日本学生機構の奨学金と国の教育ローンの上手な利用方法!

大学受験

2020年度から大学の授業料成績や年収に応じて一部免除になることが決定しました。

 

もちろん誰でも免除になるわけではありません。

 

大学の授業料は高額なので、支払うために奨学金教育ローンを利用しています。

 

これから進学を考えている受験生の中にも検討しているご家庭もあると思います。

 

今回は、国の教育ローンに関する説明をしていきます。

 

この記事を読んで、日本学生機構の奨学金との違いや申し込み方法を理解してほしいと思います。

 

 

【日本学生機構の奨学金と国の教育ローンの違いとは?】

「奨学金」という言葉を聞くと日本学生機構の奨学金が最初に思い浮かぶ方が多いと思います。

 

奨学金と言っても無利子のタイプもありますが、

 

基本的に「借金」です。

「奨学金」基本的に「借金」

 

 

教育ローンと聞くと

「金融機関の教育ローン」

「国の教育ローン」

 

がありますが、

 

国の教育ローンは面倒というイメージが強いのか選択肢が後回しになるご家庭もあるようです。

 

 

ここでは、日本学生機構の奨学金国の教育ローンの違いについて説明をしていきます。

 

似ているようで大きな違いがあるので、事前に理解をしておく必要があります。

日本学生機構の奨学金と国の教育ローンの大きな違いとは?

大学の授業料を支払う手段で最初に考えるのは、日本学生機構の奨学金になります。

 

日本学生機構の奨学金には、多くの利点もありますが使い勝手の悪い部分も存在します。

 

 

そこで事前に内容を理解していると便利な存在が、国の教育ローンになります。

 

申し込み条件は全ての人手はありませんが、覚えておいて損はありません。

 

 

・借りる場所

借りる場所は、

「日本学生機構の奨学金」

「日本政策金融公庫の教育ローン」の違いがあります。

 

日本政策金融公庫は、

一般的に「日本公庫」などと呼ばれています。

基本的に借りる場所が異なりますし、申し込み条件や借主も異なります。

 

「奨学金」と「教育ローン」になっていますが、どちらも「借金」なので慎重な対応が必要です。

 

 

・借りる人

日本学生機構の奨学金は、

学生本人が借り入れることになります。
従って申し込み人の名義も受験生本人です。

日本公庫の教育ローンは、

原則保護者である親御さんが借主になります。

従って申し込みも保護者がおこなうことになります。

 

 

・入金方法

日本学生機構の奨学金は、

毎月指定の日に契約口座に振り込まれます

日本公庫の教育ローンは、

契約金額が一括で指定口座に振り込まれます。

原則申込時に希望をした期日に振り込まれることになります。

 

 

・利息

日本奨学金機構

支給型と第一種奨学金に関しては、利子はありません
第二種奨学金は、大学卒業後に発生します。

日本公庫の教育ローンは、

借り入れをした翌日から発生することになります。
日本公庫の教育ローンには、無利子タイプなどはないので注意が必要です。

 

 

・返済方法

日本奨学金機構

原則的に大学卒業または支給資格を失った年から返済が始まります。
返済額は事前に定められている金額か収入に応じた額を返済するか事前に選択できます。

日本公庫の教育ローンは、

借り入れた翌月から返済が開始されます。
契約時に卒業後の支払いを選択していれば、卒業までは「利息分」のみの返済になります。

 

※日本学生機構の奨学金は、返済時期になっても収入が少ない場合は事前に承認されれば、返済の延期や軽減される制度があります。

 

日本学生機構
日本政策金融公庫
借りる人学生本人保護者
入金方法原則毎月11日
一括で指定口座
利息第一種(無利息)第二種(利息付)
※在学中は無利息
借入翌月から利息付
返済方法大学卒業又は、支給資格を失った年借り入れた翌月

日本学生機構の奨学金は、入学手続きに間に合わない!

日本学生機構の奨学金は、

 

事前に可能な予約採用を利用することで比較的早い段階で奨学金の利用が決定しますが、

 

最初の入金は大学入学後なので入学手続きに間に合いません。

 

 

もちろん事前に立て替えることのできるご家庭であれば、問題ありません。

 

立て替えることが難しい場合は、別の方法で入学手続き用のお金を用意する必要があります。

 

国の教育ローンもこのようなときに利用することができます。

 

申し込み資格が基準内であれば、利用を検討することをオススメします。

日本学生機構の奨学金と国の教育ローンはどちらがお得!

日本学生機構の奨学金と日本公庫の教育ローンのどちらがお得かと言われると単純に正解がだせるわけではありません。

 

大学の授業料が国公立と私立大学では異なります。

 

更に学部によって大きな差額があるので奨学金と教育ローンの併用というご家庭も少なくりません。

 

奨学金も第一種と第二種に採用されれば、学部によっては奨学金だけで学費を補うことができます。

 

ただし医学部や理系学部の場合は、不足することも考えられます。

 

 

ご家庭によっては、

 

国の教育ローンよりも学校独自の奨学金制度を利用するケースもあるようですが、

 

どちらにしても併用という形に落ち着くようです。

 

 

【日本政策金融公庫の教育ローンの申し込みから契約まで!】

日本政策金融公庫(日本公庫)の教育ローンは、

 

申し込みや審査が大変だという理由で敬遠される方も少なくないようです。

 

 

ここでは、日本政策金融公庫の教育ローンの申し込みから契約までを簡単に説明していきます。

 

