中学受験にも役立つ「こども新聞」の基本と魅力とは!?

中学受験

中学受験対策のひとつに、こども新聞の購読が注目されています。こども新聞の存在は知っていても講読方法や内容を知らない親御さんも多いのではないでしょうか?

今回は、こども新聞の基本と魅力について説明をしていきます。この記事を読んでこども新聞の魅力や中学受験対策への活用方法を理解してください。

 

【中学受験にも役立つ「こども新聞」の基本】

新聞を読むことで得られる効果が大きいことは、多くの人が理解していると思います。ただ、一般紙をお子さんに読ませるには少々難しいというのが本音です。

ここでは、こども新聞の中でも小学生向けに販売されている新聞についての基本を説明していきます。こども新聞の講読方法や疑問も掲載しています。

こども新聞とは?こども新聞の基本!

こども新聞は、簡単に言えばこども向けにつくられている新聞のことです。その中でも今回は、小学生向けのこども新聞に注目をしています。

地方紙を含めるとこども新聞の数は多くなりますが、全国紙で発行しているのは「読売新聞」「朝日新聞」「毎日新聞」の3社が発行しているこども新聞です。

・読売新聞

読売KODOMO新聞

・朝日新聞

朝日小学生新聞

・毎日新聞

毎日小学生新聞

それぞれの新聞社が小学生向けのコンテンツや記事内容にこだわりをもっています。後ほど各社の新聞の比較やオススメポイントを説明します。

こども新聞は、子供向けにつくられている新聞ですが、これだけではわかりにくいので具体的に一般紙との違いをあげておきます。

・小学生が読みやすいように文章内容漢字ルビがふってある。

・イラストや図解を豊富に使用している。

・こどもに悪影響がある内容の記事は掲載していない。

中学受験対策を含めた学習的な要素のコンテンツがある。


近年になって注目されるようになった小学生向けの新聞ですが、歴史的にみると現在の毎日新聞社のこども新聞が1936年創刊となっています。

ちなみに朝日新聞社は1967年で読売新聞が2011年の創刊です。最も新しい読売新聞のこども新聞でも既に20年ですので、決して新しい新聞というわけではありません。

注目されるようになったのは、中学受験の影響が大きいと言われています。中学受験に「時事問題」が出題されるので、その対策方法のひとつとして利用する受験生が多くなりました。

こども新聞の講読方法と疑問点?

こども新聞の基本的な内容は理解できたと思います。次に実際に講読する方法や解約についての説明をしておきます。

新聞講読のイメージは、しつこい勧誘と考えている親御さんも少なくないはずです。ここでは、全国紙3社のこども新聞についての例になります。

・講読方法

一般紙やスポーツ新聞は定期購読以外に駅の売店やコンビニで購入することもできますが、こども新聞は一般紙の販売店との契約になります。

契約方法は、各社のホームページからの申し込みや販売店に直接電話をして申し込むことになります。各社若干の違いはありますが、基本的な申し込み方法は同じです。

・解約方法

こども新聞の解約方法は、契約をしている販売店に連絡をして解約手続きをおこないます。販売店がわからない場合は、本社の相談窓口に電話をすれば教えてもらえます。

解約自体は販売店への電話連絡のみで完了しますが、月の途中での解約はできません。月の途中の場合は、月末までは通常とおりの契約で翌月から配達されなくなります。

・勧誘への不安

新聞購読というともっとも不安になるのが勧誘ではないでしょうか?昔は新聞の勧誘は、強引な手口や脅しのような営業スタイルで問題になっていましたが、近年はかなりクリーンなイメージになっています。

少なくともこども新聞に関しては、しつこい勧誘は皆無と考えられます。万が一、しつこい勧誘にあった場合は、販売店か最寄りの消費者生活センターに相談することをオススメします。

こども新聞は万能型?中学受験は子ども新聞でも対応できるの?

こども新聞は中学受験対策に適していると説明しましたが、細かい苦手単元の克服や即効性の成績向上効果は望めません。つまり、こども新聞は万能型というわけではありません。

こども新聞を継続的に講読することで、国語・算数・理科・社会・英語といった個々の科目の成績がすぐにあがることは難しいと思います。

こども新聞は、総合的な能力向上や各科目を広い範囲でとらえた学習効果の期待になります。すぐに結果が出なくても、長期間講読を続けることをオススメします。

中学受験の各科目への対策の基本は、参考書や問題集になります。塾の利用や家庭学習を含めて、参考書や問題集なしでは中学受験対策をするのは難しいのが本音です。

 

【親子で学ぶ!こども新聞の活用方法と期待できる学習効果】

こども新聞の基本的な内容や講読方法は理解できたと思います。次にこども新聞の活用方法や期待できる学習効果について説明をしていきます。

こども新聞は、中学受験だけでなく高校受験や大学受験でも必要になる「力」を得る期待ができます。時間はかかりますが、徐々に効果が出るのがこども新聞の特徴です。

中学受験に必須の「時事問題に強くなる」

こども新聞がもっとも中学受験に役立つと言われていることは、時事問題への対策になります。実際に大人が読んでもわかりやすい説明は、オススメできます。

中学受験の出題傾向をみると時事問題を出題している中学校も多くあります。直接的な出題ではなくても、関連事項の出題もあるのでマイナスにはなりません。

実際に社会で起きていることに対するお子さんの意見を聞いてみるのも良い学習になります。知識を得ることだけが学習ではないので、実行することをオススメします。

親子で取り組むことで得られる学習の習慣化と興味の発見!

