「英語」「国語」「数学」「理科」「社会」の5科目のことを主要5科目と言います。
この5科目を文系と理系に分けるとどうなるのでしょうか?
今回は、大学入試における英語の重要性と今後の大学入試の説明をします。
この記事を読んで、英語の重要性とその理由を理解しましょう。
【英語は大学入試や将来に重要】
冒頭でも説明をしている通り、主要5科目を文系と理系にわけると1科目だけ微妙な科目があります。
・「数学と理科」
・「国語と社会」
までは簡単に分類できます。
英語は、厳密に言えば文系の仲間になると思いますが、大学入試では理系の学部でも必須科目になっていることが多いようです。
大学入試を左右する英語の存在!
理系の最難関とも言われる医学部では、数学をはじめ化学や生物が重要な科目になりますが、殆どの大学で英語も必須科目になっています。
医学部だけでなく、文系はもちろん理系の多くの学部で英語を必須科目にしています。
文系学部と理系学部のどちらを目指しても英語は必ず学習しなければならない科目です。
理系学部の多くは、入試の合否を決定づける科目は数学や理科になりますが、得点が計算できるのは基本的に英語だと言われています。
数学や理科は、問題の方向性が変わると難易度や解答方法が全く異なります。
英語は自分の学力がそのまま反映されるので計算できる科目なのです。
中学・高校と英語をしっかり学習していれば、個人差はありますが、得点の計算できる重要な科目になります。
英語はグローバルな時代に必須の言語!
英語が重要なのは、何も大学受験だけではありません。
全ての企業とは言いませんが、英語が重要視される企業が増えていることは確かです。
特に大手企業は、日本国内だけでなく世界を視野に入れた「グローバル計画」を目標にしている企業も少なくありません。
これまでは、英語が関係ないと言われていた職種でも、海外への進出や取引先の関係で英語力が求められることも増加すると考えられます。
英語力+コミュニケーション能力!
これまでの日本の英語学習は、発音や文法をはじめ長文読解などいかにも「勉強」というイメージで英会話とは別物として扱われてきました。
これからの時代は、英語力だけでなくコミュニケーション能力も重要になってきます。
大学入試だけでなく、就職にも英語力は重要視される可能性が高いと言われています。
これから大学を目指す受験生は、理系と文系どちらを目指すにしても英語は優先的に学ぶことが必要になります。
【2020年以降の大学入試と英語の重要性】
これまで大学受験の定番となっていた大学センター試験が大きく変わることが決定しました。
完全に変わるのは、2024年ですが2020年から徐々に移行していきます。
ここでは、今後の大学センター試験の変更と英語の関係や英語力と国語の関係を説明します。
英語の苦手な人の中には、本当は国語が苦手な人も存在します。
今後の大学センター試験はこうなる!
大学センター試験は、2020年~2023年を移行期間として2024年に完全に新しい試験になるようです。
移行期間の最初となる2020年のセンター試験の変更点は以下の2つです。
・国語と数学で記述式の問題が出題される。
・英語は民間の資格試験が導入される。
※国語及び数学の記述式問題は導入見送られることになりました。
※なお、令和4年1月以降に実施する大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの国語及び数学の試験時間等については、毎年、年度初頭に文部科学省が策定・公表する翌年度の大学入学共通テスト実施大綱に基づき、出題教科・科目の出題方法等及び問題作成方針において定め、お知らせする予定です。(大学入試センター引用)
国語はこれまでの選択式と記述式では、あきらかに難易度が上がることが予想されます。
数学に関しては、数学の苦手な受験生にとっては、かなり厳しくなります。
マーク式の数学は、ある程度解法をのせているので、なんとなく解けていた受験生もいたはずです。
数学の得意な受験生は、自分の解法を使用するので問題はありません。
英語は、これまでとは大きく変わります。
民間の英語資格試験の成績で英語の試験が免除になります。
高校在学時に民間英語検定を受ける高校生が増加すると予想できます。
英語力を伸ばすには?最も重要な国語の存在!
現在の教育体制で、英語に力をいれた教育がすすめられています。
ところが英語をいくら頑張っても苦手な人もいます。
原因を色々と調べていると英語が理解できないのではなく国語が苦手だという人が多くいました。
実は読解力や言葉の理解度の低下が原因のようです。
もちろん全てのお子さんに該当する訳ではありませんが、
英語の成績があまり良くない場合は、国語も視野に入れてみると良いかもしれません。
実際に国語ができないことが理由で、数学や社会でも苦戦をしてしまう受験生もいるようです。
英語も重要ですが、同時に国語もしっかりと対策をねるべきだと思います。
2020年から導入する英語の資格による優遇制度
大学センター試験が、2020年度から徐々に変わっていき、
2024年には英語の共通試験がなくなり民間の資格試験のみが英語の試験として残ることになります。
2024年の変更より前の2020年から民間の英語資格を取得していると英語のテストが免除になると決定しています。
2020年から認められる英語の資格試験8種類は以下の試験になります。
・ケンブリッジ英語検定(ケンブリッジ大学英語検定機構)
・TOEFL (Educational Testing Service)
・TOEIC (一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)
・GTEC (株式会社ベネッセコーポレーション)
・TEAP (公益財団法人日本英語検定協会)
・TEAP CBT (公益財団法人日本英語検定協会)
・実用英語検定「英検」 (公益財団法人日本英語検定協会)
・IELTS (ブリティッシュ・カウンシル)
上記にある英語検定の中では、「英検」が最も多くの受験者数となっています。
次いで「TOEIC」「GTEC」などが受験者数の多い検定です。
特に今後は、高校在学中に受験をすすめる高校も増加すると思われます。
「英検」はこれまでも多かったようですが、主催の関係上「GTEC」も多くなりそうです。
どちらにしても、これから数年の間に英語教育は大きく変化していくことが予想されます。
今後の動向が気になるところです。
※(2019年7月に急遽、TOEICが参加取り下げ!)
まとめ
英語は、理系大学と文系大学の双方で必須科目となる大学や学部が多いのが現状です。
今後もグローバル化を意識している大学も多いので更に英語が注目されることになります。
英語教育の進化と共に心配されるのが、国語力の低下と数学での思考的な部分です。
英語が大学受験で重要な位置づけにありますが、他の科目もバランス良く学習することが大切になります。
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