大学受験の併願校を決めるときに最も大事なことは第一志望に近い校風や学科のある大学です。
同時に併願校は、偏差値などの難易度から決定する人も多いと思います。
今回は、併願校を難易度と相性で決める考え方とポイントについて説明をしていきます。
この記事を読んで併願校を決める参考にしてほしいと思います。
【併願校を難易度で決める考え方!合格ラインと偏差値の幅!】
第一志望の大学は、基本的に自分がどうしても通いたい大学になるので偏差値は多少無理をしても問題ありません。
併願校に関しては、「合格」を意識する必要があります。
ここでは、大学の併願校を難易度で決めるときの合格ラインや偏差値について説明をしていきます。
現役生と浪人生でも考え方は異なるので参考にしてください。
偏差値から考える大学受験の合格ラインとは?
当サイトでは、大学受験から中学受験まで「志望校選択に偏差値は参考程度」というのが基本的な考え方になっています。
従って、併願校を選択する場合も偏差値が最優先ではありません。
第一志望の大学に関しては、偏差値よりも自身の気持ちが最優先ですが、
併願校の場合は合格を視野に入れることが重要です。
第一志望➡自分の気持ちが最優先
併願校➡合格安全校優先
難易度や偏差値による併願校選びはひとつの目安として取り入れるとスムーズに併願校が決まります。
もちろん自分が通いたいという気持ちは重要です。
基本的に合格圏内を偏差値で考えると
上位校は+5で
下限が-5
といったところだと思います。
従って完全な安全校は-5よりも下ということになります。
併願校選びの目安:
上位校 | 下限 | 安全校 |
+5 | -5 | -5~-10 |
偏差値60 | 偏差値50 | 偏差値50~45 |
ただし、該当偏差値によって併願者が多くなる大学や本命受験生が多くなる大学があるので注意が必要です。
受験者の偏差値層は、模試などを参考に事前に把握しておくことをオススメします。
浪人生と現役生の違いとは?
大学受験の浪人生と現役生を比較するのは、
あまり好ましくありませんが有利不利という意味では浪人生が圧倒的に有利になるはずです。
もちろん、1年間の受験対策によって浪人生でも学力が下がるケースもあります。
そのような場合は、現役生の方が良い結果になることは言うまでもありません。
一般的に夏までは浪人生が有利で、現役生は秋以降に成績が上がる傾向があると言われています。
従って併願校選択に偏差値を参考にするときも考え方を変える必要があります。
現役生は、秋から受験当日までにある程度伸びることを想定した併願校の選択を検討することをオススメします。
もちろん安全校を確保するのも重要です。
一方、浪人生は秋以降の伸び率を考えることも必要ですが、これまでの成績の上下を再度確認する必要があります。
特に現役時代の偏差値と比較すると良いと思います。
偏差値は受験校選択の目安にしよう!
偏差値は併願校を決めるときに目安になるものですが、確定させるものではありません。
当サイトでも説明している他の項目と合わせて決めることをオススメします。
ただし、偏差値は大学のレベルを決める重要な数値であることに違いはありません。
重要な位置づけにはしてほしくはありませんが、必須の決定項目のひとつになります。
特に現役受験生の場合は、秋以降に急激に成績が伸びることがあります。
従って合格範囲の幅を広げて2パターン程度の併願校の組み合わせをつくると良いと思います。
中堅レベルの大学は、併願校として多くの受験生がパターンに組み入れます。
日程や学部による受験者数の増減なども日頃から確認しておくことをオススメします。
【過去問題からわかる難易度と相性で併願校選び!】
大学受験の併願校を偏差値や合格率で判断をする受験生も多いのではないでしょうか?
確かに併願校選びのひとつとしてオススメできる項目です。
ここでは、過去問題からわかる併願校の選び方を説明していきます。
過去問題を利用して効率の良い受験対策を考えてください。
模試の判定で併願校を決定するのは危険行為!
受験生の多くは、模試を受験して結果に掲載されている偏差値や合格判定を参考に併願校を決定しているようです。
確かに間違っているわけではありません。
世間では、E判定からの合格を前面に出してドラマのように扱いますが、
現実は難関大学になればなるほど判定がかなり正しいものになってきます。
特に併願校を決めるときにE判定の大学を候補に入れるのは正直あまりオススメできません。
本命校は、キセキを信じて判定に関係なく受験をオススメしますが、併願校は別です。
合格判定で判断が迷うのが、C判定とD判定です。
単純に考えれば安全圏ではありませんし、合格圏内とも考えられます。
ここで、参考にしたいのが過去問題との相性です。
できるだけ第一志望と似ている傾向や出題形式の大学を選ぶことをオススメします。
過去問題を解くと相性がわかるので、合格判定とあわせて考えると効果的です。
どちらにしても合格判定だけで判断をするのは危険な考え方になります。
過去問題を解いて初めてわかる本当の難易度!
