中学受験で合否にもっとも影響がでる科目が算数です。
受験生の多くがもっとも時間をかけているのも算数になります。
今回は、中学受験の過去問題の取り組み方のポイント・算数編を説明していきます。
算数は理解をしていれば、得点につながる科目ですのでこの記事を参考にしてください。
【中学受験 過去問題の取り組み方の基本~算数編~】
算数の過去問題を解けても同じ問題ではないので、実際の入試で解ける保証はありません。同じ問題ではありませんが、類題が出題されれば解ける可能性が高くなります。
ここでは、中学受験の過去問題の中でも重要な算数の取り組み方を説明していきます。
過去問題の有益な使い方のポイントをしっかり理解して欲しいと思います。
中学受験は算数の結果が合否を左右する!過去問題で徹底対策!
中学受験の算数は、多くの中学校で力をいれている科目です。午後入試などでは、数学1科目で受験を実施している学校もあります。
中学受験の合否を大きく左右する科目だけに各中学校が特徴のある出題形式になっています。
特に難関校では、独自の出題形式なので過去問題の対策は必須になります。
日頃の模試や問題集とは違った出題傾向の中学校もありますし、中には問題文そのものが難しくなっている読解力を求めるような文章題を出題する中学校もあります。
算数は公式に執着してしまう受験生も少なくありませんが、算数は複合問題として実際はさほど難しくなくても冷静に解かないと間違えやすい問題も出題されます。
算数は解ける問題から解くのが基本!
中学入試で一番大事なことは、合格点を取ることです。特に算数は満点を狙って大問をはじめから解いていたのでは、時間がたりなくなります。
・合格点を取ること!
・過去問は、全問解く!
複数ある大問の中でも比較的解きやすい問題を後半部分に出題する傾向のある中学校もあります。おそらく問題全体を見渡す能力や対応力を試しているのだと思います。
結論から言えば、解ける問題から解いて確実に得点を重ねるのが基本的な対策になります。過去問題対策のときは、できるだけ全問解くことが理想です。
最終的には、捨て問題をつくる対策になることもありますが、現時点はできるだけ苦手な単元を正確に解けるように復習を繰り返すことをオススメします。
算数のふり返りは解答よりも解法を重視しよう!
算数の過去問題対策で大切なことは、出題傾向と問題の難易度を知ることです。過去問題が解けても合格はできませんし、出来なくても不合格にはなりません。
受験日に合格点が取れるようになるために過去問題を利用して確実に実力をつけていく必要があります。
そのためには結果よりも問題を解く過程を大切にしなければなりません。
・算数の解答はひとつですが、解法は複数の方法があります。
・計算ミスをなくす!
重要なことは、計算ミスをなくして時間内に正確に解くことです。
問題を見たときに複数ある解法のどの方法がベストかを導き出せる知識やヒラメキが大切です。特に受験という緊張した状態で問題を解けるメンタル面も鍛えなければなりません。
得点力を重ねることも重要ですが、なによりもケアレスミスと呼ばれるミスをなくすことです。日頃から計算問題への取り組みと文章題は図表を使った解き方を身につけましょう。
【中学受験 過去問題の取り組み方の疑問点と対応策~算数編~】
中学受験の過去問題は、受験対策に重要な存在です。ただし、単純に解いて答え合わせをしていてもあまり意味がありません。
ここでは、算数の過去問題に関する疑問点と対応策を説明していきます。特に受験生の親御さんは、参考にして欲しいと思います。
過去問題を始める時期と解く順番は?類題を解くのも重要な対策方法!
過去問題を始める時期は、夏休み以降でも良いのですが親御さんは出題傾向を把握しておく必要があります。これは、秋以降に併願校を探すときに重要なポイントになります。
・正解の問題も別の解き方にチャレンジ!
・受験当日は、最も効率の良い解き方を選択!
過去問題を解く順番は、基本的に新しいものからで問題ありません。ふり返り学習は、不正解の問題だけでなく正解の問題も解きなおす必要があります。
間違えた問題は、解答の説明をよく読んでから解きなおします。その後、同じ単元や類題をできるだけ多く解いて苦手な問題を克服しましょう。
塾に通っている受験生は、塾のテキストを中心にわからない問題は、早めに講師に教えてもらうことをオススメします。
通塾していない受験生は、市販のテキストでも問題ありません。わからない問題対策は、経済的にゆとりがあれば「スタディサプリ」などを利用すると効率が良くなります。
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正解した問題を解きなおすときは、可能であれば別の解き方にもチャレンジしてみると良いと思います。受験当日は、最も効率の良い解き方を選択する必要があります。
過去問題に取り組むときに親がおこなう事前準備~算数~!
過去問題に取り組むときに親がおこなう事前準備は、解答用紙の用意と出題傾向の把握が重要になります。また、併願校を考えるときにも傾向が似ていると有利です。
・計算ミスは避ける!
・数字は丁寧に書く!
・出題傾向から併願校を検討!
解答用紙は、原寸大にする必要があります。当日とできるだけ同じ状態をたもつことが過去問題を解くときの重要なポイントです。
確認が必要なことは、計算用紙です。学校説明会などで質問をすると答えてくれることもあります。計算用紙が用意される場合と問題用紙の空きスペースを使う場合があるので事前に確認することをオススメします。
お子さん自身に答え合わせをさせることが基本ですが、必ず確認をしてください。計算ミスや数字の書き方が雑だと不正解になることもあります。
日頃から丁寧に数字を書くように習慣化させることは親御さんの役目でもあります。
また、出題傾向から併願校選びや第二希望なども検討することになります。
算数が得意な場合は、算数1科目または2科目受験に絞るべきか?
中学受験の大きな特徴に午後入試の存在があります。午前中に本命校を受験して、近隣の中学校を併願校として午後入試を利用するのが一般的な考え方になっています。
午後入試に選択する中学校の多くは、併願校になりますし中学校によっては1科目や2科目での受験になります。
秋以降になると理科や社会の成績が伸び悩むので、算数が得意なお子さんははじめから1科目や2科目に絞りたいという意見も聞くことがあります。
確かに算数1科目や国語と算数だけという受験校は存在します。
ただし難関校の多くは4科目受験ですし、多くの中学校は4科目です。
基本的に4科目受験から2科目受験に目標を変更してもあまり成績が上がることはありません。
理由は、これまでも算数や国語に多くの時間をかけているケースが多いからです。
午後受験など必要に応じて1科目や2科目受験をするのは、ひとつの考え方です。
はじめから算数1科目や2科目に絞るのはあまりオススメできません。
【まとめ】
今回は、中学受験対策で重要な過去問題の解き方とポイント~算数編~を説明しました。中学受験でもっとも重要な科目が算数だといわれています。
算数のでき次第で目標校の合否に大きな影響がでます。過去問題には、受験校の「特徴」が大きく現れます。
算数は多くの問題を解く経験が必要です。過去問題の頻出単元は類題を数多くこなして計算ミスなどがおこらないように事前対策をすることをオススメします。
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