中学受験!進学塾なし!家庭学習で中学受験!6年生編中学受験は、年々出題される問題が難しくなっている傾向があります。今では、進学塾なしで中学受験に挑むのは無謀という人も少なくありません。
今回は進学塾に通わず、家庭学習のみで中学受験に挑む方法の6年生編になります。
この記事を読んで、中学受験対策のポイントにしてほしいと思います。
【家庭学習のみで中学受験って可能なの?】
「中学受験は家庭学習のみで可能なの?」という質問をよく耳にしますが、無責任な回答をするのであれば「可能です」となります。
ここでは、家庭学習のみで中学受験に挑むために必要なことを説明していきます。
志望する中学校に合格するには、親御さんのサポートが重要になります。
家庭学習で挑戦する中学受験は志望校選びが重要!
最初に理解しておくべきことがあります。進学塾を利用せずに中学受験で合格することは可能ですが、私立最難関校への合格はほぼ不可能と考えてください。
稀に家庭学習だけで私立難関校に合格するお子さんもいますが、受験生全体の中で見るとわずかな確率です。不可能ではありませんが、現実的に考えることも必要になります。
そこでオススメしたいのが、私立中堅校と呼ばれる中学校です。大学附属校も多いですが、準附属校という位置づけの中学校が多い印象になります。
お子さんの成績や中学校との相性もありますが、家庭学習だけで偏差値60以上の中学校は難しいと考えるのが一般的です。50前後の中学校が、先々を考えてもオススメになります。
私立中学校を選ぶときに偏差値45を低いと判断する親御さんもいると思いますが、全体の6年生を考えればかなり好成績のお子さんになります。
高校や大学の偏差値と比較をする親御さんもいますが、小学校6年生で中学受験をする人数を考えると比較することが難しいことが理解できるはずです。
まずは、お子さんが通いたいと思う中学校を第一志望にしてください。併願校は、できるだけ校風や教育理念が似ている中学校を選ぶのが基本になります。
6年生からの中学受験は可能なの?
6年生から中学受験対策を家庭学習だけでおこなうのは、決して楽ではありません。通塾をするお子さんの多くは、4年生からはじめているといわれています。
親御さんは、お子さんが4年生になる前から中学受験を意識しているケースもあるので、全ての面において6年生からのスタートは不利な条件になります。
ただし、親御さんとお子さんの対策次第では、6年生からでも充分に中学受験は可能です。中学受験は受験対策次第で、合格確率を高くすることができます。
6年生から中学受験対策をするのであれば、家庭学習に加えてネット塾などを利用するのもオススメです。費用面でも抑えられますし、苦手科目の克服に役立ちます。
費用面のことを考慮して、国語と算数だけネット塾を利用するのもひとつの考え方です。中学受験は国語と算数が重要な科目になるので、確実に学力を安定させる必要があります。
どうしても家庭学習だけでというのであれば、親御さんが指導できるだけの学力と指導力を身につけることが必要です。お子さんが独学で合格できる可能性は高くありません。
スケジュール管理がポイント!
家庭学習だけで中学受験に挑むためには、できるだけ効率よく受験対策をおこなう必要があります。効率良く受験対策をする最大のポイントはスケジュール管理です。
お子さんの学力や計画能力にもよりますが、学習面の計画はできるだけ親子で一緒につくることをオススメします。あくまでも受験をするのはお子さんです。
年間・月間・週間という感じで学習計画をつくっていきます。焦る気持ちは理解できますが、無理な計画だけは絶対に避けるべきです。
親御さんは、情報収集面の予定もつくる必要があります。学校説明会や入試要項の発表などの情報を自身で調べるのは簡単なことではありません。
進学塾は、学習面だけでなく最新の情報をもっています。模試などでおこなわれる説明会等は、率先して参加することをオススメします。
【中学受験!6年生の基本的な1年間を理解しよう!】
中学受験を家庭学習だけで挑むには、事前に考える学習計画と目標が重要になります。特にお子さんのモチベーションを考えると目先に目標があることが大切です。
ここでは、家庭学習だけで中学受験にチャレンジするために受験生(6年生)と保護者がおこなうことを期間別に説明していきます。大まかな計画をつくる参考になるはずです。
親御さんと受験生が4月~8月までにやること!
