中学受験も年々変化をしていますが、
2021年以降はオンライン授業なども含めて授業形態そのものも変わっていく傾向が予想できます。
今回は、小学生向けのネット塾5選の特徴と使い方を説明していきます。
この記事を読んでお子さんに適したネット塾を探す参考にして下さい。
【ネット塾のメリットとデメリットを理解しよう!】
小学校の日頃の授業内容の復習や中学受験対策にネット塾の存在は、年々大きなものになっています。
特にリモート可の授業形態がおこなわれる環境においては必須の形態です。
ここでは、オススメのネット塾を説明する前にネット塾のメリットとデメリットを理解してほしいと思います。
良い利用方法を理解するためにも必要なことです。
オススメのネット塾5選
・スマイルゼミ
・Z会
・進研ゼミ
・すらら
小学生向けネット塾のメリット
小学生向けネット塾と通塾を比較したときに考えられるメリットを簡単に説明しておきます。
中学受験の有無や志望校によっても考え方を変える必要があります。
・時間的な自由がある!
他の習い事があるお子さんや自宅の周辺に期待のできる塾がない場合は、ネット塾を最大限に利用することができます。
特に近年は「英語」「プログラミング」などの小学校の授業だけでは不安な科目もあるので、時間的な自由は重要なポイントになります。
・費用が抑えられる!
一般的な進学塾とネット塾の費用の違いは大きなメリットになります。もちろん費用の差による通塾の良さもあるので一概には言えませんが、目的によって充分な効果が期待できます。
中学受験を検討している場合は、通塾とネット塾の併用が理想です。この場合もネット塾の費用を抑えることはメリットにつながります。
・反復学習に向いている!
多くのネット塾が何度も繰り返し閲覧できる仕組みになっています。長期記憶には反復学習は必須なので、ネット塾の環境は使い方次第で理想のスタイルになります。
自分の苦手科目や単元の克服にも向いています。科目によって授業の進め方を変えられるネット塾も多いので、ペース配分に注意をすればオススメです。
小学生向けネット塾のデメリット
小学生向けネット塾には、デメリットも存在します。
ネット情報ではあまり触れていないサイトも多いですが、中には深刻なデメリットになることもあります。
・自己管理が重要になる!
ネット塾の最大のメリットは、時間に縛られることが少ないことです。言い方を変えると自己管理ができないお子さんは、あまり効果的な利用方法にならないことになります。
小学生の場合は、学習習慣を身につけることから始めるケースもあります。学習の習慣化は、親御さんのサポートが必須になるのでまかせきりにならないようにしてください。
・難関私立中学校対策には疑問?
ネット塾の多くは、小学校の授業や中学受験対策向けになっています。難関私立中学校への対策も可能だと言われていますが、万全とは言えないのが本音です。
もちろんお子さんの性格によって異なる部分もありますが、難関私立中学校受験を検討する場合は、進学塾との併用をオススメします。
・わかったつもりになってしまう!
ネット塾にも個人指導型がありますが、
多くは動画を自分で見ながら学習をすすめていくタイプです。
この動画配信タイプは授業ペースや講義時間も理想的なので問題ありません。
一番の問題は、わかりやすい講義なので本人が理解したつもりになってしまうことがあることです。
この解決方法は、反復学習をおこないながら解決していくのがオススメです。
小学生向けネット塾!オススメの利用方法とは?
小学生向けのネット塾の理想的な利用方法は、中学受験の有無によって異なります。
中学受験を考えている場合は、基本的に併用がオススメです。
中学受験を考えていないお子さんであれば
、学校の授業内容とお子さんの学力にあわせたネット塾を選択することが理想になります。
【スタディサプリ】
スタディサプリは、コストパフォーマンスに優れたネット塾として人気があります。
費用が抑えられるので、通塾との併用での利用が可能です。
■運営会社 | 株式会社リクルート |
■基本学習システム | 動画視聴型 |
■対応科目 | 国語・算数・理科・社会 |
■主要コース | 基礎レベル講座 応用レベル講座 |
■必要費用 | 月額1,980円~ |
■こんなお子さんにオススメ!
