中学受験対策に必須!首都圏三大模試の特徴と活用方法のポイント!

中学受験

中学受験を考えている受験生は年々増加傾向にあります。志望者増加の影響で私立中学校の入試問題の難易度が上昇傾向です。

中学受験には通塾が必須と言われるようになりましたが、同時に「模試」の重要性も忘れてはいけません。

今回は、中学入試の首都圏三大模試について説明をしていきます。中学受験を考えている保護者と受験生にとって重要なポイントが理解できると思います。

 

【首都圏中学受験に必須の三大模試の特徴!】

中学受験で現在の自分の理解度の確認や志望校選択の目安に利用できるのが模試になります。各塾に独特の模試がありますが、中でも首都圏三大模試が母体数の多い模試です。

特定の難関校用の模試もありますが、中学受験全体を考えると今回紹介する三大模試を受験しないのは得策ではありません。まずは三大模試の特徴を理解しましょう。

 

首都圏三大模試とは
主催模試名難易度
四谷大塚合不合判定テスト★★★★★
日能研合格判定テスト★★★★
首都圏模試センター統一合判★★★

難関校を目指す受験生にオススメの四谷大塚「合不合判定テスト」

※四谷大塚模試:

https://www.yotsuyaotsuka.com/exam/goufugou/index.php

 

四谷大塚合不合判定テストは、三大模試の中ではもっとも難易度の高い模試になります。難関校を受験予定のご家庭は、受験することをオススメします。

四谷大塚の塾生と早稲田アカデミーの塾生は、基本的に四谷大塚の模試を受験します。日能研やSAPIXに通う塾生も受験するので規模も大きな模試になります。

日能研の「合格判定テスト」と迷うところですが、日程に余裕があれば是非外部受験をオススメします。特に難関校を受験するのであれば、母体数の大きな他塾模試は必須です。

 

中堅校から難関校まで幅広い対応が期待できる日能研「合格判定テスト」

※日能研模試

https://www.nichinoken.co.jp/moshi/index.html

 

日能研合格判定テストは、母体数が多く中堅校から難関校まで幅広い範囲に対応できるのが特徴の模試です。また、WEBで結果が早く確認できるのでモチベーション向上にもなります。

出題される問題は、四谷大塚の「合不合判定テスト」に比べると受験生全体を視野として考えた内容なので比較的偏差値がしっかりでると考えられます。

難関校から中堅校まで対応できるので、第一志望校はもちろんですが、併願校を選択する目安としての活用にも期待ができます。

 

中堅校を目指す受験生に最適な首都圏模試センター「統一合判」

※首都圏模試センター

https://www.syutoken-mosi.co.jp/mogisiken/

 

首都圏模試センター統一合判は、四谷大塚や日能研のような「塾」の模試とは異なる存在です。三大模試の中で最も難易度の低い模試なので中堅校対策に最適になります。

塾が主催する模試の多くは、難易度の高い問題が中心になるので自分の学力が把握できないこともあります。幅広い受験生向けという意味でも抑えたい模試のひとつです。

特に四谷大塚や日能研の模試で苦戦をしているお子さんにとっては、基本の振り返りと同時に「やる気向上」のためにもオススメできる模試になります。

 

【中学受験の模試の活用方法と保護者の対応!】

中学受験で模試を受けると多くの保護者や受験生は、偏差値と合格判定を見て一喜一憂してしまいます。確かに模試で高い判定が出れば嬉しいとは思いますが、本来の目的を忘れてはいけません。

ここでは、学年によって異なる模試の活用方法や三大模試の比較を説明します。また、お子さんに最適な模試の見つけ方も紹介するので参考にしてください。

模試の学年別活用方法と受験のポイント!

