中学受験に必須とも言われている進学塾ですが、
どこの塾を選んで良いのか悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
今回は、首都圏4大進学塾のひとつ「日能研」の紹介と活用方法を説明していきます。
この記事を読めば、日能研の魅力だけでなくお子さんに適しているかもわかるはずです。
【中学受験!首都圏4大進学塾・日能研はこんなところ!】
首都圏4大進学塾の筆頭とも言える日能研は、中学受験の老舗的な存在でもあります。
首都圏4大となっていますが、現在は全国規模で教室を展開しています。
ここでは、中学受験のパイオニアとして人気の日能研の魅力や活用方法だけでなく、
欠点や向いているお子さんのタイプを説明していきます。
中学受験のパイオニア的存在!日本最大級の進学塾・日能研!
中学受験の最大手でもある日能研は、主催する模試が3大模試に選ばれている実績の高い進学塾です。
まずは、日能研の概要を説明していきます。
日能研の概要:
日能研の特徴:
・開校地域
北海道、首都圏、岐阜、愛知、関西、岡山、広島、四国、九州、沖縄
・教室数(推定)
約150校
・学習指導
集団指導塾
・対応レベル
中堅校~最難関校
・対象学年
小学1年生~小学6年生
・費用(小学6年生時)
4科目 約40,000円
その他に「入会金」「テキスト代」他
※費用や教室に関しては、変更の可能性もありますので直接ご確認下さい。
親御さんの感覚だと日能研は、首都圏のイメージがあると思います。
確かに関西の有力進学塾もあるので全国トップとは言えませんが、規模は間違いなく全国レベルです。
また中学受験に対する歴史もある塾なので、
「実績」
「情報力」
に関しては首都圏だけでなく全国的にトップクラスの進学塾になります。
他の進学塾の多くは、高校受験を視野にいれた教室も開校していますが、
日能研は今も昔も中学受験一筋です。
(個別指導ユリウスには、中学生・高校生の教室もあります。)
日能研のクラス編成と授業のスタイル
日能研は小学校1年生から入塾可能ですが、あくまでも学習に興味を持って楽しみながら学ぶ習慣をつけることを目的としています。
1年生~3年生は、受験という意識よりも楽しみながら学ぶことを主軸にしています。
中学受験を目的とした学習という意味では4年生~6年生ということになります。
日能研のクラス編成は、
「基礎クラス」
「応用クラス」
があります。
基礎クラス・応用クラスのそれぞれがアルファベットでクラスわけされています。
クラス名は各地域で変わるので、ここでは混乱を防ぐために掲載を控えます。
詳細は、お住まいの地域の日能研に直接伺うことをオススメします。
日能研のクラス編成は、塾生がおこなう「カリキュラムテスト」で決定します。
基礎クラスは、「基礎と共通」で
応用クラスは、「共通と応用」
の範囲から出題されます。
クラス編成は、共通問題の得点で決定します。
日能研の授業は、基礎クラスと応用クラスの授業内容が異なるのでクラス編成には、共通問題が利用されることになります。
日能研は、他の進学塾よりも基本を大切にした学習方針です。
4年生と5年生は基礎力の向上や学習習慣の定着などを目指しています。
授業スタイルが、復習を繰り返すコツコツタイプなので確実に実力をつけながら反復学習を身につけられます。
中堅校に強いのも理解できる考え方です。
日能研で使用するテキストの特徴と模試
日能研のテキスト:
日能研で使用するテキストは、
「本科テキスト」
「栄冠テキスト」
の2種類のテキストを使用しています。
この2種類のテキストは、日能研オリジナルです。
「本科テキスト」は、日能研の授業で使用するテキストです。
「栄冠テキスト」は、家庭用のテキストになります。
日能研の「本科テキスト」は、基礎力向上用の推奨できるテキストです。
家庭では、「栄冠テキスト」を使い復習をするのが基本的な学習スタイルになります。
日能研の模試とテスト:
日能研の授業は、6年生になると1週間単位で学ぶ学習範囲を「カリキュラムテスト」で習得の確認をおこないます。
カリキュラムテストは「カリテ」と言われています。
「カリテ」は、授業の成果とクラス編成に利用されます。
もうひとつが、三大模試のひとつでもある「全国公開模試」です。
日能研に通う塾生の多くは、少しでも良いクラスに入りたいので「カリテ」の成績向上を目指します。
「カリテ」は、使い方に注意点もあるので後ほど説明します。
「全国公開模試」は、他の塾生も受験する規模の大きな模試です。
偏差値も多くの母体数から算出されているので信頼性が高いことで知られています。
特に三大模試の中でも中堅校~難関校まで幅広い受験生が対象の模試です。
塾生がおこなう「カリテ」とは全く違う出題傾向なので信頼性も高いことで知られています。
【日能研の特徴と活用方法!性格的な向き不向きは?】
日能研の概要やクラス編成をはじめ授業のシステムなどを簡単に説明しました。
ここからは、実際に日能研の特徴をどのように活用するかを説明します。
また、受験生であるお子さんが性格的に向いているかを説明していきます。
塾選びに悩んでいる保護者の方は必見になります。
日能研のメリットとデメリット!
