2021年度の私立中学受験は、例年以上に受験校選びが難しくなることが予想されます。
受験準備だけでなく、体調管理も重要です。
今回は、
私立中学校の進学校と付属校の特徴と選び方のポイントを説明していきます。
この記事を読んでお子さんに適した志望校選びの参考にしてください。
【私立中学校 進学校と附属校の特徴を理解しよう!】
私立中学校でも進学校と附属校では、全く異なる中学校生活になります。
特に学習面や大学進学などに関する考え方は、それぞれ特徴があります。
まずは一般的に言われている進学校・附属校・準附属校の特徴を説明していきます。
あくまでも基本的なことですが、志望校選びの基準になるはずです。
私立中学校 進学校の特徴とは?
私立中高一貫の進学校は、
・基本的に大学受験を視野にいれている受験生向きになります。
・多くの学校は、入学した中学校よりもランクが上の大学進学を目指す生徒が多くなります。
特に難関私立中高一貫校の進学校は、
東大や京大をはじめ最難関国立大学を目指す受験生も少なくありません。
中堅進学校の場合、生徒の学習意欲や成績の差を個々に面倒をみてくれる特徴があります。
中校一貫という教育機関を最大限に活用しているのもオススメできる部分です。
私立中学校 附属校の特徴とは?
私立中高一貫の附属校は、
・基本的に併設大学への進学を視野に入れている受験生向きになります。
・特に保護者の出身大学ともなると強いこだわりのあるご家庭も少なくありません。
私立中学校の受験で附属校を選ぶ場合は、
併設大学への進学率を事前に調べておく必要があります。
中には、進学校と変わらないような併設大学への進学率の学校も存在します。
附属校は、進学校よりも大学進学が容易なイメージがあります。
しかしながら、実際の進級や進学に関する部分でシビアな考え方の附属校も少なくありません。
私立中学校 準附属校の特徴とは?
私立中高一貫校の準附属校は、
・基本的に進学校よりの考え方が強い学校が多くなります。
・併設大学への進学者もいますが、上位クラスの大学への進学を目指す生徒もいます。
準附属校は、中堅校と呼ばれる学校に多く存在します。
併設大学への進学率は学校によって異なりますが、
積極的に他大学への受験を薦める学校も少なくありません。
準附属校は、色々な意味で進学校と附属校の良い面を持った学校が多くなります。
併設大学への進学と他大学への受験の両方を視野に考えることができるのが魅力です。
【私立中学校 進学校・附属校 世間の噂と実際の状況】
私立中学校の進学校と付属校は、世間一般で言われいることが全てではありません。
実際の教育方針は、異なることもあるので注意が必要です。
ここでは、
世間の噂と実際の状況を考慮した私立中学の進学校と附属校の違いを説明していきます。
学校説明会や行事に参加をするときの参考にしてほしいと思います。
私立進学校のイメージと実際の違い
私立進学校の気になるところは、大学受験や進級に関することだと思います。
学校生活や進学のことを含めて説明をしていきます。
・学習面が厳しいのではないか?
進学校の中でも難関校ともなると最難関国立大学受験のイメージがあります。
そのため全ての進学校が学習面で厳しいイメージがあるようです。
どのような私立中学校でも入学時の学力は、さほど大きな差はありません。
従って入学した学校によって授業や定期テストの難易度も変わります。
もちろん中学入学後に成長の個人差や学習意欲の違いから成績に差がでます。
この部分も中堅校になるほど面倒見を重視している傾向があるようで
・難しい大学受験が必須?
進学校のイメージは、大学受験が必須という感じだと思います。
確かに一般受験で大学受験をする生徒が多いのは本音です。
一方で、大学受験の内容も大きく変化しています。
総合型選抜や学校推薦型選抜のように推薦方式による入試制度も増えていますので、
これまでよりも選択肢は広くなっています。
特に中堅進学校の多くは、生徒個々の成長や性格を6年間というスパンで考えています。
一般受験以外の方法も当然視野にいれた進路指導も期待できます。
・学校生活は大学受験対策が中心?
中校一貫進学校の生徒は、大学受験対策が学校生活の中心になっていると思われている親御さんもいるようです。
実際は、意外にのびのびと生活している傾向があります。
進学や進級に関する面も附属校より柔軟な考え方の学校が多いようです。
もちろん附属校にも良い面はありますが、併設大学への進学は決して簡単とは考えない方が良いと思います。
大学受験対策においても、
一般受験向きの生徒もいれば推薦向きの生徒もいます。
学習の理解度も様々なことが当然という感覚で、
個々の成長に合わせてくれます。
私立附属校のイメージと実際の違い
私立中校一貫校の中でも根強い人気の大学附属校は、例年高い倍率になります。
確かに名門私立大学への近道という意味で昔から人気です。
・併設大学への進学が基本だから学習面が楽?
大学附属校の魅力は、大学進学が楽なことです。
確かに一部の大学を除いて併設大学への進学率がかなり高い学校も存在します。
ここで、勘違いしてしまうことがあります。
大学進学に関する面は有利なことは確かですが、それまでの学校生活が楽という意味ではありません。
進級や定期テストに対する成績の付け方などは、併設大学の水準を意識した内容になります。
進学校と比較すると普段の学習に関しては、厳しいのが本音だと思います。
・併設大学への進学状況とは!
