大学受験対策で自分の実力を理解するのに模試を利用する受験生が多いはずです。中には、結果でわかる偏差値や合否判定を見て一喜一憂する人もいるかもしれません。
今回は、大学入試対策に必須の模試を上手く利用する方法を説明していきます。過去問題と同じように模試の使い方次第で合格に大きく近づけるはずです。
【大学受験の模試!模試の基本を理解しよう!】
大学受験の模試の利用方法を説明する前に模試の基本を理解してほしいと思います。ここでは、模試の種類や代表的な模試の特徴を中心に紹介します。
模試を受験するときに重要なポイントのひとつに「自分に適した模試の受験」が挙げられます。そのためにも模試の基本的なことを理解してください。
大学受験用の模試!代表的な模試と特徴!
大学受験対策に模試を受験するのは一般的な対策方法です。現役生・浪人生に関わらず多くの受験生が何かしらの模試を受けていると思います。
ここでは、現在主流になっている大学受験用の模試について説明をしていきます。今回は4つの模試を紹介していきます。
・河合模試
河合塾が主催の「全統模試」は、大学受験の模試で最も多くの受検者数を誇る模試です。受験者数が多いということは、合否判定や偏差値も信頼できる数値になります。
河合模試は、バランスの良い模試なので中堅大学~難関大学向けになります。現役生・浪人生共に必須と言える模試です。
・駿台模試
駿台が主催の「駿台全国模試」は、問題の質が高いことで知られています。同時に難易度もトップレベルになるので、現役生には厳しい模試です。
駿台模試は、難関大学を目指す受験生向きです。河合模試とほぼ同じ受験日程になる模試なので、自分の受験大学に合わせて選択する必要があります。
・進研模試
進研模試は、高校で受験することが多い模試です。特に高校1年生~3年生の夏前までは、多くの高校で実施している模試になります。
進研模試は、母体数こそ多いものの教科書を基準に考えている模試なので難易度は低くなります。現役生も秋以降は、できるだけ他の模試を併用することをオススメします。
・東進模試
東進模試は外部受験も可能ですが、基本は東進ハイスクールに通う塾生の模試です。従って母数事態は小さいので、合否判定や偏差値の信頼度は高くはありません。
東進模試のオススメポイントは、成績表です。他の模試に比べて詳細な成績を掲載しているので、自分の現状を分析するためには重要な資料になります。
大学入試の模試!自分はどんな模試を受ければ良いのか?
代表的な模試の特徴を説明しましたが、まず理解してほしいのは大学受験用の模試に「善し悪し」を比較するのは意味がないことです。
紹介した模試すべてに良い面と悪い面がありそうですが、良い面と悪い面ではなく受験生個々に向いているかどうかになります。
現役の受験生であれば、学校でおこなわれる進研模試で大学受験向きの基本学力の有無をはかることができます。
問題の難易度や受験者数に差があるので、比較は難しいのが本音です。自分の模試を受ける目的や志望大学によって、受験する模試を考える必要があります。
自分に適した模試の探し方とは!
自分に適した模試の探し方にも個人差があります。高校3年生の段階でまだ本格的な受験対策ができていないのであれば、秋以降の模試を重視することになります。
高校にもよりますが、進研模試の結果次第で河合模試や駿台模試を視野にいれるのもひとつの考え方です。あくまでも志望大学や現状の成績で異なります。
ただし現役生が早い段階で河合模試や駿台模試を受験すると予想をかなり下回る結果になる危険性もあります。
浪人生の場合は、基本的に河合模試か駿台模試の2択になります。自分の学力や志望大学に合わせて受験することをオススメします。
【大学受験対策!模試をどのように活用するのか?】
模試の基本や選び方が理解できたと思います。次に考えるのが模試の有効な活用方法になります。
ここでは、模試の活用方法について説明をしていきます。模試の成績に一喜一憂するのではなく、次につながる効果的な活用方法を覚えてほしいと思います。
模試の結果と成績の変動!