利用予定の方は、この記事で大方の申し込み方法を理解しておいてください。

国の教育ローンの申し込み方法

国の教育ローンの申し込み方法は、以下の4通りがあります。

・インターネットで申し込み

・書類をダウンロードして郵送

・最寄りの日本政策金融公庫の窓口で申し込み

・取り扱いのある金融機関からの申し込み

今回は、もっとも簡単に申し込めるインターネットでの申し込みを説明していきます。

 

他の申し込みについても機会があれば、紹介します。

 

 

インターネットから申し込むと所定の入力欄に自分で入力をすることになります。

 

収入現在の借り入れ状況なども含まれるのでスムーズに入力できるように準備をしておくことをオススメします。

 

入力が終わって申し込みが完了すると「日本政策金融公庫」から「今後のお申し込手続きメール」が送信されてきます。

 

その後「申し込みに必要な書類」を揃えて「日本政策金融公庫」に送付することで完了となります。

 

書類の内容に関しては、実際に日本政策金融公庫のホームページで確認することをオススメします。

審査結果の通知までの流れ

日本政策金融公庫に申し込み書類などが揃うと審査開始です。

 

一般的に審査期間は10日と記載されていますが、混雑時は遅くなるので早めに申し込むことをオススメします。

 

インターネットの情報では、日本政策金融公庫からの電話の有無に関して「有り」「なし」の双方の意見があるようですが、原則あるものと考えてください。

 

電話の内容は、申し込みの内容確認や今後の流れの説明などが基本です。

 

この段階で「合否決定」を判断することは難しいですが、審査基準にかなっていれば採用されることが多いといわれています。

国の教育ローンと契約

審査結果は、郵送で送付されます。採用となった場合は、

 

必要書類を揃えてから送付または直接窓口で契約をすることになります。

 

★必要書類は、

・ご融資のお知らせ(兼借用証書)
・印鑑証明書
・合格を確認できる書類(合格通知書、入学許可書等)(写し)
・預金口座振替利用届
・送金先口座の預金通帳

となっていますが、

 

融資の用途によって書類の必要有無が異なりますので事前に確認をしてください。

指定口座に入金

融資が決定してから約10日で指定口座に入金されます。

 

このとき手数料等がひかれるので事前に少し多めに申し込むことをオススメします。

 

ホームページ上では、10日となっていますが基本は必要としている期日に振り込まれることになっています。

 

時期によって遅れることもあるようです。

 

【日本政策金融公庫の教育ローンのよくある疑問】

日本政策金融公庫の教育ローンの申し込み方の基本は理解できたと思います。

 

それでも、内容が重要なだけに慎重になる方も少なくないと考えられます。

 

ここでは、ホームページでも確認できますが、念の為にわかりやすく説明を加えておきます。

 

詳細がホームページで確認することを強くオススメします。

申し込みの所得制限と借り入れできる金額は?

奨学金や教育ローンの所得制限は、

「金融機関の教育ローン > 国の教育ローン > 日本学生機構の奨学金」

と考えて良いと思います。

 

特に教育ローンは、民間の金融機関は下限があります。

 

国の教育ローンは、上限がもうけられているので事前に確認することをオススメします。

 

借り入れできる限度額は、1人350万円までとなっています。

 

兄弟がいても1人当たりなので別々の契約になります。

申し込み時期と融資までの日数は?

国の教育ローンの申し込みは、

 

1年中可能ですが費用が必要になる3ヵ月前くらいが理想だとされています。

 

不必要になった場合は、キャンセルも可能です。

 

 

申し込みから融資までの日数は、書類のやりとりの日数にもよりますが約20日を考えていれば基本的に間に合います。

 

受験シーズンになると難しいかもしれません。

申し込み後に在籍確認はあるの?

クレジットカードのような在籍確認はありません。

 

ただし申し込みの内容確認や今後の流れなどの説明の電話があります。

 

また、書類だけではわかりにくいので収入面や使い道などを更に質問されることもあるので、

 

「嘘の申告」はないようにしてください。

審査基準の難易度は?

審査基準はクレジットカードに比べるとかなり低いハードルとなっています。

 

もちろん収入が多すぎるご家庭は逆の意味で審査落ちする危険性が考えられます。

 

金融機関の教育ローンは、年収が規定以上であることが条件です。

 

国の教育ローンの場合は、公共料金や家賃・住宅ローンなどの延滞の有無は重要視されているようです。

気になる返済方法は?

契約して入金した翌月から返済が開始されますが、

 

卒業までは利息分だけを返済する方法とはじめから規定分を支払う方法があります。

 

 

追加で融資の申し込みをした場合は、

 

合算されるのではなく2本の契約というスタイルになるので返済も2口分ということになります。

日本学生機構の奨学金との併用は可能?

日本学生機構の奨学金と国の教育ローンの併用は原則問題ありません

 

どちらに比重をおくかもご家庭で相談のうえで決定するのが一般的です。

 

オーソドックスな考え方は、日本学生機構の第一種奨学金が最初の選択肢になります。

 

ある程度の受験生の成績と親御さんの収入にもよるので必要に応じて第二種や国の教育ローンを検討してください。

【まとめ】

今回は、日本政策金融公庫の教育ローンに関する説明をしました。

教育ローンという名称が敬遠の理由になると思いますが、奨学金も基本は借金です。

 

どのような形でもいずれは返済をおこなう必要があるお金です。

借り入れを検討する場合は、事前に様々なことを含めて慎重に決定することをオススメします。

 

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