中学受験は、年々受験人数が増加傾向です。
特にここ数年は、公立中高一貫校の人気もあるので私立中学校も個性を強くする流れを感じます。
今回は、中学受験のスタート時期に関する説明を中心にしていきます。
この記事を読んで中学受験の基本と対策方法を理解してほしいと思います。
【私立中学校の受験対策!スタート時期とポイント!】
私立中学校の受験問題の出題範囲は、小学校の教科書で習う内容を大きく超えています。
私立中学校の受験問題の出題範囲
特に難関校の試験問題は、充分な対策が必要です。
ここでは、学習面や生活を考えた中学受験のスタート時期と対策の基本を説明していきます。
特に中学受験が初めてのご家庭向けの内容になります。
私立中学受験対策のスタートは何年生からが良いのか?
私立中学受験の対策方法ではじめに思いつくのは、塾へかようことだと思います。
自宅学習でも不可能ではありませんが、難関校を目指すのであれば通塾も視野に入れるべきです。
何年生から塾に通うかは、本人やご家庭の考え方によります。
一般的な受験生のいるご家庭だと早いと3年生ですが、4年生から通塾というのが多いようです。
私立中学受験対策のスタート時期
4年生から受験対策をはじめるといっても、1年間は慣れることが目標になります。
はじめから何時間も集中できるお子さんは少ないので、あまり心配は必要ありません。
志望校の難易度にもよりますが、
学校説明会や受験対策を考えると4年生からスタートラインにつくのが、
一番無理のない中学受験対策になるはずです。
無理のない年間スケジュールは受験成功のポイント!
中学受験の年間スケジュールは、できるだけ親子でつくることをオススメします。
特に小学校4年生は親御さんが主体になるのが理想です。
小学校5年生からは、できるだけ学習スケジュールはお子さん主体にするようにしてください。
あくまでも親御さんは、サポート役に徹するのが基本的な考え方になります。
中学受験の年間スケジュール
・5年生からは、お子様主体にシフト
年間スケジュールは、学習計画のほかに学校説明会や体験授業などもあります。
4年生や5年生は、お子さんの体力や集中力などに注意をしながら計画を立てることをオススメします。
年間・月間の他に1週間単位のスケジュールをつくるときは、必ず休養日(予備日)を設定してください。
1週間単位のスケジュール時は
親御さんは、模試の結果で一喜一憂して予定を変えないことをこころがけるのがポイントです。
受験対策だけではない!学校説明会の重要な利用方法!
中学受験対策は、過去問題と学校説明会が重要な役割になります。
確かに受験校の情報や特徴を自分の目で見ることは大切です。
中学校の学校説明会や体験型イベントは、
保護者だけでなく受験生のモチベーション向上にも役立つ重要なイベントです。
できるだけお子さんも参加してほしいと思います。
学校説明会が重要性とは、
4年生や5年生は、
おおまかな第一志望校や併願校候補を見極めるためにも受験生本人が中学校に行く必要があります。
中学受験は、多くの受験生がスランプやモチベーションの低下に苦しむ時期があります。
そのようなときに第一志望校の行事やイベントに参加をすると良い結果が期待できます。
【私立中学校の種類と特徴を理解しよう!】
公立中学校の多くは共学校ですが、私立中学校には男子校や女子校もあります。
また教育理念や宗教の違いで、異なる学校の雰囲気が存在します。
ここでは、私立中学校の特徴と種類を大きな分類で説明していきます。
お子さんの性格や将来の進路なども考えながら志望校を選択してください。
性別による私立中学校の種類と特徴!
私立中学校も全体的に共学化の傾向がありますが、
依然として
「男子校」
「女子校」
「共学校」
の選択で迷うご家庭も多いといわれています。
学校生活面の自由度は、男子校や女子校が高い学校が多いようです。
やはり共学校は、異性のことを意識するので「ありのまま」というわけにはいかないと思います。
男子校や女子校は、自分自身の個性を活かしやすい環境です。
男子校や女子校の特徴
同性ばかりなのでお互いに共感できることも多くあります。
共学校は、社会の中の自分を意識した成長が望めます。
どちらにも良い面があるので、お子さんの性格や家庭の教育方針にあわせることをオススメします。
校風・宗教などで分類する私立中学校!
