大学入試には、様々な入試方法があります。
大学側も少しでも多くの受験生を確保すべく日程や入試方法の工夫をしています。
今回は、大学入試方法の
・「入試日自由選択型」
・「少数科目型」
・「英語外部検定」
の説明をしていきます。
この記事を読んで様々な大学入試方法を理解してほしいと思います。
【併願校選びに最適!入試日自由選択型!】
大学受験の受験日を複数回おこなう大学も多くありますが、入試日を自由に選択できる入試スタイルの大学も少なくありません。
ここでは、入試日自由選択型の大学入試について説明をしていきます。
本命はもちろん併願校に選びに最適な入試スタイルです。
入試日自由選択と複数日程の違いとは?
入試日自由選択型と複数日程型とは、似ているようで異なるスタイルです。
まだなんとなく理解できていない受験生や高校生向けに簡単に説明します。
入試日自由選択型は、定められた試験日から自分で受験日を調整することができます。
また、大学によって複数回の受験で受験料や加点など受験生にとって有利な方法を採用しています。
入試日自由選択型の例
A日程 1/30・1/31・2/1
B日程 2/10・2/11・2/12
受験生は、A日程・B日程それぞれのテストを自分の都合に合わせて受験できます。
本命校であれば、全て受験することも可能です。
複数日程型の例
C日程 2/5
複数日程型は、文字通り試験回数が複数回になっているタイプです。
入試日自由選択型と似ているようですが、若干異なる考え方になります。
入試日自由選択型の最大のメリット!
入試日自由選択型の最大のメリットは、自分のスケジュールで試験日程を組み込めるところです。
特に入試日が重なる2月中だと本命校・併願校にかかわらず重宝します。
本命校であれば、全ての日程の受験をすることで受験回数だけでなく加点などのメリットがあることも少なくありません。
併願校としての受験であれば、他の併願校との日程調整も楽になるので他の併願校の受験が可能になります。
併願校の日程調整は、とても重要なことです。
入試日自由選択型のメリットには、「受験料の割引き」もあげられます。
全ての大学ではありませんが、多くの大学で複数回数の申し込みで割引制度があります。
入試日自由選択型の特権を事前調査しておこう!
入試日自由選択型を実施している大学は、基本的に中堅大学と呼ばれる併願校の対象になる大学が多くなっています。
できるだけ早い段階で情報を得ることをオススメします。
入試日自由選択型の入試制度で、
抑えるポイントと注意するポイントは以下のとおりです。
- 入試日程の確認
- 受験回数による割引制度の有無
- 複数回受験による加点等の有無
- 合格発表日と入学金手続きの締め切り日
- 他大学に進学する場合の入学金や授業料の返還有無と日程
全て大切な項目になりますが、
特に4と5は、資金的なこともあるので事前に確認することをオススメします。
必要に応じて資金調達を早めにおこなう必要があります。
【自分の得意科目で勝負!少数科目受験!】
国公立大学を受験する場合、基本的に大学センター試験で文系・理系を問わず多くの科目を対策しなくてはなりません。
私立大学は、基本的に文系・理系によって異なります。
一般的に
文系学部は国語・社会・英語
理系学部は数学・理科・英語
になっています。
私立難関大学の多くは、この3科目受験をおこなっていますが、大学によって少数科目制度を実施しています。
ここでは、少数科目受験に関する説明をしていきます。
特に併願校の場合は、負担を考えて少数科目受験を選択するのもひとつの方法です。
本命校より併願校向き?少数科目受験の利用方法!
私立難関大学の多くは、文系・理系を問わず3科目受験を採用している大学が殆どです。
本命の大学は、科目を選んでいる状況ではないので、対策をする必要があります。
併願校に関しては、できるだけ対策の時間を軽減すると同時に得意な科目だけで受験できれば合格に向けて大きく前進できます。
特定の科目だけ苦手という受験生の併願校選びのときも、少数科目受験は有利になります。
文系志望の受験生の社会や理系志望の受験生の理科など避けられるものは避けるべきです。
少数科目受験にもいくつかの方法が存在します。
指定されている2科目受験もあれば、3科目の中から1科目~2科目選択する大学があります。
合否判定も受験科目の合計点数で決定する大学もあれば、最高点を獲得した科目で合否を判定する大学もあります。
先ほど説明した「入試日自由選択型」と併用している大学も少なくありません。
この場合は、科目と日程の双方で有利になるので重要な併願校候補にできます。
少数科目を限定した対策はNG!