模試の結果が特に気になるのは、夏休み以降の模試だと思います。夏休みに集中的に受験対策をして、秋の模試に挑む受験生も多いので当然の考え方です。
実際の成績を見るとあまり変わっていないどころか、下がってしまう受験生も少なくありません。実際に思っている成績の伸び方と異なる結果というのも普通のことです。
科目や単元によって異なりますが、学習の成果が出るには時間が必要です。特に英語や国語などは、効果が出るまでに時間がかかるといわれています。
成績も学習成果と同様の考え方ができます。受験生の思っているような上がり方をするのは稀なので、長期的に考える必要があります。
模試の結果!成績表のここは絶対に抑えておこう!
受験生が模試の結果で最も気になるのは、偏差値と志望校の合否判定です。この気持ちは当然のことなので、特に否定をするつもりはありません。
模試の目的は、偏差値や合否判定の確認の他に重要なことがあります。模試は自分の現状や苦手分野や単元の発見チャンスだと考えてください。
模試にもよりますが、成績表の中に自分の得点以外に受験生の得点率や正答率が掲載されているはずです。実は、この得点率や正答率が重要なポイントになります。
得点率や正答率は、各科目の単元や分野での結果をみることができます。平均点よりも低い場合は、復習をして苦手分野の克服をおこなう必要があります。
成績表と解説だけで終了したら模試の活用は不充分!
模試の成績表や解説には、今後の受験対策に必要な情報がたくさん掲載されています。特に解説は、正誤に関係なく読み込む必要があります。
模試の成績表と解説は重要ですが、ここで終了するのでは充分な活用方法になりません。注目して欲しいのは、解答用紙と問題です。
解答用紙の中でも特に間違えた問題は、自分の苦手を見つける最大のチャンスです。苦手克服は受験対策の基本なので、実行することをオススメします。
次に活用してほしいのは、問題です。特に選択問題の選択肢は、正解以外の選択肢に注目してください。
選択肢にはそれぞれ存在の意味があります。今回は正解の選択肢ではない用語が本番で問われることもあるので、確実に理解しておくことをオススメします。
【大学入試対策!模試を最大限活用するには?】
模試の効果的な活用方法が理解できたと思います。模試を上手く活用することは、志望大学の合格に向けて重要なポイントになります。
ここでは、模試の結果でおきるメンタル面や注目したい数値などを説明していきます。受験生であれば、多くの人が経験することなので、参考にしてください。
模試の結果が悪いときに落ち込むのは時間の無駄!
模試の結果がわるいと多くの受験生が落ち込むのではないでしょうか?気持ちはよくわかりますし、多少の落ち込みは仕方がありません。
模試の結果が悪くても受験本番ではありません。むしろ、苦手の発見になるのですからできるだけ早い時期に克服できるチャンスだと考えてください。
できなかった問題は、なぜ解けなかったのかを追求する必要があります。解らない単元を放置するのは、模試を最大限に活用していない証拠です。
模試の効果的な利用方法!得点?偏差値?合否判定?
受験生の方は、模試の成績表にある「得点」「偏差値」「合否判定」のどこに注目をしていますか?偏差値や合否判定と答えている受験生は、注意が必要です。
偏差値や合否判定は、目安としてわかりやすく数値化されているので一見参考になります。ところが、模試の種類や受験生のレベルによって偏差値や合否判定の信頼性が変わります。
河合模試や駿台模試のように現役生と浪人生が受験する模試の得点が重要なポイントになります。特に難関大学指定の模試は、難易度も参考になるので得点に注目してください。
模試と過去問題の使い分けが重要なポイント!
模試の役割は、自分の現状や苦手分野や単元をあぶりだす効果があります。苦手分野の克服はそれなりの時間を必要とするので、できるだけ早い対応が求められます。
過去問題は、志望校の出題傾向と現状のレベルを理解するために使用します。特に出題傾向を知ることは、受験対策の基本になります。
模試と過去問題は、共に受験対策必須です。それぞれの問題を有効に利用して志望校合格に役立ててください。
【まとめ】
今回は、大学受験対策に必須の模試について説明をしました。模試の種類や役割を理解することは受験生として基本になります。
模試の偏差値や合否判定が気になる受験生も多いと思いますが、仮に悪い結果でも受験本番ではありません。落ち込むよりも次につながる行動を心がけてください。