高校受験!今こそオススメ!国立高等専門学校の魅力とは?

高校受験

多くの中学生が進路希望を高校にしていると思います。

普通高校以外に近年再注目されている進路先に「高専」という選択肢も存在します。

 

今回は、高専の中でも国立高専の魅力について説明をしていきます。

 

日程によって公立高校や私立高校との併願も可能なので

この記事を読んで「高専」の魅力を理解してください。

 

 

【高専の存在を知らない受験生向け!高専の基本!】

高等専門学校(高専)は、中学卒業後の進路になるので高校と比較されます。

 

昔は就職率の良さや学費の安さもあって、人気がありました。

 

ここでは、高専を知らない中学生向けに高専の基本を説明していきます。

 

高校や専門学校とは違う高専の基本を理解してほしいと思います。

「高専」とは?高専の基本を理解しよう!

高専の正式名称は、「高等専門学校」といいます。

 

高校でも専門学校でもありませんが、卒業をすると短大卒業相当の扱いになります。

 

高専は、基本的に理系の中でも特に技術者の育成に特化した教育機関という見方が一般的です。

 

一部の高専を除くと5年間の一貫教育をおこなうことになっています。

 

高専には、

・国立

・公立

・私立

の3種類があります。

 

2019年現在は、

国立51校・公立3校・私立3校の57校存在しています。

 

今回の記事は国立高専を中心に説明しますが、

公立や私立も「高専」になります。

それぞれの違いは、後ほど説明します。

「高校」と「高専」の違いとは?

高校と高専の違いは、大きくわけると3つあります。

 

・「教育機関の分類の違い」

・「教育年数の違い」

・「授業環境の違い」

です。

 

・教育機関の分類の違い

高専は、高等教育機関という扱いになりますが、

高校は後期中等教育という位置づけになります。

ちなみに前期中等教育は、中学校です。


分類的に

・「大学(大学院・短大をふくむ)」

・「高等学校」

・「中学校」

・「小学校」

・「幼稚園」

・「義務教育学校」

・「中等教育学校」

・「特別支援学校」

・「高等専門学校」

 

9種類になります。

 

 

中学校と高校を前期・後期中等教育という位置づけが理解できていれば、

中高一貫校という存在もあまり不思議には感じないと思います。

 

・教育年数の違い

普通高校は、原則3年間です。

高専は、一部の高専を除き5年間の修学期間になっていますので、

卒業後の扱いも高校卒業後とは異なります。

高専を卒業すると「準学士」という扱いになります。

 

高校卒業後に2年制の短大や専門学校を卒業しても同様の扱いにはなりません。

 

 

・授業環境の違い

高専と一般的な高校の授業環境は、

一見すると同じような感じですが教員に違いがあります。

また、授業内容や専門性の違いも大きくなっています。

高校で授業をおこなうのは、教員免許を持つ高校教師です。

 

高専で授業をおこなうのは、対応する科目の博士号を持つ教員になります。

 

私立高校や公立高校の中にも特定の教科に特化した学校がありますが、

 

実際の授業内容や専門性は異なります。

私立高専と国立高専の違いとは?

私立高専と国立高専の違いで一番目立つのは、教育にかかる費用です。

 

この部分は私立高校と公立高校のイメージを考えるとわかると思います。

 

学校の内容に関しては、それぞれのメリットとデメリットがあると思います。

 

高校と同じで実際に通うお子さんの考え方次第になるので一概に内容の善し悪しは決められません。

 

高専の良さは高い就職率大学への編入です。

 

現状の大学進学率を考えるとあまりメリットはありませんが、

 

大学への編入学も成績次第で充分可能になります。

 

 

【国立高等専門学校のメリットとデメリット】

国立高等専門学校は、全国に存在します。

 

昔の国立高専卒業者はかなりよい待遇でしたが、

 

現在は大学進学者も多いのでメリットばかりではありません。

 

ここでは、国立高等専門学校のメリットとデメリットを説明していきます。

 