大学附属校への進学を考えるときに注意してほしいことは、併設大学への進学実績と進学先の学部についてです。
高い進学率でも好きな学部に通えるかは、成績次第です。
特定の学部が人気の大学付属校の場合は、多くの内申生が同じ学部への進学を希望します。
この場合は、実際に希望通りの学部へ進学できる生徒は少なくなります。
大学進学は、入学する学部によって将来の就職の選択肢を狭めることにもつながります。
併設大学への進学率と同時にどの学部への進学が有利かも調べておくと良いと思います。
・大学附属校を選ぶときは、学部や学科も考えよう!
大学附属校の多くは、併設大学への進学が基本です。
大学附属校の受験を考える場合は、事前に大学の学部や学科にも注目しなければなりません。
特に理系に特化した大学や文系学部に特化した大学の場合は注意が必要です。
元々難易度の高い学部の場合は、必ずしも希望通りの進学はできないこともあります。
大学附属校は、他大学への受験に積極的ではないケースも少なくありません。
だからといって希望していない学部へ進学すると後悔することになるので注意が必要です。
大学附属校の併設大学への進学率を理解しよう!
大学附属校の受験を考えているご家庭は、
大学附属校の内部進学率は必ず把握しておくべきです。
また、学部や学科に関しても注目すると万全になります。
私立大学の人気ブランド校のひとつに「早稲田大学」と「慶應大学」があります。
この2大学の附属校は、ほとんどが内部進学というイメージが強いと思います。
慶應大学附属校の
「慶應義塾」
「慶應義塾女子」
「慶應義塾湘南藤沢」は、
全て98%以上の内部進学率になっています。
つまりほぼ完全な大学附属校です。
慶應大学附属校:98%以上の内部進学率
・「慶應義塾」
・「慶應義塾女子」
・「慶應義塾湘南藤沢」
早稲田大学附属校の
・「早稲田実業」
・「早稲田大学高等学院」
・「早稲田」
は、早稲田の内部進学率が約50%程度です。
他の2校は95%以上の内部進学ですので、注意が必要になります。
早稲田大学附属校の内部進学率
・「早稲田実業」:95%以上
・「早稲田大学高等学院」:95%以上
・「早稲田」:50%程度
このように大学附属校といっても進学先によって内部進学率は大きく異なります。
特に今後は、大学受験も大きく変わっていくので慎重な対応が求められます。
【私立中学受験 進学校と附属校のどちらが良いのか?】
私立中学校の受験を考えるときに教育方針や大学受験のことを考えるのは当然のことです。
同時にお子さんが楽しく学校生活をおくれる環境の選択も重要になります。
ここでは、進学校と付属校のどちらをせんたくするのがお子さんに適しているかをいくつかの角度から考えてみます。
志望校選択の参考にしてください。
大学を意識した中学受験!進学校と附属校!
大学進学を考えて中学受験をするご家庭も少なくありません。
特に思い入れのある大学が附属校であれば、確実に第一志望になると思います。
大学附属校も学校によって大学受験に力をいれている学校も多く存在します。
また、進学校の中にも今後は推薦方式に力をいれる学校も増加するかもしれません。
大学附属校の受験を考える場合は、
必ず大学の学部や内部進学率の情報を確かめてください。
いくら希望の大学でも学部がお子さんの目指す将来と違っては意味がありません。
性格によって異なる進学校と附属校の選び方!
進学校と附属校の選択は、お子さんの性格によって考える必要もあります。
学習面も重要ですが、何よりも楽しく学校に通えることが一番大切だからです。
進学校の多くは6年間の教育を基本としているので、むしろマイペースなお子さんに向いている教育方針になります。
特に中堅校は、個々の生徒に対する指導にも魅力があります。
附属校の生徒に求められるのは、併設大学で通用する生徒の育成です。
従って難関大学になればなるほど、様々な面において強い意志のあるお子さんが向いている傾向にあります。
進学校 | 6年間の教育を基本 |
マイペースなお子さんに向いている教育方針 | |
附属校 | 併設大学で通用する生徒の育成 |
強い意志のあるお子さんに向いている教育方針 |
附属校と進学校の選択と別学と共学の選択!
附属校と進学校を選ぶときは、同時に男子校・女子校・共学校の選択も考えなくてはなりません。
別学と共学の説明は別記事で説明しているのでそちらをご覧ください。
https://study393.com/application-11/
このように私立中学校を選ぶポイントは、様々なことを考える必要があります。
何よりもお子さんの性格に適した中学校を選択するのが、親御さんの役目です。
お子さんの性格によって、選択の仕方が大きくかわります。
特に附属校と進学校や別学と共学の違いは、重要なポイントになるので慎重に対応してほしいと思います。
重要なポイント:
・附属校と進学校の違い・別学と共学の違い
【まとめ】
今回は、私立中学校の進学校と附属校の特徴を説明しました。
進学校も附属校もそれぞれにメリットがありますが、お子さんの性格次第でデメリットにもなります。
私立中学校を選ぶときは、様々なポイントがあります。
項目ごとに表にまとめるなど工夫をすると志望校選択の比較がおこないやすくなるので試してほしいと思います。