私立中学校には無宗教の学校も多くありますが、宗教に基づいた教育理念を強く前に出している中学校が存在します。
宗教校には、キリスト教と仏教があります。
宗教校
・キリスト教
「カトリック」:規律重視
「プロテスタント」:個性を尊重
の2種類
・仏教
キリストは「カトリック」と「プロテスタント」の2種類です。
一般的にプロテスタント校は自由な校風で個性を重視する傾向があります。
カトリックは、規律重視の学校が多いといわれていますが、
教師との近い距離感が特徴です。
仏教校は厳しく保守的なイメージが強いと思いますが、
実際には新しい教育にも積極的にチャレンジする学校も多いのが特徴です。
キリスト教 | 仏教 | ||
宗教校 | カトリック | プロテスタント | 保守的 |
特徴 | 規律重視 | 自由な校風で個性を重視 |
大学受験を意識する私立中学校の分類と特徴!
私立中学校の選択は、大学受験を意識するご家庭も多いと思います。
大きく分類すると
・「大学附属校」
・「進学校」
・「準附属校」
などに分類できます。
大学附属校は、中学から大学までの一貫教育を基本に考えています。
従って積極的な大学受験対策はおこないませんが、併設の大学への進学が有利です。
進学校は、併設の大学がないので基本的に大学受験を視野にいれることになります。
国公立難関大学を目指す受験生は、進学校を選択することが多いようです。
準附属校は、併設大学への進学者と別の大学への進学者が半数以上の中学校があてはまります。
併設大学よりも難易度の高い大学を目指す受験生が主流になります。
種類 | 大学附属校 | 進学校 | 準附属校 |
特徴 | 中学から大学までの 一貫教育 | 大学受験 | 併設大学よりも 難易度の高い大学 |
【気になる私立中学校の費用と考え方!】
親御さんがもっとも不安になる部分は、学費の問題だと思います。
大学だと奨学金の利用が一般的ですが、
中学校は制限が大きいので利用できる奨学金も少なくなります。
ここでは、私立中学校の学費をはじめとした費用について説明をしていきます。
事前に理解をしていれば、対応策の幅も広がりますので参考にしてください。
私立中学校の学費は本当に高い??
首都圏の私立中学校に進学する場合、
初年度に納める費用は平均97万円以上になります。
私立中学校の初年度学費は、
このほかに、制服やかばんをはじめ教科書や各種積立金も存在します。
他の費用
・かばん
・教科書
・各種積立金
中学2年生や3年生は入学金こそありませんが、公立中学校との差額は比較するまでもありません。
高校の入学金は、学校によって異なる考え方になります。
私立中学校の多くは、教育理念や費用に同意することも入学の条件になります。
事前に必要になる費用は確認することをオススメします。
多くの中学校で寄付のお願いがありますが、
寄付の有無がお子さんの学校生活に対して有利不利はありませんので可能な範囲で検討してください。
私立中学受験は、授業料と入学金だけではない!!
私立中学校は、入学前の費用も考えておく必要があります。
受験料の他に併願校の入学手続きの締め切り日によって、多めに用意することも考えられます。
大学受験でも同様ですが、納入金は全てが返金される中学校は少ないと思います。
また返金の時期も即日というわけではありません。
私立中学校にかかる費用で、思っているより負担になることが多いのは交通費です。
特にバス代は、学校によって大きな違いがあるので注意が必要になります。
私立中学の見落としがちな費用
・併願校の入学金
・交通費
・修学旅行の積立金
修学旅行の積立金や高校入学金に関しては、学校によって全く考え方が異なるので事前に確認することをオススメします。
私立中学校の費用と対策方法!
私立中学校の費用は、事前に用意できているのが理想です。
どうしても費用の準備が難しい場合は、いくつかの方法も考慮する必要があります。
中学校によって特待生制度や学校独自の奨学金を用意している場合もあります。
事前の調査必須
・学校独自の奨学金
もちろん、これらの制度を利用するのは簡単ではないので事前に確認してほしいと思います。
親御さんが費用の用意をする方法もあります。
金融機関からの借り入れ金でまかなうこともできます。
銀行などの教育ローンは、利率も低いので重宝しますが年収によって利用できません。
場合によっては、銀行などのカードローンもあります。
教育ローンやカードローンは、返済のことも考慮して利用する必要があります。
無理な利用計画は、オススメできません。
【まとめ】
今回は、私立中学受験の基本になる部分を中心に説明しました。
これまでにも似た内容の記事があると思いますが、あわせて読むと参考になります。
私立中学校受験は、親御さんのサポートが合否に大きく影響します。
親御さんの感情も重要なポイントになるので落ち着いて対応できるようにしてほしいと思います。
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