・4月~8月に受験生(6年生)がやること
進学塾の場合は、6年生の学習内容を2月から開始しています。また、中学受験の主要な部分は5年生のときに殆ど習っているので、6年生から受験対策をしているお子さんとの差はかなりあります。
4月~8月までは、現在の偏差値や模試の結果よりも自分の状況の理解と対策が中心になります。焦らずに土台をかためる基礎学習が重要です。
国語の漢字や算数の計算問題は、毎日継続することが重要です。特に学習の習慣化ができていない受験生は、はやめに対策をするようにしてください。
・4月~8月に親御さんがやること
通塾をしている場合は、志望校の特徴や入試傾向を説明してもらうことができますが、家庭学習中心の場合は基本的に親御さんが情報収集をすることになります。
大学受験と比較すると中学受験に関する情報は少ないのが本音です。従って、学校説明会をはじめ受験情報にアンテナをたてている必要があります。
コロナ過の現状では、学校説明会も予約制や人数制限を実施する中学校もあるので事前に確認することをオススメします。学校説明会で得られる情報は、受験対策に役立ちます。
親御さんと受験生が9月~11月までにやること!
・9月~11月に受験生(6年生)がやること
9月以降になると多くの受験生が模試や過去問題を利用して、本格的な受験対策を開始します。家庭学習中心でここまできている受験生だと受験する模試によって、偏差値がかなり低くなることが予想できます。
偏差値60以上の難関校を目標にしているのであれば焦ると思いますが、50前後の中学校であれば、ここからが本当の受験対策になります。
問題集や参考書を反復学習しながら確実に弱点を克服する必要があります。特に国語と算数は合否に直接関わる科目なので、苦手な場合は早めに親御さんに相談してください。
・9月~11月に親御さんがやること
9月以降は、お子さんの学習面と精神面のサポートをおこなう必要があります。特にモチベーションの維持には、充分注意をしなければなりません。
通塾をしている受験生でもスランプになることはあります。家庭学習が中心のお子さんは、特にスランプと苦手科目の違いにも注意をしてください。
スランプの場合は、少し休むことも大切です。苦手科目や分野がわかったときは、できるかぎりの対策を考える必要があります。
費用面で可能であれば、ネット塾の利用をオススメします。苦手な科目だけでも良いので志望校対策に向けて早急に対応しなければなりません。
学習環境を変化させることで、お子さんのモチベーションにも変化が出ることもあります。模試も志望校にあった模試を選ぶようにしてください。
親御さんと受験生が12月~3月までにやること!
・12月~3月に受験生(6年生)がやること
12月になると志望校対策を中心に学習をすすめることになります。中堅校の場合は、過去問題を充分に対策することで合格への道がグッと近くなるはずです。
これまでの模試や過去問題を中心に振り返り学習もおこなう必要があります。もちろん漢字や計算などは受験直前まで継続することが重要です。
過去問題は志望校を中心に併願校の問題も確実に解くことをオススメします。中堅校の多くは合格者の偏差値にも幅がでますし、当日の体調や問題内容にも影響されます。
受験期間中は体調管理には最善をつくすことが重要です。試験会場によっては、通塾生を応援する講師陣もいますが、アウエー感にならないように強気で挑んでください。
・12月~3月に親御さんがやること
12月以降の親御さんの役目は、お子さんの体調管理や受験期間中とその後の手続きを確認しておくことです。特に併願校の優先順位や通学の意志を最終確認しなければいけません。
通塾生と違い合否に関係なくお子さんはひとりで、試験にむかうことになります。初日に不合格になった場合も親御さんの接し方が今後の受験に大きな影響を与えるので注意が必要です。
受験が近づくにつれてモチベーションの維持や体調管理が難しくなります。100%の力を出せる受験生はほとんどいませんが、できるだけ力を引き出すのも親御さんの接し方次第です。
中学受験が終わると進学先の入学手続きなどがあります。親御さんは、事前に費用面や進学先の情報を理解しておくことをオススメします。
【家庭学習でも中学受験の基本的な取り組み方は同じ!】
家庭学習のみで中学受験に挑むのは冷静に考えて「不利」な条件が多くなります。中堅校といっても多くの受験生は通塾生であることを理解したうえで取り組む必要があります。
ここでは、家庭学習で中学受験に挑戦する受験生の親御さん向けに取り組み方の基本を説明します。中学受験は難しいですが、お子さんが大きく成長できるチャンスです。
学校説明会は情報の宝庫!可能な限り参加しよう!
