「根性が足りない」などと言われて片付けられた人の中にも発達障害の方もいるのではないでしょうか?
発達障害傾向の人は、大人でも決して少なくありません。
今回は、発達障害傾向のお子さんの中学受験について説明をしていきます。
この記事を読んで発達障害への理解と発達障害のお子さんの中学受験対策のヒントになれば幸いです。
【発達障害傾向のお子さんの中学受験】
発達障害傾向のお子さんが中学受験をするというと「難しい」と考える人も多いのではないでしょうか?
確かに個性の強くでる発達障害傾向と中学受験が必ず相性が良いとは言えません。
ここでは、発達障害への理解と同時に発達障害傾向のお子さんと中学受験のことを中心に説明していきます。
まずは、お子さんと中学受験の相性を考えてください。
そもそも発達障害とはどんなものなのか?
発達障害はひとことで説明するのが難しいと思われていますが、
簡単に説明をしていきたいと思います。
発達障害の原因は、不明なことが多いです。
人は成長をしていきますが、発達時に通常とは異なるバランスで成長してしまうことがあります。
大きな特徴のひとつに極端に苦手なことと得意なことがあるお子さんが多いようです。
誰でも得意と不得意はありますが、その差が大きいので苦しむこともあります。
発達障害は、大きく分類すると3つに分類できます。
・ASD(自閉スペクトラム)
人の気持ちを読み取ることや感じることが苦手です。
コミュニケーション能力の低さからトラブルにつながることもあります。
・ADHD(注意欠如・多動症)
物忘れや衝動的な行動が多くなります。
集中することが苦手で、おとなしく黙っていることも苦手なお子さんが多いようです。
・LD(学習障害)
複数の障害を同時に抱えているお子さんもいるので、
発達障害の診断は難しくなります。
本人の努力で解決することも難しいのが現状です。
発達障害傾向の子どもに私立中学受験は可能なの?
発達障害傾向のお子さんが中学受験をするのが可能か不可能かを答えるのであれば、可能というのが正解になります。
合否に関しては、一概に言えませんが受験に問題はありません。
なんとなく学習面で劣っていると思われている方もいるかもしれませんが、
発達障害傾向のお子さんが難関私立中学校に合格するケースもあります。
発達障害傾向のお子さんは、自分にとって興味のあることに夢中になる傾向があります。
その内容が中学受験対策と合致していれば、良い結果が期待できます。
発達障害だからあきらめるのは間違い!
確かに発達障害傾向のお子さんの中には、性格的に中学受験が困難になるケースも否定できません。
嫌がる場合は、合格する可能性がかなり低くなります。
学習を嫌がるのは、発達障害傾向のお子さんだけではありません。
小学生で学習を自主的におこなうお子さんの方が少ないと思います。
発達障害傾向のお子さんだから中学受験をあきらめる必要はありませんが、
簡単ではないのも事実だと思います。
【発達障害傾向のお子さんの中学受験!塾の選び方!】
発達障害傾向のお子さんが中学受験をする場合も必ずではありませんが、
通塾や家庭教師などの受験対策が必要になります。
ここでは、発達障害傾向のお子さんが中学受験対策で塾を選ぶときのポイントを説明していきます。
基本的なポイントは、お子さんの性格との相性になります。
発達障害傾向のお子さんの塾選びの基本!
お子さんが発達障害傾向だからといって、塾選びに大きな違いがでるわけではありません。
基本的にお子さんの性格や学力との相性が、良い塾選びにつながるはずです。
中学受験対策の塾選びの中に志望校の水準に合わせることも少なくりません。
決して間違いではありませんが、発達障害傾向のお子さんには不向きな選び方になると思います。
中学受験対策には、
・家庭教師
・ネット塾
など多くの選択肢があります。
通塾の場合は、集団タイプと個別指導タイプにわかれるので選択肢が更に多くなります。
お子さんの性格やタイプをもう一度確認しよう!