スタディサプリ小学生講座は、
学校の授業のサポート的な基礎レベル講座と中学受験対策が可能な応用レベル講座が主流になります。
授業内容がわかりやすいことが魅力のひとつです。苦手科目の克服から中学受験対策の土台つくりにも適しています。
学習習慣の定着から中学受験対策まで、幅広いお子さんが対象になります。
難関私立中学校を受験予定のお子さんであれば、進学塾との併用がオススメです。
【スマイルゼミ】
学習の習慣化や小学校の授業内容の理解を目的としているお子さんに向いているネット塾です。
中学受験対策としては、基礎力向上が目標になります。
■運営会社 | ジャストシステム |
■基本学習システム | タブレットを使用した授業配信型 |
■対応科目 | 国語・算数・理科・社会・英語 |
■主要コース | 標準クラス 発展クラス |
■必要費用 | 標準クラス 月額3,880円~ 発展クラス 月額4,580円~ |
■こんなお子さんにオススメ!
スマイルゼミは、学習に集中できていても結果が出ないタイプのお子さんに試したいネット塾です。
基本的に基礎力をかためたいお子さん向けになります。
タブレットを使用するスタイルです。
個々の学習スケジュールですすめていくので個別指導タイプになります。
苦手な科目や単元をつくらないようにする学習システムですが、難易度的に中学受験向きとは言えません。
特に難関私立中学校を受験する場合は、通塾との併用が必須です。
【Z会】
難関校受験対策の通信教育として人気のZ会です。
基本的に中学受験を意識した内容になりますが、通塾との併用が理想的な利用方法になります。
■運営会社 | 株式会社Z会 |
■基本学習システム | 映像授業と筆記による問題出題 |
■対応科目 | 国語・算数・理科・社会 |
■主要コース | 小学生コース 小学生タブレットコース 中学受験コース(トータル指導プラン) 中学受験コース(塾併用要点学習プラン) |
■必要費用※ | 中学受験コースの場合 トータル指導プラン 1科目5,720円~ 塾併用要点学習プラン 1科目2,860円~ |
※科目数や支払い方法によって必要費用が異なります。
■こんなお子さんにオススメ!
Z会の通信教育は、基本的に中学受験を意識した内容です。
トータル指導プランと塾併用要点学習プランの選択は、各ご家庭の判断次第になります。
塾併用型学習プランといっても内容の濃さは主軸になるだけの難易度です。
特に苦手分野の克服には、わかりやすい映像授業がオススメになります。
Z会は、中学受験を検討しているお子さん向けのネット塾になります。
基本は通塾との併用が理想ですが、トータル指導プランで対応することも可能です。
【進研ゼミ】
通信教育の老舗的な存在の進研ゼミは、ネット塾の時代でも多くのお子さんが利用しています。
幅広い学力のお子さんへの対応と実績が魅力です。
■運営会社 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
■基本学習システム | タブレットを使用するスタイル |
■対応科目 | 国語・算数・理科・社会・英語・プログラミング |
■主要コース | 各学年コース 中学受験対策 |
■必要費用 | 申し込みのコースによって必要費用が異なりますので、 公式サイトでの確認をオススメします。 |
■こんなお子さんにオススメ!
進研ゼミの小学生講座は、基本的にタブレットを使用するスタイルです。
国語・算数・理科・社会以外にも英語やプログラミングなど幅広い学習に対応しています。
進研ゼミの特徴でもある「赤ペン先生」による添削指導は、筆記による添削問題で健在です。
書く必要性を重視している点は、老舗ネット塾の良さになります。
幅広い学力のお子さんに対応している進研ゼミですが、
難関中学校対策には不満もあります。
幅広い家庭学習を望むご家庭にはオススメできるネット塾になります。
【すらら】
すららは、ネット塾の中でも独特の学習スタイルで学力向上を目指せるシステムです。
幅広いお子さんに対応していますが、発達障害のお子さんにもオススメできます。
■運営会社 | 株式会社すららネット |
■基本学習システム | 個別学習システム |
■対応科目 | 国語・算数・理科・社会 ※理科・社会は2020年11月以降が推奨されています |
■主要コース | 小中コース |
■必要費用 | 月額8,000円~ |
※利用方法によって費用が異なるので公式サイトで確認してください。
■こんなお子さんにオススメ!
学年の垣根を考えない「無学年方式」が「すらら」最大の特徴です。
理解ができていない内容は、対応学年や難易度を下げて基礎を固めることを重視しています。
中学受験に不向きのように思われるネット塾ですが、
苦手科目や単元の克服は中学受験にとって重要なポイントになるので通塾との併用がオススメできます。
発達障害のお子さんの特徴として、高い知能をうまく活かせないケースもあります。
専属の指導員によるサポート体制があるのも「すらら」がオススメできる理由です。
【まとめ】
今回は小学生向けのネット塾5選を紹介しました。
中学受験の有無や目的によってネット塾の選び方も大きく異なります。
多くのネット塾は、無料体験や無料資料請求があるので必ず事前に比較することをオススメします。