高専は特徴が多い進路先になるので、事前に充分な検討をオススメします。

国立高等専門学校のメリット

国立高等専門学校のメリットを3つにわけて簡単に説明していきます。

 

特に高専をオススメできないタイプは、重要なポイントです。

 

・高専のメリット1 

不景気関係なしの高い就職率

高専の最大のメリットは、昔も今も高い就職率になります。

専門知識の少ない大学卒業者よりも即戦力になる高専卒業者だと

どちらが企業の欲しい人材かを考えればわかります。

高専は技術職の人材育成が基本です。

 

確かに大学で専門知識を学べる学部もありますが、技術的な専門レベルとは異なります。

 

また、後ほど説明をしますが企業側にとって高専の卒業生は理想的な人材になります。

 

企業側の目線で考えるとコストパフォーマンスに優れた人材ということです。

 

 

・高専のメリット2 

大学への編入が可能!

以前の高専卒業後は、就職するケースが一般的でした。

現在は、大学への編入学を希望する生徒が多くなっているようです。

国立高専も個々の就職先や大学編入先にばらつきはありますが、

 

信頼性が高いのは共通している部分です。

 

当然、編入学後に無事大学を卒業できれば大卒扱いになります。

 

 

・高専のメリット3 

国立ならではの学費面は魅力!

高専のメリット3は、学費がやすくなるところです

近年は高校の授業料無償化などあるので実感がわかりにくいですが、

私学と比較すれば歴然の違いがあります。

高専の場合は私立普通高校よりも学費が安い傾向にありますが、

 

施設の充実度などを考えると安さだけではないことが理解できると思います。

国立高等専門学校のデメリット

国立高専のメリットを簡単に説明しました。

 

広い意味で考えればメリットの多い高専ですが、デメリットも存在します。

 

ここでは、国立高専のデメリットについて説明していきます。

 

デメリットとなっていますが、

 

個々の考え方次第で大きく異なるので注意が必要です。

 

 

・高専のデメリット1 

高専卒業者は、大学卒にはならない!

何度も説明していますが、

高専を卒業しても大卒扱いにはなりません。

従って企業に就職をした場合まわりの大卒者よりも

賃金面で不利になることも考えられます。

昔は大学進学者が少なかったので、

 

高専卒業者も高学歴扱いになりました。

 

現在の日本は、

 

大学進学者が多くなっているので必ず高専卒業が有利というわけではありません。

 

 

・高専のデメリット2 

中学卒業までに本当に進路を絞れるの?

高専は、普通高校と同じく中学卒業後に進学することになります。

高専は基本的に技術者の育成機関という認識になるので将来的にある程度職業も絞られます。

はじめからものづくり系の仕事がしたいという中学生であれば、

 

問題はないと思います。

 

将来の夢が曖昧になっている状態だと後悔する危険性も否定できません。

 

士業とよばれる仕事や医師などを目指すのであれば、

 

高専は不向きになります。

 

もちろん本人次第ですが、順路として適している進学先にはなりません。

 

 

・高専のデメリット3 

普通高校とは比較できないほど留年者が多い

普通高校の場合は、定期テストで30点未満の生徒を赤点などと呼びます。

高専は、

大学と同じ60点を留年のボーダーとしている高専が多いようです。

この60点というボーダーだけであれば、対応次第でクリアできる内容です。

 

ところが高専は大学同様の「レポート作成」を採用していることです。

 

高専の場合は、

 

出席日数も厳しく管理するので単位を落としてしまうと即留年につながります。

 

高専にもよりますが、普通高校の10倍留年者がいるといわれています。

メリットやデメリット以前に高専をオススメできない受験生とは?

