中学受験の主役は受験生ですが、受験校の決定や日程を決めるときは親御さんが中心になることが一般的です。
このときに親御さんの気持ちが主体になることは避けるべきです。
今回は、中学受験の「やってはいけない併願校選び」の説明をしていきます。
この記事を読んで、志望校合格のために必要な併願校選びの参考にしてください。
【中学受験の第一志望と併願校の関係!】
大学受験の場合は、同じ大学の複数学部や別大学の同学部の受験をすることが一般的です。
その選択をするのも受験生本人であることが多くなります。
中学受験の場合は、受験校の選択を親御さんが決定するケースも少なくありません。
ここでは、中学受験の第一志望と併願校の関係を説明していきます。
受験生は小学6年生!受験日程は、第一志望中心に!
中学受験の受験日程を決めるときは、第一志望を中心に決める必要があります。第一志望の試験日に合わせて、バランス良く併願校を決定するのが理想です。
また、合格出来る可能性が低いと判断しても、決して第一志望を変更してはいけません。特に受験日直前の変更は悪影響しかないので、絶対に避けてください。
第一志望の合格が難しい場合は、実際の成績に合わせたリアルな第一志望を決定します。このときも本来の第一志望を優先するので、日程も注意する必要があります。
もちろん第一志望が複数日程の場合は、後半戦の受験校を再検討することも視野に入れる必要があります。後半戦も予定通りに受験する場合は、前半で安全校の合格を確保する事をオススメします。
併願校の受験日程が合否を大きく左右する!
中学受験は併願校の受験日程の組み方で、第一志望の合否を左右します。理由の大部分は精神的なことですが、受験生は小学6年生ということを考えれば当然です。
中学受験の基本は、できるだけ早く合格を確定させることです。首都圏の入試で考えると2/1や2/2の午後受験が重要なポイントになります。
安全校でも「合格」という結果は、受験生に大きな自信とやる気をもたらします。一方、初日で全敗してしまうとモチベーションの維持と不安を解消するのが難しくなります。
中学受験を100%の状態で挑む受験生は、ほとんどいません。できる限り良い体調とモチベーションを維持するには、親御さんの力が重要な存在になります。
複数日程と午後入試の使い方!
中学受験の日程で合否を左右するポイントは、複数日程と午後入試の使い方になります。特に併願校の位置づけにある中学校の受験に関しては、慎重な対応が必要です。
午後受験は、午前中に受験した学校から距離的に無理のない中学校を選択する必要があります。特に前半日程は、安全校を組み込むのが理想です。
複数日程は第一志望と併願校では、受験の仕方や位置づけが異なります。それぞれ全く異なる対応が必要です。
第一志望校が複数日程ある場合は、後半の日程を変更する可能性があります。特に合格確率が低い中学校だと厳しい結果になることが考えられます。
中学受験の第一志望は変更しないのが鉄則なので、このような場合は前半の日程で安全校を押さえておくことをオススメします。前半で合格があれば、安心して後半も第一志望校を受験できます。
併願校の複数日程は、学校説明会や受験要項を事前に確認することをオススメします。複数受験によって、受験料が割り引きになることや合否が有利になることがあります。
【中学受験の併願校選び!重要な安全校の受験!】
中学受験の併願校選びが重要なことは、充分理解できたと思います。併願校の受験日程が、第一志望校の合否に大きく影響します。
ここでは、併願校の中でも安全校について説明をしていきます。安全校の捉え方をどのように考えるかも重要になります。
強気の受験にも安全校は取り入れよう!
安全校の位置づけを通学する可能性の有無によって、その他の受験校選びも大きく変わってきます。お試し受験の場合は難しい場合もありますが、基本は通学を視野にいれた受験をオススメします。
中学受験の受験校を親御さんが考えると、比較的強気の受験日程を組む傾向があります。強気の受験日程が悪いわけではりませんが、必ず前半に安全校を受験することをオススメします。
ここでの安全校とは、合格したときに通う可能性のある中学校のことです。この安全校を取り入れていれば、残りは強気でも問題ありません。
特に第一志望が複数日程の場合は、前半で安全校の合格が必須になります。序盤で合格校があると、精神的にも有利になることが期待できます。
お試し受験を軽視しないようにしよう!
