2019年度現在、大学進学を目指す割合が60%に近い数字になっています。
確かに大学進学は珍しくない世の中になりました。
今回は、大学進学と職業について説明をしていきます。
将来目指す職業によって大学進学が必須になる職業もありますので、参考にしてください。
【職業選択!大学進学と卒業が必須の職業とは?】
世の中の職業の中には、大学卒業や特定の学部で定められた専門知識の修得が必須になることもあります。
後から後悔をしないためにも知識が必要です。
ここでは、大学や特定の学部を卒業する必要がある職業の説明をしていきます。
他にもありますが、代表的な職業をいくつか紹介します。
医学系学部進学が必須!医師・歯科医師!
大学でも特定学部への進学が必要な職業でもっとも知られているのが、医師や歯科医師になります。
医師国家試験や歯科医師国家試験は、大学卒業見込が受験資格です。
大学卒業見込が受験資格
・歯科医師国家試験
将来の目標が医師や歯科医師という人は、
医学部や歯学部への進学が必須になるので必ず該当する学部のある大学を目指すことをオススメします。
同じ医療関係の「薬剤師」を目指す場合も大学の中でも薬学部の卒業が基本になります。
一方で看護師や臨床検査技師は、大学卒業が必須ではありません。
国家資格の中には、大学卒業や特定学部で専門知識を修得することを受験資格にしているケースもあるので事前に確認することをオススメします。
動物のお医者さん!獣医師!
家で飼うペットや牛・馬・豚の健康管理や病気の治療をおこなうのが、獣医師の仕事です。
獣医師も医師や歯科医師同様に国家資格に合格する必要があります。
国家資格に合格必須
・医師
獣医師を目指すには、獣医学部のある大学で獣医学の専門知識を学びます。
獣医学部のある大学は、全国的にも決して多くないので注意が必要です。
動物に関する職業の動物看護師やトリマーなどは、大学卒行が必須という訳ではありません。
国家資格の受験資格が全て大学卒業ではないので注意が必要です。
獣医学部も医学部や薬学部同様に6年間大学に通うことになります。
6年間大学に通う
・医学部
・薬学部
同じ獣医学部でも獣医師になれない学科もあるので注意が必要です。
目指せ!宇宙飛行士!
以前よりも宇宙が身近に感じるようになってきましたが、
宇宙飛行士になるには「宇宙飛行士候補者選抜試験」に合格する必要があります。
その他の資格に「大学卒業」が含まれています。
どの学部でも良いわけではなく「理学部」「工学部」など特定の学部を卒業することが必要になっています。
また一般的な企業などと異なるところは、毎年宇宙飛行士の応募をおこなうわけではありません。
不定期な受験チャンスなだけに「運」の要素もあると思います。
仮に受験資格が得られても合格率はとても低いので、事前に充分な準備が必要になります。
詳しくは、JAXAの公式サイトなどで確認することをオススメします。
【職業選択!できれば大学進学が望ましい職業とは?】
職業によっては、大学進学が必須ではないものの有利になる職業も少なくありません。
中でも「士業」と呼ばれる職業の場合は、資格取得にも大学卒業者が有利になります。
ここでは、大学卒業が必須ではない職業の中でも特に大学卒業が望ましいと思われる職業を説明していきます。
迷っている人は、参考にしてほしいと思います。
士業の最難関!弁護士
「弁護士」という職業は、国家資格の中でも難関と言われる司法試験に合格する必要があります。
一般的に弁護士を目指す人は、大学の法学部に進学します。
司法試験の受験資格は、法科大学院課程を修了することがひとつめの条件です。
もうひとつは、司法試験予備試験に合格をすることになります。
大学進学の決定は家庭の事情などもあるので一概に言えませんが、司法予備試験と法学部への進学を考えると大学進学が望ましいといえます。
ちなみに司法試験に合格すると弁護士意外に裁判官や検事といった職業に就くことも可能になります。
税のスペシャリスト!税理士
個人法人にかかわらず所得税や相続税の手続きに力強い味方になるのが税理士です。
税理士も大学に進学しなくても受験資格は得られます。
一般的に知られている資格は、簿記1級を取得することです。
他の資格を取得しても可能ですが、簡単な受験資格ではありません。
税理士を目指す人が大学に進学するなら「経済学部」「商学部」などへの進学が望ましいといえます。
税理士目指すおすすめ学部は?