中学受験の老舗的な存在でもある日能研にも良いことばかりではありません。
デメリットも事前に理解していれば、回避すれば良いことです。
メリットは最大限に活用して、デメリットは極力回避できるようにするのが理想です。
中学受験は保護者も重要な役割があるので参考にして頂ければと思います。
日能研の最大のメリットは、経験と実績からくる最大の情報量と完全なカリキュラムです。
また、基本学習力の定着と反復学習が基本なので幅広い学力のお子さんに向いています。
一方で、コツコツと学習を続けることが難しいお子さんは、授業についていけなくなります。
そのためにも家庭でお子さんの学習状況を保護者が把握する必要があります。
日能研のデメリットは、自慢でもある「カリテ」の存在です。
これは他の塾でも言えることですが、「カリテ」のための学習になってしまうことです。
日能研のクラスわけは、「カリテ」の成績が重要になります。
「カリテ」の共通問題は、日頃使用しているテキストとほぼ同様の内容です。
塾生は、少しでも上位クラスに入りたいのでテキストの「暗記」で高得点を狙うクセがついてしまう傾向があります。
良いカリキュラムが逆効果になることもあります。
日能研の活用方法を理解して志望校合格を目指そう!
中学受験は、短い期間で多くの知識を覚える必要があります。
時間の不足が理由で理論的に理解する必要がある項目を暗記で対応してしまいます。
本来、日能研のスタイルは毎日コツコツと反復学習を推奨する考え方です。
クラス編成のために暗記に頼る学習は避けるようにする必要があります。
日能研のカリキュラムは、長い経験と実績から完成した信頼できる学習システムです。
ただし中学受験の基本でもある家庭での対応が必要になります。
日能研のテキストは、
授業用の「本科テキスト」と
家庭学習用の「栄冠テキスト」
があります。
ただこの学習の反復だけに固持すると「カリテ」対策になってしまいます。
「全国公開模試」を利用すると共に日頃の学習内容も「暗記」に頼らずに「理論」を理解できるようにする習慣をつけるようにしましょう。
保護者必見!我が子は日能研に向いているのか?
日能研の学習システムは、毎日コツコツ反復学習をおこなえるお子さんが向いています。
良い意味でマイペースの学習ができるお子さんにオススメです。
ただし、難関校を目指しているのであればできるだけ上位クラスに所属するのが理想になります。
そのためには、遅くても小学4年生から通塾を考えるようにしたい物です。
一方で日能研の学習システムがあまり向いていないと思われるお子さんの性格は競争が苦手なお子さんや諦めてしまうタイプです。
日能研のクラス編成は、テストで決められます。
このテストでクラスを決めると同時に席順も成績の良い生徒が前に着席するようになります。
日能研は、このシステムで切磋琢磨を考えていますが、全てのお子さんに当てはまるとは言えません。
中には自分なりのペースでコツコツというお子さんも少なくないようです。
ただし、日能研とは異なるシステムでも多くの進学塾は生徒間の競争があります。
このケースは、集団塾よりも個人指導型の塾や家庭教師が向いていると考えられます。
【まとめ】
今回は、中学受験の首都圏4大塾のひとつでもある日能研の説明をしました。
日能研は、進学塾の中で最も広い学習レベルの受験生に向いています。
中学受験の進学塾としての規模だけでなく、経験や実績から考えられたカリキュラムは自信を持ってオススメできる内容です。
ただし、どの塾でも言えることは、万民向けと言われていても100%ではありません。
中には個別指導や家庭教師の方が力を発揮できるお子さんもいると思います。
中学受験は塾にお任せというご家庭もあるようですが、あくまでも学習内容を任せるだけです。
中学受験は、塾を含めて親子二人三脚で志望校を目指すことをオススメします。