こども新聞を上手く活用するには、可能な範囲で親御さんと一緒に取り組むことをオススメします。中学受験のサポートという意味でも重要な役割です。

・音読をする!

新聞を黙読するよりも音読することをオススメします。音読には正しい日本語を使用できるようになるだけでなく、読解力も身につきます。

 

・スクラップをつくる!

1番興味を持った記事のスクラップをつくるのも良い活用方法です。ノートに切り抜きを貼るだけですが、新聞社も推奨する活用方法なのでオススメします。

 

・要点と意見を書いてみる!

気になった記事の要約文と感想を書くのも国語に役立つ活用方法です。要点をまとめるには理解力が必要ですし、意見や感想を書くのは作文力の向上につながります。

お子さんが自分で興味を持ったことに対して、スクラップノートや要点・感想をまとめる作業を継続することが重要です。学習の習慣化やお子さんの興味を発見できるチャンスになります。

大学受験にも影響?受験に必須の力が得られる!

こども新聞を継続して講読すると大学受験にも役立つ能力向上の期待が持てます。特に今後の受験状況は、中学入試から大学入試まで大きく影響します。

・思考力

これまでの中学受験は、知識を詰め込む受験対策が基本でした。近年の入試は、難関校から中堅校まで「思考力」を試す出題も増えています。

スクラップノートをつくるときは、記事に関する様々なことを考える習慣をつけることがポイントになります。思考力は、算数や理科などの科目にも影響します。

 

・読解力

新聞を読んで要点をまとめるためには、読解力が必要です。読解力の向上は、近年低下気味と言われています。

読解力の向上は国語に影響がありますが、算数や英語などの科目にも成績に影響します。問題文が長文になる高校受験や大学受験にも影響するので、注意が必要です。

 

・作文力

要点をまとめる作業や感想を書くことは、作文力の向上につながります。作文力もすぐに身につく力ではないので、継続することをオススメします。

 

【こども新聞「読売」「朝日」「毎日」の3社の特徴とオススメのポイント!】

こども新聞は、全国紙だと「読売」「朝日」「毎日」の3社から選ぶことになります。基本的にどこの新聞も同じと思われますが、それぞれに個性のある内容になっています。

ここでは、各社のこども新聞の特徴とオススメのポイントを説明していきます。お子さんに適した新聞を見つける情報として役立ててください。

読売「読売KODOMO新聞」の特徴とオススメのポイント

読売新聞の小学生向け新聞は、読売KODOMO新聞です。2011年創刊のこども新聞で、3社の中でもっとも新しい創刊年になります。

・料金

月額550円

・発行日とページ数

木曜日(週刊) 20ページ

・発行部数

約20万部

・特徴

イラストや写真が多いので活字慣れしていないお子さんにもオススメ

・代表コンテンツ(変更の可能性あり)

おしえて!コナン時事ワード

ポケモンABC

 

・オススメのお子さん

写真やイラストが多いので、新聞を読み慣れていないお子さんにもオススメです。学習面では、英語に力をいれている印象があります。

朝日「朝日小学生新聞」の特徴とオススメのポイント

朝日新聞の小学生向け新聞は、朝日小学生新聞 です。1967年創刊のこども新聞で、中学受験生向けの新聞として火付け役になっています。

・料金

 月額2,100円

・発行日とページ数

 毎日 8ページ

・発行部数

 約11万部

・特徴

 難関中学校の受験を考えているのであれば、迷わずオススメのこども新聞

・代表コンテンツ(変更の可能性あり)

 天声こども語

 他

 

・オススメのお子さん

中学受験対策を考えているお子さん向けのこども新聞です。学習面に力をいれているのが特徴で、難関校を受験するお子さんの多くが講読しています。

毎日「毎日小学生新聞」の特徴とオススメのポイント

毎日新聞の小学生向け新聞は、毎日小学生新聞です。1936年創刊で、こども新聞としての歴史がもっとも長くなります。

・料金

 月額 1,750円

・発行日とページ数

 毎日 8ページ(土日12ページ)

・発行部数

 約10万部

・特徴

 こども新聞の中では、もっとも新聞らしい新聞です。ニュース記事が多く掲載されているのが特徴になります。

・代表コンテンツ(変更の可能性あり)

 1面コラム(時事ニュースのコラム)

 他

 

・オススメのお子さん

ニュース時事情報を多く知りたいのであれば、一番充実しているこども新聞が毎日小学生新聞です。学習コンテンツよりも新聞としての購読を考えるお子さん向けです。

お子さんに向いているこども新聞を選ぶポイント

お子さんに子ども新聞を選ぶときのポイントは、お子さんがもっとも読みやすく興味を持つことが重要です。3社を試して、選ぶのが一番理想です。

目安として考えるのであれば・・・

読売KODOMO新聞

新聞の講読読書の習慣がないお子さん向けです。週刊なので、無理なく読むことができます。

朝日小学生新聞 

中学受験生に人気のこども新聞ですが、時事問題対策よりも学習コンテンツの充実がめだつ印象です。こども版天声人語が人気になっています。

毎日小学生新聞

もっとも時事問題対策に向いているこども新聞です。日々のニュースの情報を求めるのであれば、オススメできる内容になります。

【まとめ】

今回は、中学受験をはじめ学習の習慣化や読解力などの向上に期待ができるこども新聞について説明をしました。全国紙を中心に特徴や選択のポイントを紹介しています。

こども新聞は、学力向上だけでなく様々な場面で必要となる能力向上の期待ができるアイテムです。お試し講読もできるので、お子さんと相談のうえでお試しください。

 

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