・「商学部」
詳細は、税理士試験の受験資格で確認することをオススメします。
税理士資格を目指す人が視野にいれる資格が公認会計士です。
公認会計士の受験資格も大学進学が必須ではないので、検討しても良いと思います。
大企業の総合職系への就職
大学卒業が必須ではなくても現実的に考えて望ましいと言える職業も少なくありません。
特に特殊な職業ではなくても大企業の総合職は、大卒しか採用しないケースが多く見られます。
総合職という意味では、中小企業であれば高卒や専門卒でも可能な範囲ですが、大企業の場合は難しいのが本音だと思います。
総合職で採用されると様々な部署で職務を経験します。
将来的に会社にとって重要な役職候補といえる存在だけに大学卒業が必須なことも理解できます。
特に近年は大学への進学率が高いので、今後更に大卒者が有利になると考えられます。
もちろん全ての職業で大学卒業が有利になるとはいえません。
【職業選択!大学卒と専門学校卒どちらが良いのか?】
自分が将来目指す職業の中には、大学卒業が必須ではない職業も多数あります。
特に技術系の仕事の場合は、経験年数やコストパフォーマンスが評価されることもあります。
ここでは、大学卒業と専門学校卒業の職業面で考えた比較を説明していきます。
最終的に個人の決断になりますが、参考にしてほしいと思います。
大学と専門学校の大きな違い!
4年制大学と3年制専門学校の大きな違いは、2つあります。
ひとつは専門学校には、大学で学ぶ1年次の教養課程がないことです。
4年制大学に進学すると1年目は、高校で学んだ内容の発展的な位置づけの講義があります。
もちろん専門課程も学びますが、基本的な講義が中心になります。
もうひとつの違いは、研究室の有無です。
研究室で自分の学びたいことを学べるのは、大学進学のメリットと考えても良いと思います。
どちらにしても目指す職業によって大卒と専門卒のどちらにもメリットとデメリットがあります。
進路については、事前に調べておくことをオススメします。
収入面は基本的に大卒者が有利!
職業にもよりますが、収入面を考えると一般的に専門卒者よりも大学卒者の方が有利になります。
収入が全てではありませんが、重要なことでもあります。
公務員や大企業は、特に大学卒業者と専門学校卒業者を区分して考えます。
初任給や採用試験もわけている企業も多いので注意が必要です。
一方で技術職の中には早くから経験や技術を備えている人材として重宝する企業もありますが、中小企業に多く見られる傾向です。
スポーツや芸術といった特殊な職業になると「学歴」よりも経験や実績が重視される世界なので、
必ずしも大学卒業が有利とはいえません。
職業によって異なる進学先!
大学進学の有利不利は、将来目指す職業だけでなく仕事の内容にもよります。
同じ業種でも現場で働くことを望むのであれば、必ずしも大学進学が有利ではありません。
最終的に自分が望む職業や職種を慎重に考えることが重要になります。職業によっては、
必ず大学に進学しなければならないこともあります。
仮に大学進学を決めている人も学部によって就職できなくなる業種もあります。
高校3年生の段階で将来を決めるのは難しいですが、職業によっては早い決断が必要です。
【まとめ】
今回は、大学進学と職業の関係性について説明しました。
必ずしも大学進学がベストではありませんが、大学卒業が必須の職業も少なくありません。
自分が将来目指す職業や職種に就くには、どのような進路を選択するのが良いのかを考える必要があります。
後々後悔しないように慎重に決めることをオススメします。