模試を受けるのであれば、小学4年生からの受験が一般的に推奨されています。学年ごとに実施されている模試の活用方法と学習のポイントを説明します。

・4年生~6年生夏休み前

中学受験向けの進学塾に通うお子さんの多くは、塾主催の模試を毎月のように受験すると思います。名称は様々なですが、基本的に現在の実力を把握するテストになります。

定期的におこなう模試は、出題範囲が決められていることが多くなります。従って、自分がその単元を理解しているかを確認するために重要なテストです。

この時期は、成績よりも理解度を把握しながらモチベーションを維持する必要があります。特に小学5年生から小学6年生になるといきなり難しくなることもあるので注意が必要です。

一番いけないことは、テストの結果で一喜一憂することです。正解した問題は、難易度に関わらず褒めることを実行しましょう。

親御さんに褒められて嬉しくないお子さんは少ないのでモチベーションの維持になります。同時に間違えた問題や悩んだ問題に関しては、お子さんと一緒に復習することをオススメします。

 

・6年生夏休み以降

小学6年生の夏休み以降になると模試の出題レベルも難易度が高くなります。また、受験生全体の水準も上がるので思ったように成績が伸びないお子さんも少なくありません。

保護者にとっては、成績によって志望校を決定する厳しい時期だけにどうしても感情的になります。ただ、この行動はマイナスにしかなりません。

特に中堅校の受験を考えているご家庭で、「四谷大塚」「日能研」の模試を受験しているときにありがちなことが、志望校のレベルと出題内容の不一致です。

四谷大塚の問題は、難関校を目指す受験生も多いので必然的に難易度の高い問題になりますし、偏差値は低めになります。

日能研の模試も四谷大塚に比べると易しいと言われていますが、やはり難関校も視野に入っていますので、基本重視の模試ではありません。

中学受験は、受験をする中学校によって出題傾向が全く異なります。模試で必要なことは、偏差値よりも受験校との問題レベルの比較です。

首都圏模試センターの模試を受験すると現在のお子さんの問題点が見つかるかもしれません。また、モチベーションの向上になることも考えられます。

どの模試を受けるのか?三大模試を比較しよう!

模試を受ける目的は、

「受験校の選択」

「自分の現在地の確認」

「受験校の合格判定」

などが一般的な考え方です。確かに間違いではありませんが100%正解でもありません。

確かに偏差値の届かない第一志望校を受けるのは無駄なように感じますが、中学受験の鉄則に第一志望は変えないという考え方があります。

また、中学受験は過去問題の対策次第や当日の体調で偏差値が届いていない学校でも充分に合格するチャンスがあります。あくまでも併願校を選ぶ目安として考えるべきです。

もちろん、受験生の現状の学力を知るには良い機会です。間違えた問題は、むしろ早い段階で間違えたことをラッキーと思うのもプラス思考で良いと思います。

三大模試の受験方法は、「志望校の偏差値」と「お子さんの現在の調子」を基準に選択するのが理想です。

目標とする中学校の偏差値から模試を選択しましょう。偏差値は、日能研の「合格判定テスト」を基準にしています。

 

四谷大塚「合不合判定テスト」

★偏差値60以上の中学校を第一志望にしている受験生は必須です。

 

日能研「合格判定テスト」

★偏差値にかかわらず「主軸」か「サブ」で受験をオススメします。

 

首都圏模試センター「統一合判」

★偏差値50未満の中学校を受験する場合は、受験をオススメします。

お子さんの目標校によって、3つの模試から2つを受験するのが理想です。日程の都合で重なるときは、通塾生は自分の塾で外部受験生は、目標校に近いレベルの模試を受験することをオススメします。

我が子が向いている模試は?受験生別最適模試の見つけ方!

我が子が向いている模試というのは、受験校によって異なるので一概には言えません。そのときの調子にもよりますが、基本的にどれか2つを受験しましょう。

特に試験会場が、受験校の場合は積極的に受験することをオススメします。大学受験でも同様ですが、やはり地の利があるのは確実に有利になります。

親御さんは、外部受験で学校が会場のときは、一緒に行って説明会を聞いてみるのも悪くありません。会場の待ち時間におこなわれる説明会は受験に役立つ情報が多いので必見です。

【まとめ】

今回は主に首都圏で利用されている中学受験用の三大模試について説明をしました。正直、どの模試にも良い面があるのでお子さんの成績や調子で選択してほしいと思います。

また、模試の結果を見て一喜一憂するのではなく、正解した問題は難易度にかかわらず褒めてあげてください。

一方で、間違えた問題に関しては、必ず間違えた原因や振り返りをして確実に理解することが大切です。模試で間違えても本番で正解すれば問題はありません。