大学受験で理系学部を受験する受験生の多くが必須となる科目が数学と理科です。
理科は、2科目選択の場合「物理・化学」「生物・化学」のどちらかが一般的になります。
今回は、理系受験生にとって必須科目とも言える化学の夏休みの受験対策と学習方法を説明していきます。
この記事を読めば化学が苦手な受験生にも学習のポイントが理解できます。
【大学受験の化学!夏休みの受験対策と学習方法のポイント!】
理科の中でも化学は、文系的な部分と理系的な部分が存在する科目です。暗記項目も多いですが、計算も必須になります。
ここでは、化学の夏休みの受験対策と学習のポイントを説明します。
化学がどうしても苦手な人も是非試してほしい考え方になります。
暗記項目は関連付けを意識しよう!
化学は理系科目の中でも比較的暗記項目が多いので、理系思考の受験生の中には、苦手意識が強い人もいるようです。
化学の暗記項目を学習するポイントは、単元内の関連と単元外の関連を意識することです。用語を個別に覚えても応用問題になると対応できなくなるので注意が必要です。
一番わかりやすい学習方法は、教科書を利用した学習になります。理科や数学の教科書を軽視する受験生もいますが、その考え方はオススメできません。
他の科目でも言えることですが、教科書を無視した受験対策は考えられません。暗記をした項目に関連項目を付け加えるような学習方法がオススメになります。
不得意な単元こそ大幅な得点力UP!
化学に限らず夏休みは弱点克服のチャンスでもあります。苦手な単元こそ理解できれば、一気に成績に反映することも期待できます。
化学基礎・化学の教科書や過去のテストの中で苦手な分野と得意な分野にふりわける作業を事前におこないます。その後苦手な分野の克服をスタートすることになります。
基本は、
・「教科書」
・「基本的な参考書」
・「基本的な問題集」
の反復学習になります。
苦手な分野の中でひとつでも良いので克服できるとある程度の自信が持てるようになるはずです。自信過剰はいけませんが、ある程度の自信はモチベーション向上に役立ちます。
確かに基本的な問題だけクリアにしても偏差値50が良いところだと思いますが、苦手な分野を偏差値50まであげられれば夏休みの学習目標としては充分すぎる成果だと思います。
化学のポイント!反応式は全て暗記するの?
化学の暗記分野で最も苦戦する受験生が多いのが「化学反応式」ではないかと思います。約100種類の反応式を全て覚えるとなると簡単ではありません。
化学反応式は、全て丸暗記する人がいますが、決して効率的な方法ではありません。
化学反応式は、暗記よりも作る工程を覚える必要があります。
「○が△に変化する」というように変化の流れを理解することが最も重要になります。大学受験で必須の化学反応式の基本は、「H2O」がポイントになることが多いようです。
【大学受験の化学!夏休み中に克服したい苦手対策の学習方法!】
大学受験の化学は、理解している受験生にとっては得点源ですが、苦手な受験生にとっては受験そのものを考えてしまうくらい深刻な科目になります。
化学は理解していないと全く問題が解けないこともあります。
ここでは、化学が苦手な受験生に向けた夏休み中の対策と学習方法を説明します。
受験生が失敗しやすい学習方法と改善策!化学編
化学が苦手な受験生が受験対策や学習方法で失敗しやすいことを考えていきます。同じ失敗をしないために事前に内容を理解しておきましょう。
- 苦手な単元から逃げてしまう!
化学だけではありませんが、苦手な科目や単元はつい後回しにしたくなるものです。個々の単元が関連していない科目や単元であれば、ある程度は対応が可能だと思います。
化学の場合は、関連を意識する必要がある単元も少なくありません。苦手意識を持ったまま逃げていると確実に入試に間に合わなくなります。
- 計算問題で電卓を使用してしまう!
化学は、暗記項目の他に計算問題も頻繁に出題されます。時間短縮や効率化を理由に電卓を使用する受験生もいると思います。
確かにやるべき計算式があっているのであれば、心配はいらないと思いますが、電卓を使用していると計算能力は確実に低下します。
数学で計算問題と毎日演習するのと同様に化学でも計算問題が解けるように常に演習を重ねておくことをオススメします。
- 問題集の解説を読んで安心してしまう!
問題を解いたときに解説を読んだだけで完全に理解できたように思えてしまうことがあります。この現象自体は特に不思議なことではありません。
全ての科目に共通することですが、理系科目だと取り返しのつかない状態になることもあるので必ず避ける必要があります。
自分が解けない問題に対して、安易に解説を頼るのはオススメできません。このようなクセのある人は、自分で教科書や参考書を調べて解く習慣をつけましょう。
化学の計算問題の解き方のポイント!
大学入試は、限られた時間内に問題を解く必要があります。化学の計算問題は、時間をかけすぎると他の問題に影響がでてしまいます。
本来は、オススメできる考え方ではありませんが、化学が苦手な受験生の苦手克服になるポイントとして覚えておくと良い方法があります。
化学の計算問題の答えを事前に予想することを習慣化させることが大切になります。
多くの問題をこなすとわかると思いますが、分子量の答えはある程度予測ができます。
もちろん、見ただけで正解は予測できませんが、大体の桁数などはわかると思います。例えば気体の分子量の計算で、数百や数千といった数値が出ることはありません。
基本的な問題でも良いので数多くの計算問題を解くと大方の範囲が理解できるようになると思います。計算間違いがあるときは、あきらかに間違った数字になることも多いので参考になるはずです。
化学が苦手な受験生にオススメする参考書と問題集!
最後に化学が苦手な受験生にオススメする参考書や問題集を紹介します。
ここで紹介する参考書で難関大学を目指すのは難しいですが、偏差値50は目指せます。
・とってもやさしい化学基礎・化学 旺文社
・宇宙一わかりやすい化学 化学 学研
・エクセル総合化学版 実教出版
「とってもやさしい化学基礎」「とってもやさしい化学」は、化学が苦手な受験生に必須の一冊になります。この参考書は単純に暗記する内容ではありません。
化学反応式であれば、なぜそのように変化をするのかという基本から理論的に内容が把握できるようになっています。
「宇宙一わかりやすい化学」は、シリーズで複数冊発売されているので、できれば全て取り組むことをオススメします。
化学の基本を学べる一冊ですが、ボリュームもあるのである程度理解している状態で読むのもひとつの考え方になります。
「エクセル総合化学版」は、基礎から応用まで充分に対応できる問題集です。
教科書レベルから大学受験レベルまで網羅しているので、オススメできる問題集になります。
化学が苦手な受験生は、「基本問題」から取り組んで「標準問題」へ移ることをオススメします。この一冊を完全に解けるようになれば、充分に自信を持てる結果が望めます。
【まとめ】
大学受験の化学で出題される問題は、基本的な内容を理解した上で解く応用問題が多くなっています。また、難問を解くよりも通常問題を解けることが合格への近道です。
化学に苦手意識があるために進学したい大学や学部を諦めるのは時期尚早です。一定のラインまで理解できれば、難関大学の問題にも対応できるようになる科目なので諦めずに取り組むことをオススメします。
https://study393.com/creature/