大学受験の疑問!医学部と歯学部って何が違うの?

大学受験

大学には多くの学部がありますが、理系の最難関と言われる医学部と同じ医療系の中でも比較的入学しやすい歯学部があります。

今回は、大学受験前に知っておきたい疑問として「医学部と歯学部」の違いを説明していきます。

この記事を読んで双方の学部の違いを理解しましょう。

 

【大学受験前に知っておきたい医学部と歯学部の違い!】

医学部と歯学部の違いは、簡単に説明をすると医師になるのが医学部で歯科医になるのが歯学部です。

もちろん双方別々の国家資格に合格する必要があります。

ここでは、受験前に知っておきたい医学部と歯学部の特徴や違いを簡単に説明していきます。

自分がなりたい職業にかかわることなのでしっかり理解してください。

大学の医学部はこんなところ!

医学部は、医者になるために必要な医師国家試験の受験資格を得ることができる学部です。

基本的に入学が難しい大学が多くなっています。

医師になるには、6年間大学で学んだ後に国家資格である医師国家試験に合格してから2年間の研修をおこなうことになります。

医学部で学ぶ内容は、基本的に人の全身構造や病気に対する治療法や予防方法などを学びます。

外科や内科のように専門課程にわかれるのは、あくまでも医師になってからです。

医学部は学生時代に総合的な知識を学ぶことができるので、様々な方面から患者の病名や治療方法を考えることができます。

総合といっても「質・量」共に専門知識になります。

医学部の卒業後は、研修医として2年間現場で知識や実技を学びながら専門的な医師になります。

大学病院や総合病院をはじめ開業医という道もあります。

大学の歯学部はこんなところ!

歯学部は、基本的に歯科医師になるために必要な国家資格の歯科医師試験に合格するための知識を学ぶことになります。医学部同様に6年間ですが、歯科という専門分野です。

歯学部は、「歯」に関する知識や病気と治療法を学ぶ学部ですが、医学部ほど専門的ではないものの全身の医療知識も学ぶことになります。

歯科で虫歯などの治療をするときに麻酔注射をすることもあります。歯学部では、歯の治療や知識を学ぶだけでなく、治療に必須の麻酔なども学ぶ必要があります。

医学部の卒業後は、一般歯科医師として就職していずれ開業という考え方が一般的です。

中には、大学病院などで口腔外科的な治療に専念する歯科医師もいます。

医学部と歯学部の違いを理解しよう!

医学部と歯学部の違いは、将来「医師」になるか「歯科医師」になるかが最大の違いです。

もちろん時間と費用面が可能であれば、医師免許と歯科医師免許の両方を取得することもできます。

高校生や受験生にとって医学部と歯学部の違いを聞けば、多くの人が「偏差値」を上げると思います。

確かに医学部と歯学部の偏差値には大きな違いがあります。

医学部は国公立大学と私立大学共に偏差値が高く志望者も多いのが現実です。

ところが歯学部は、国立大学こそそれなりの水準ですが、私立大学の中にはかなり低い偏差値の大学もあります。

理由は様々ですが、現在は歯科医師になりたいと思う学生が減少しているのが本音だと思います。大学費用は、医学部なみにかかりますが、将来的な収入は決して多くありません。

昔は、歯科医師も高収入を上げることができましたが、現在の歯科医師は一部の開業医を除くとかなり厳しい状態なのが実状です。

大学で学ぶことは、それぞれの学部説明のときに説明しているように医学部が全身を対象に学ぶのに対して、歯学部は歯に関する専門分野を学ぶという違いがあります。

歯科医師の収入の問題は、ここでは触れませんが偏差値だけで歯学部を選択するのは決して得策ではありません。

自分の将来を考えて進路を選択することをオススメします。

 

【医学部や歯学部を受験する前に知ってほしい素朴な疑問!】

現在高校生の人や受験生に医学部や歯学部を受験する前に知っておきたい基本知識を説明します。

受験をする以上は知っていて不思議ではないことですが、一応参考にしてください。

 

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医学部・歯学部の偏差値

大学を偏差値で決めるのはあまり良くありませんが、偏差値は進路先を決めるときに利用できる物差しのひとつです。もちろん相性というものもあります。

ここでは、医学部と歯学部がある大学の偏差値を国公立・私立と別々に上位校を中心に掲載しておきます。受験先を決めるときの目安にしてほしいと思います。

★医学部 国公立大学

東京大学 72.5

京都大学 72.5

大阪大学 70.0

東京医科歯科大学 70.0

名古屋大学 67.5

★医学部 私立大学

慶應義塾大学 72.5

東京慈恵会医科大学 70

日本医科大学 70

順天堂大学 67.5

防衛医科大学校 67.5

医学部は、偏差値が高いことで知られていますが、低い大学でも60以上の偏差値は必要になります。

大学センター試験で90%の得点率が国公立上位校への最低基準です。

 

★歯学部 国公立大学

長崎大学 65

東京医科歯科大学 60

大阪大学 60

九州大学 60

広島大学 60

★歯学部 私立大学

昭和大学 55

東京歯科大学 55

日本歯科大学 55

日本大学 50

日本大学松戸 50

歯学部は、医部部に比べると全体的に偏差値は低めですが、私立大学の中には偏差値40前後の大学もあるのでここで紹介している大学はレベルが高い方だと思います。

最近流行の整体や接骨院と医師は同じ資格なの?

最近は街中でよく「整体」や「マッサージ」をおこなう施設をみかけると思います。また腰痛や捻挫などのときに「接骨院」や「整骨院」に通う人もいるはずです。

これらは、名称も違いますが必要な資格も異なることを理解しておきましょう。

特に接骨院と整形外科は、骨折などで通う人も多いので区別をしっかりすることをオススメします。

整形外科・・・医師免許

接骨院・・・柔道整復師

整体・・・整体師

整形外科は、

国家資格の医師免許が必要になります。

基本的に治療をおこなうことができるのと同時にレントゲンや麻酔、処方箋などもつくることが可能です。

 

接骨院は、

接骨院柔道整復師も国家資格ですが、医師とは異なります。従って治療をおこなうのではなく施術という言葉を使用します。

当然、麻酔や外科的な手術や投薬なども禁じられています。整体師は、「国家資格のない施術者」という位置づけをされることもあります。

 

また、整形外科と形成外科の違いも知っておく必要があります。

整形外科は

骨や筋肉の損傷などに対して治療をおこなう診療科です。

形成外科は

先天性や病気や怪我で見た目が悪くなってしまった状態を治療する診療科になります。

美容外科も大きな分類でみると形成外科の一部として考えることができます。

今後の病院はどうなるの?より専門性の高い医師が求められる時代へ!

昔は、内科で大人から子どもまで診察や治療をおこなっていました。

現在は、大人は内科で子どもは小児科というのが一般的な流れになっています。

また、内科や外科もより専門性が高くなり循環器内科」「消化器内科」など特定の病気に対して専門的な知識や技術を要する開業医が多くなっています。

今後は、総合的な診察はもちろんですが、より専門性の高い知識と治療が可能な医師が求められる時代になることが予想できます。

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【まとめ】

今回は、医学部と歯学部の違いを簡単に説明しました。偏差値が低めだからと安易な気持ちで歯学部に入学することはオススメできません。

歯科医師免許も国家資格です。決して大学生活が楽というわけではありませんので、本当に歯科医師を目指したいという人が受験をするべきです。

医学部は、一言で医師といっても様々な診療科があります。医学部に入学することは決して楽ではありませんが、それだけ責任の重い職業を目指すことを自覚する必要があります。