高専のメリットとデメリットを簡単に説明しました。

 

この説明でわかるように高専は特殊な教育機関なので

 

メリットやデメリットも個々によって異なります。

 

ここでは、メリットやデメリット以前に高専をオススメできない受験生を説明します。

 

 

該当する受験生は、

 

進路を決めるときに受験校をもう少し吟味してほしいと思います。

 

・こんな受験生はオススメできない1 

進路が曖昧

ここまでの内容でも説明をしていますが、

高専を進路にする受験生は進路がある程度定まっているケースが基本になります。

細かい職業ではありませんが、

少なくとも理系であることや工業系に近い知識や技術を学びたい受験生向けの教育機関です。

進路が全く決まっていない受験生で大学進学を考えている受験生であれば、

積極的に高専を選択する理由はないと思います。

 

 

・こんな受験生はオススメできない2 

難関校の滑り止め

国立高専の中には、難関私立高校や難関公立高校と同レベル難易度の高専があります。

日程の関係で滑り止めや第二希望という形で受験をするのはあまりオススメできません。

全ての受験生に言えることですが、

受験校を難易度や偏差値で決めるのはあまりよい方法ではありません。

あくまでも自分の将来や性格を考えて志望校を選択してください。

 

 

・こんな受験生はオススメできない3 

大学受験を避ける

高専の大学編入率の高さを意識した選択は、あまり望ましい方法ではありません。

就職率や大学編入率が高いのもメリットですが、本来の目的は異なります。

もちろん技術者として高専で専門知識を身につけてから将来設計として大学編入を考えるのであれば、決して間違った考え方ではありません。

単純に大学受験を避けたいというのであれば、高校時代に指定校推薦で大学進学を考えるのもひとつの考え方です。もちろん難関国立大学となると難しいことになります。

 

 

【国立高等専門学校の入学と卒業後の考え方!】

ここまで国立高専の基本をはじめメリットやデメリットについて説明をしてきました。

 

国立高専に限らず高専は、普通高校とは全く異なる教育機関です。

 

ここでは、国立高専の受験で悩んでいる受験生向けにケース別のアドバイスを説明していきます。

 

あくまでも一般的な見方になるので、すべての受験生があてはまるわけではありません。

高専が向いている人と向いていない人

高専が向いている人は、

 

とにかく技術者として専門知識と技術力を学びたい中学生だと思います。

 

間違っても理系科目が嫌いという人はオススメできません。

 

高専に進学を決めると良い意味でも悪い意味でも将来の選択肢が偏る傾向があります。

 

違った方面や特に進路が決まっていないという受験生は、

 

無理に高専に進学する必要はありません。

高専の進路!就職と編入のどちらが良いのか?

高専の卒業後の進路は、

 

昔は就職一択でしたが現在は大学への編入希望者も多いようです。

 

理由は個人差がありますが、一番は最終学歴を考えてのことだと思います。

 

高専卒業者は大卒ではないので、

 

賃金面や将来のことを考えると有利とはいい切れません。

 

技術職であっても大卒とそれ以外の待遇面に差がある企業も少なくないので注意が必要です。

 

先々の収入面を考えると大学編入が良さそうですが、

 

あくまでも個人の将来によって異なります。

 

フリーランスを目指すのであれば、学歴よりも実力が重視されるので学歴が全てではありません。

高専と普通高校のどちらが良いのか?

高専と普通高校のどちらに進学をするのが良いのか?

 

この質問をする中学生がいれば、

 

迷わず普通高校への進学をオススメします。

 

 

何度も説明していますが、高専は特殊な教育機関です。

色々な意味で中途半端な気持ちで入学すると学校生活を楽しむことはできません。

 

高専にも多くのメリットがありますが、

 

人によってデメリットが目立つことになります。

 

中学生の時期に決断をするのは難しいですが、

 

高専を受験するのであればそれなりに覚悟をする必要があります。

【まとめ】

今回は、国立高等専門学校の基本とメリットやデメリットの説明をしました。

高専も依然と比べると存在感は薄くなりましたが、就職面を考えれば絶対的な強さがあります。

 

本文中でも説明をしていますが、高専は特殊な教育機関です。

普通高校とは全く違った環境になるので、学校説明会を最大限に利用することをオススメします。

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