家庭学習のみで中学受験に挑むと、様々な面で通塾生よりも不利な条件になります。特に情報が重要な中学受験の場合は、親御さんの情報収集力が大切です。
中学受験全体の情報はネット情報をはじめ雑誌や新聞などでも知ることができますが、志望校の情報は学校説明会を利用するのが一番確実です。
ネット情報は当サイトを含め、リアルタイムの情報ではないことも多いですし全般向けの情報が多くなります。特に塾無しで難関校に合格をした体験記などは参考にはなりますが、現実的に考えると難しいのが本音です。
新聞や雑誌も受験全般の情報が多いので、学校説明会を有効に利用するのが一番オススメになります。特に社会などは、中学校の特徴が出る傾向があるので注意が必要です。
模試を最大限に利用して苦手科目と分野を克服
中学入試は費用面での負担が大きくなってしまうことがあります。通塾をしなくても、参考書・問題集・過去問題など様々なところで費用がかかります。
各社が主催する定期的な模試も有料ですが、第一志望の中学校に合格するには必須になります。問題はどの模試を受験するかということです。
首都圏3大模試の中から選択するのが基本です。模試を選ぶときは、自分の目指す中学校のレベルと受験者数の多い模試を受験することをオススメします。
首都圏3大模試
・合不合判定テスト(四谷大塚)
・全国公開模試(日能研)
・統一合判(首都圏模試センター)
この中から選択するのが一般的ですが、四谷大塚主催の合不合判定テストのレベルは難関校向けになりますので個々では除外します。
偏差値50以上の中学校であれば、全国公開模試(日能研)と統一合判(首都圏模試センター)のどちらでも良いと思います。
偏差値が50未満の中学校を志望する場合は、統一合判(首都圏模試センター)の模試を受験することをオススメします。
模試の合格判定を見て、志望校の変更や一喜一憂するのはオススメできません。模試は弱点の発見や自分の現状を理解する機会です。
過去問題を利用して志望校の特徴を理解!
中学受験は家庭学習組と通塾組の差は歴然ですが、中堅校対策という意味では過去問題の活用方法で大きく差を縮めることができます。
市販されている過去問題はもちろんですが、学校説明会で配布される過去問題などは確実に手に入れるようにしてください。
入試問題は、中学校の教育方針や校風を伝えるメッセージにもなっています。従って合格を目指すには、過去問題への取り組みが重要になります。
過去問題に取り組むときは、必ず解答用紙を原寸大サイズにコピーしてください。できるだけ実践に近いスタイルで取り組むことをオススメします。
【家庭学習向きの6年生向け参考書と問題集を紹介】
中学受験向けの参考書や問題集は数多く販売されています。中でも日能研系列と四谷大塚系列の参考書や問題集は、高い実績と塾生に近い内容を学ぶ事ができます。
ここでは、日能研系列の参考書や問題集を紹介していきますが、お子さんに適したものを探すことがもっとも重要です。
国語
・ウイニングステップ6年 国語2 記述
・ウイニングステップ6年 国語3 語句・文法
・国語ベストチェック
・漢字マスター 1095題 6年
・完成語句文法
ウイニングステップ6年 国語1 読解
ウイニングステップ6年 国語2 記述
ウイニングステップ6年 国語3 語句・文法
国語ベストチェック
漢字マスター 1095題 6年
完成語句文法
算数
・ウイニングステップ6年 算数2 文章題
・ウイニングステップ6年 算数3 図形
・算数ベストチェック
・算数の基本問題 6年
・マスター1095題 一行計算問題集 6年
・中学受験のための学び方参考書 ここから算数
・中学受験のための1日5題 まいにち算数
ウイニングステップ6年 算数1 数と計算
ウイニングステップ6年 算数2 文章題
ウイニングステップ6年 算数3 図形
算数ベストチェック
算数の基本問題 6年
マスター1095題 一行計算問題集 6年
中学受験のための学び方参考書 ここから算数
中学受験のための1日5題 まいにち算数
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ウイニングステップ6年 理科1 生物・地学
ウイニングステップ6年 理科2 物理・化学
理科メモリーチェック
理科の基本問題 6年
理科実験資料集 6年
社会
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・政治資料集 日本国憲法
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・重大ニュース
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ウイニングステップ6年 社会2 歴史・公民
社会メモリーチェック
社会の基本問題 6年
白地図作業ノート
政治資料集 日本国憲法
日本史資料集
重大ニュース
入試によく出る歴史人物60人
【まとめ】
今回は、通塾なしで中学受験に挑戦する基本的な考え方の説明やオススメの参考書や問題集を紹介しました。
中学受験は、親子の二人三脚が基本です。通塾をしない中学受験は、親御さんだけでなくお子さんへの負担も大きくなるので無理のない受験対策をオススメします。