少数科目受験は、自分の得意科目だけで受験ができるので本命校にしたくなる受験生もいると思います。
本命校が少数科目であれば、必要科目だけ対策をすれば良いのでしょうか?
結論から言えば、
基本的にこの考え方は「NG」です。
後ほど注意点でも説明しますが、他の大学の受験科目を考慮すると決して得策とは言えません。
例え本命校が、自分の得意な2科目受験だとしても併願校をさがすときに確実に選択範囲を狭くすることになります。
また、大学受験対策をはじめるのは、人それぞれですがはじめから少数科目に絞るのは本来の高校での学習内容を考えると決してオススメできる考え方ではありません。
少数科目入試の注意点!
少数科目入試は、併願校対策の軽減や得意科目での受験などのメリットも多くあります。
一方で、注意をしないと先々困るデメリットも存在します。
志望大学を決定する時期は、個人差がありますし併願校の決定となると更にギリギリになる受験生もいます。
早い段階で科目を絞ってしまうと併願校の選択肢が狭くなります。
また、大学入試も毎年必ず同じ科目で受験ができるとは限りません。
特に特殊な学部になるとこれまで選択できた科目が利用できなくなることも考えられます。
文系学部の数学利用や理系学部で選択出来る科目の制限などが考えられます。
近年は、これまで採用していなかった英語を必須という大学もあります。
高校時代で学ぶべき主要科目を殆ど習得できていない状態で大学に進学をすると大学1年次に大変な思いをすることになります。
特に理系学部で数学や理科を避けた受験生や文系学部で英語を避けた受験生は要注意になります。
大学の1年次は、基礎教養として主要5科目の講義をおこなうのが一般的です。
理系学部では、数学や化学・物理などを履修していることが前提の内容になります。
文系学部では、英語がある程度できることが重要になることも考えられます。
【英語の得意な受験生必見!英語外部検定!】
文系・理系を問わず重要な入試科目になる英語ですが、負担を少しでも軽くする方法のひとつに「英語外部検定」があります。
ここでは、英語外部検定の基本と話題になっている大学入試英語成績提供システムの説明をしていきます。
英語の資格取得を利用する受験生は必見です。
英語外部検定とは?
英語外部検定を利用した大学入試制度は、近年採用する大学も増加しています。
規定の英語検定資格を取得していれば、英語の入試を免除や加点などのメリットが得られる制度です。
代表的な英語検定は
「英検」
「TEAP」
「TOEFL」
「TOEIC」
など多くの英語検定資格が対象になっているのも大きな特徴です。
より上位の資格ほど優位になります。
注意点は、大学によって採用する検定や資格の違いがあるということです。
例え上級資格を取得していても志望大学で利用できなければ、悔やむことになります。
大学入試英語成績提供システムの見送りと英語外部検定!
2019年度現在で大学入試英語成績提供の見送りが決定しました。
この情報を英語外部検定と混同させてしまっている受験生も少なくありません。
英語外部検定制度は、私立大学で増加傾向にある制度です。
大学入試センター試験の変更や入試に関する情報が発信されていますが、メディアの情報は慎重に対応してください。
どちらにしても英語外部検定と大学入試英語成績提供システムです。
異なる制度なので受験生は予定している資格は、合格しておくことをオススメします。
英語の入試に関しては、最新の情報に耳を傾けよう!
英語に限ったことではありませんが、受験に関する情報は今後更に頻繁に変更点や修正点が発信されることになると思います。
特に英語は、理系・文系にかかわらず重要な科目だけに影響のでる受験生の数も多くなることが予想できます。
現役生であれば、高校や塾などの情報が信頼できると思います。
浪人生の方も予備校の情報が無難です。
最終的に自分自身が判断をしなければいけないので慎重になることをオススメします。
【まとめ】
今回は、大学受験の入試制度の中から「入試日自由選択」「少数科目」「英語外部検定」に関する説明をしました。それぞれ活用の仕方を充分に把握する必要があります。
入試日自由選択や少数科目受験は、本命校だけでなく併願校の選択に重要な制度になります。
英語外部検定もこれから活用する大学が増加することが予想できます。
今後大学入試制度も大きく変わることになります。
常に最新の情報を入手することをオススメします。
保護者の協力も得て万全の体制で入試に挑んで欲しいと思います。