冒頭で説明をしているとおり発達障害傾向のお子さんは、
得意なことと苦手なことの差が激しいケースが多くなります。
この部分をサポートしてくれる環境が必要です。
中学受験の合否に塾や対策環境の存在は、かなり大きな影響になります。
選んだ環境との相性で結果も大きく左右されるので、慎重に対応する必要があります。
もう一度お子さんの性格や得意な科目と苦手な科目を確認してほしいと思います。
もう一度確認しよう
・得意な科目
・苦手な科目
同時に行動面で困難なことがある場合は、事前に考慮しておくべきです。
お子さんの性格や興味を重視したタイプ別の塾選び!
他の受験生とのコミュニケーションに強い苦手意識があるお子さんに集団指導タイプの塾はオススメできません。
自動的に選択肢が個別指導タイプの塾か家庭教師やネット塾になります。
お子さんの中には、集団指導タイプの塾の方が学習に集中できるというケースもあります。
特に塾講師との相性が良い場合は、大きな学習効果が期待できます。
大手進学塾の中にも理論的に学力を伸ばす指導方法をとる塾と数多くの問題になれることで受験対策をする塾があります。
ここでは、正論や理想を説明するつもりはありません。
最終的にどちらの学習方法がお子さんに向いているかになります。
【発達障害傾向のお子さんの中学受験!志望中学校の選び方!】
発達障害傾向のお子さんが中学受験をするときの志望校選びは、親御さんが決めるべきなのでしょうか?
それとも塾の講師に相談をして決めるのが良いのでしょうか?
ここでは、発達障害傾向のお子さんの志望校選びについて説明をしていきます。
中学受験の志望校選びの基本は、常に同じですが少しだけ注意をするポイントが存在します。
志望校選びに偏差値や学力を重視してはいけない!
偏差値の高い難関校が理想の志望校と考えるケースも多いと思います。
一方で、発達障害傾向を理由にはじめから低い偏差値の中学校を基準にしている親御さんもいるかもしれません。
中学受験の第一志望校を選ぶ基準で最も重要なことは、
通いたい中学校を第一志望にするのは、通常以上に意識する必要があります。
お子さんの通いたいという気持ちは学習意欲に大きな成果が期待できます。
一般的に学力や偏差値も志望校選びや併願校選びに利用しますが、あくまでも参考程度という考え方で良いと思います。
一番NGなことは、
中学受験の志望校選びの基本は同じ!
中学校を選ぶ基準は、お子さんが通いたいと思うことが重要です。
その他に考えることは、実際に通うことになった場合のことを考える必要があります。
中学校に通うときに気をつける部分に通学の距離や内容があります。
人混みの苦手なお子さんが満員電車に乗るのはあまりオススメできません。
学力的には、あくまでも無理のないレベルと学習量が理想です。
発達障害傾向のお子さんは、色々な意味で過剰な反応を起こすこともあります。
校風や相性が合うのは一番重要ですが、その他のことも慎重に検討することをオススメします。
その後の進路のことも含めて塾や専門家に相談をするのもひとつの考え方です。
中学校の環境とサポートの状況が重要!
私立中学校は、いじめがないという認識を持つ親御さんもいるようですが、
頻度や内容は異なるものの全くいじめのない学校というのも少ないのが本音かもしれません。
ただし、いじめに対する対応は私学中学校の方が迅速なケースもあります。
こればかりは教師陣の対応もあるので事前に調べるのは難しいと思います。
中学校によって発達障害傾向の生徒に対する対応に大きな違いがあるようです。
専門的に対応できる人材よりも、
【まとめ】
今回は、発達障害傾向のあるお子さんの中学受験に関する説明をしました。
発達障害を「障害」として考えるか「個性」と考えるかは、お子さんと親御さん次第です。
個性として上手くお子さんの良さを伸ばすことができれば、将来的な自信にもつながります。
お子さんを無理のないようにサポートしてほしいと思います。
補足:
中学受験に不向きのように思われるネット塾ですが、
苦手科目や単元の克服は中学受験にとって重要なポイントになるので通塾との併用がオススメできます。
発達障害のお子さんの特徴として、高い知能をうまく活かせないケースもあります。
専属の指導員によるサポート体制が整っている「すらら」
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