない言葉を調べて理解するという行動は、読解力と語彙力の向上には欠かせない学習方法です。

言葉や漢字を調べることの習慣化に成功したあとは、もうひとつ工夫をすると更に総合的な国語力の向上につながることが期待できます。わからない言葉や漢字をすぐに調べても良いですが、まず推測することを加えてみてください。

漢字や言葉に使用されている漢字や言葉の雰囲気やイメージから意味を推測すると考える習慣が身につきます。

同時に自分から情報を探すことも意識すると更に良いと思います。

 

【小学生に必要な国語力3 コミュニケーション能力】

小学生のお子さんを持つ親御さんにお子さんのコミュニケーション能力のことを聞くと、「他人への説明が苦手」「人の話を最後まで聞けない」などコミュニケーション能力が低いと考えているケースが多いようです。

ここでは、小学生に必要な国語力の3つ目であるコミュニケーション能力について説明をしていきます。コミュニケーション能力は学校生活だけでなく、社会にでてからも重要な能力です。

コミュニケーション能力のないお子さんとは?

コミュニケーション能力が低いと自覚しているお子さんが多くいるようですが、本当にお子さんはコミュニケーション能力が低いのでしょうか?そもそもコミュニケーション能力の有無はいつ・どこで決まるものなのでしょうか?

コミュニケーション能力が生まれつき決まっているものだと考えている人もいるようですが、基本的に成長とともにやしなっていくのが一般的な方法になります。

幼稚園や小学校での経験がコミュニケーション能力の有無に関係するといわれています。つまり、コミュニケーション能力の低いお子さんの多くは、人とコミュニケーションを取ることを嫌いになっている可能性が高いと考えられます。

人とのコミュニケーションに苦手意識を持つ理由は、大人からすると些細なことかもしれません。特に考え方や性格を否定されるような経験をすると人とのコミュニケーションが苦手になるようです。

コミュニケーション能力を向上させるには「経験」が必要!

コミュニケーション能力は徐々に向上させることが可能だと説明しましたが、お子さんが嫌がっていることを無理におこなうことはオススメしません。

お子さんのコミュニケーション能力を向上させるには、人とのコミュニケーションを嫌いな状態から好きな状態に変えていくひつようがあります。

その第一歩は親子の会話人の話を聞く力を身につけることです。

一般的にも幼少期の親子の会話が、コミュニケーション能力向上に役立つと考えられています。また、1日に数分の会話の親子と数時間の会話をする親子では、コミュニケーション能力に差がでるのは当然のことです。

お子さんがコミュニケーションを取ることが好きになる理由のひとつに脳を「快い」状態にすることが挙げられます。良い印象になれば積極的にコミュニケーションを取るようになりますから、多くの経験をつむこともできます。

お子さんとの会話で注意してほしいことを以下に記載しておきますので、必ず意識して取り組むことをオススメします。

すぐに効果がでなくてもあきらめずに楽しむことを意識してください。

・お子さんの言葉を真剣に聞く!

・お子さんの話を途中でさえぎることや要約することを控える

・お子さんの説明に対して肯定的な意見を言って誉めるようにする

「お子さんの言葉を真剣に聞く!」は、他の作業をしないでしっかり聞く姿勢を見せることが必要です。この行動はお子さんに対しての真剣さだけでなく、人の話を聞く姿勢を教えることにもつながります。

「お子さんの話を途中でさえぎることや要約することを控える」は、お子さんの説明がわかりにくいときにおきる行動ですが、最後まで聞いてあげる姿勢も大切です。そのとき、お子さんが説明をしやすくする姿勢も重要になります。

「お子さんの説明に対して肯定的な意見を言って誉めるようにする」は、人とのコミュニケーションに対する嫌な部分を消していく効果が期待できます。最初から上手くできるお子さんはいませんので、親子の会話を楽しいと感じてもらえるようにするのがポイントです。

コミュニケーション能力と読書の関係

人とのコミュニケーションを取ることに抵抗がなくなっても、説明の仕方や聞く姿勢がそだたなくては、またお子さんのコミュニケーション能力を否定されることになります。

人のはなしを聞く姿勢は、こちらの対応方法を注意すれば徐々に身につきます。問題は人にうまく説明できるようになる能力の向上方法です。

人に上手く説明ができるようになるには、読書がオススメになります。「またか・・・」と言われるかもしれませんが、読書が好きな人の多くは説明を上手くまとめる力をもっています。

読書と同じようにオススメするのが、小学生新聞の講読です。

 

https://study393.com/newspaper/

 

情報を上手くまとめて人に説明する能力は、コミュニケーション能力の高いお子さんを育てるポイントになります。

子どもの頃は殆ど話もできなかった人が、社会人になって様々な経験を積んで高いコミュニケーション能力を持つようになっていることも決して珍しいことではありません。

【まとめ】

今回は小学生に身につけてほしい国語力について説明しました。「読解力・語彙力・コミュニケーション能力」は、受験では国語以外の科目にも大きな影響があります。

国語の総合力を向上させるには、読書と小学生新聞の講読がもっともオススメできる方法です。コミュニケーション能力の向上は、親子の会話から始めると効果が期待できます。