大学受験の模試でわかる合格判定は確かに参考になる数値ですが、
実際に過去問題を解くと難易度や相性が判断できます。
大学受験の模試は、
偏差値:60以上の大学を受験する受験生から
偏差値:40前後の大学を受験する受験生もいます。
模試は、
レベルの範囲が広い受験生を対象に問題を出題しているので実際の大学と比べるとかなり難易度に差が出ます。
併願校を決めるときは、実際に過去問題を解いてから判断することをオススメします。
過去問題を解くことで本当の難易度が理解できるはずです。
過去問題を解いて初めてわかる相性の良し悪し!
過去問題を解いてわかるのは、難易度だけではありません。
大学受験の合否を決める判断として軽視されがちな相性が理解できます。
大学受験の場合は、比較的偏差値や合格判定を重視するケースが多いので相性まで検討しない受験生も少なくありません。
特に英語の長文問題や国語の長文問題は、大学や学部によって傾向が偏ります。
いくら英語が得意でも専門知識のない分野が出題されると不利になります。
一方、英語が苦手でも知っている内容であれば、かなり有利に問題を解くことができます。
相性は過去問題以外にもオープンキャンパスのときにもわかることがあります。
出題傾向や過去問題も理解できるのでできるだけオープンキャンパスに出席することをオススメします。
【入試要項や難易度の変化による情報収集を忘れないようにしよう!】
大学入試を受験するときの確認基本に入試要項や必須科目などの確認があります。
本命校のときは、大抵の受験生が慎重に入試要項の確認をするはずです。
ここでは、大学入試の併願校選びのポイントになる入試要項の確認に関する説明をしていきます。
併願校だと忘れがちな入試要項の確認を習慣づけるようにしてください。
昨年のデータは参考にならない入試要項は最新のものを確認しよう!
併願校の入試要項は、実際に受験を決めてからおこなう受験生も少なくありません。
併願校の決定は、秋以降に考えれば良いのですが候補大学は既に複数校考える必要があります。
特に入試科目や出題範囲などが今回から変更になるケースがあります。
理科や社会の選択科目が変わってしまい受験が難しくなることも少なくありません。
入試要項には、受験科目以外に大切な受験日に関する内容も記載されています。
近年は複数回受験をおこなう大学もあるので注意が必要です。
多くの大学が夏以降になると次年度の入試要項を発表しますので、
オープンキャンパスなどを利用して情報を収集することをオススメします。
入試問題の出題傾向はオープンキャンパスで直接確認しよう!
入試要項意外に出題される問題の傾向も事前に理解しておくことが併願校選びを有利にすすめる基本になります。
特に出題傾向は合否を大きくわけることになるので必ず事前に確認してください。
出題傾向も入試要項と同じで本命校だけで終わってしまう受験生も少なくありません。
確かに受験予定の大学が開催するオープンキャンパス全てに出席するのは難しいと思います。
あくまでも可能な限りの受験対策方法になるので、優先順位を考えて参加することをオススメします。
受験者数の増減や難易度の変化は、日頃のニュースからわかる!
大学受験の合否は受験者数や問題の難易度によって左右されることも少なくありません。
特に併願校になる大学の情報も本命校同様に確認することをオススメします。
大学の受験者数は、日頃のニュースなどで大きく変わることがあります。
運動や研究で成果を上げれば増加しますし、不祥事があれば減少します。
当たり前のことですが、日頃からニュースを見ていないと意外に知らないこともあります。
思わぬことで注目をあびて受験者数が大幅に増加する大学も稀にあるので注意をしましょう。
また、同様に前年度や数年間の受験者数の増減や偏差値の動向から難易度が変わることもあります。
出題される問題が難しくなることが予想されると併願校としては、不向きになることも考えられます。
【まとめ】
今回は、大学受験の併願校を難易度から決めるポイントを説明しました。
大学受験の難易度を偏差値や合格判定だけで判断するのは危険な考え方です。
あくまでも模試の結果は、目安にするようにすることをオススメします。
実際の難易度や相性は、過去問題を解くことが必要になります。
併願校の考え方は、受験生の事情によって様々なです。
必ずこの方法がベストということはありませんが、個々の最善策はあります。
当サイトでは、様々なケースを考慮した併願校の選び方を説明しています。
単独記事だけでなく、他の記事内容も参考に併願校を選ぶことをオススメします。