お試し受験は、合格しても通学予定のない中学校を選ぶこともあります。これは、本当の意味のお試しになるので重要な受験です。
模試とお試し受験は、雰囲気も違うので貴重な経験になります。通学の有無に関わらず受験することをオススメします。
中には通学予定がないという理由で、お試し受験をしないご家庭もあります。お試し受験の意味は、合否だけでなく多くのメリットがあります。
お試し受験に安全校のレベルを受験すれば、合格という自信につながります。一方、難関校の受験で不合格の場合は、気を引き締めるきっかけになることもあります。
受験校の難易度は、お子さんの性格によって異なります。どちらにしてもお試し受験を軽視しないことをオススメします。
偏差値と実力相応校!絶対に合格するわけではない!
お子さんの偏差値が50だからと言って、必ず偏差値50の中学校に合格するわけではありません。一般的に上下5は、想定内と考えて受験校を選ぶ必要があります。
特に中学受験は、受験中の結果やお子さんの性格で大きく合否が左右されます。偏差値よりも入試問題との相性が重要になるケースもあります。
受験校を選ぶときは、第一志望校を中心にバランス良く受験するのが理想です。特に安全校は受験前半に組み込むことをオススメします。
受験前半での合格は、多くのケースでプラスに働きます。お子さんの性格にもよりますが、上手く予定に組み込むようにしてください。
【親御さん必見!中学受験で避けたい併願校の選び方】
中学受験で親御さんが絶対に避けたい併願校の選び方があります。お気持ちは充分に理解できますが、併願校の受験校選びが合否に大きく影響することを再度認識してください。
ここでは、親御さん向けの中学受験で避けたい併願校の選び方を説明していきます。併願校選びに悩んでいる親御さんは、参考にしてください。
入試期間中に急遽志望校を変更するのは避けよう!
中学入試の結果は、多くの学校で当日の夜や翌日朝に結果がわかります。不合格の場合のお子さんのモチベーション低下は理解できますが、親御さんが動揺してはいけません。
初日の結果を見て急遽志望校を変更する親御さんがいますが、あまりオススメできる考え方ではありません。言い方は悪いですが、第一志望校や実力相応校の合否は運もあると思います。
もし、後半日程で志望校を変える可能性がある場合は、事前にお子さんと相談して2とおりの出願パターンを用意することをオススメします。
前半で安全校や併願校の合格を確保できれば予定通りの受験日程で問題ありません。前半で合格校がなければ、後半日程で安全校の受験に切り替えるのが一般的になります。
定まらない志望校!校風を重視するのが基本!
併願校を選ぶときに最も注意して欲しいことは、校風で学校を選ぶことです。偏差値や知名度で選ぶのは、オススメできません。
第一志望が進学校なのに併願校が完全な大学附属校というのでは、将来的な考えも定まっていません。中校一貫校の場合は、進学校と大学附属校の違いが明確です。
受験校を選ぶときは、必ず校風や教育方針を重視して選択することをオススメします。併願校も似ている校風であることは、中学校生活も充実するはずです。
受験校の数は多すぎると受験対策が非効率!
併願校の受験校は、複数日程がある場合は有効に利用することをオススメします。異なる中学校ばかり受験するのは、あまりメリットがありません。
受験する校数が多いと受験対策にも影響が出ます。中学受験の受験対策の多くは、過去問題の対策が中心になります。
複数日程の利用は、合否判定が有利になることもあります。また、受験会場の慣れも重要なポイントです。
どちらにしても、受験をする中学校の数はできるだけ抑えるのが理想です。複数日程を利用できない場合は、校風の似ている併願校を選ぶことをオススメします。
【まとめ】
今回は、中学校受験でやってはいけない併願校の選び方を説明しました。中学校受験は、併願校選びも親御さんの重要な役割になります。
受験日程の組み方を的確にすることで、第一志望校の合否も変わってきます。お子さんの成績と性格を考慮しながら、理想の併願校作戦を考えてください。