大学受験で第一志望に進学するときは、立地条件や経済的な面でも無理をすることはありますが、併願校の場合はある程度考慮する必要があります。
今回は、大学受験の併願校選びの基準を「アクセス」「設備」「奨学金」に絞って説明をしていきます。
この記事を読んで他の項目と合わせてチェックすると併願校選びに役立ちます。
【大学の併願校をアクセスや所在地で選ぶ!】
遠方の大学を受験するときは、大学周辺で一人暮らしをする受験生が多いと思いますが、様々な理由でできるだけ自宅から通いたいという受験生もいると思います。
ここでは、大学の併願校をアクセスや所在地で選ぶポイントを説明していきます。他の項目と合わせて考えることをオススメします。
1人暮らしを考慮した周辺の治安と環境!
遠方の大学や自宅通勤が困難な場合は、基本的に一人暮らしを選択することになります。このときに単純に学校から近いことがベストとは言えないので注意が必要です。
特に女性は、地域周辺の治安は事前に確認することをオススメします。これまで住んでいた環境とは全く違う場所で生活することは、大変なことです。
受験生に限らず高校卒業時期になると1人暮らしに憧れる人も少なくありません。もちろん楽しいこともあると思いますが、厳しいことも覚悟する必要があります。
一番良いのは、学校が指定しているような場所がオススメです。同じ大学の生徒も多くいますし、比較的住みやすい環境のことが多いと言われています。
どちらにしても1人暮らしをする予定の受験生は、親御さんと相談をしてできるだけ良い環境の住居を確保することをオススメします。
休日や余暇で充実した生活が可能な環境!
自宅通学の学生は、基本的にこれまでとさほど変わらない生活環境だと思いますが、一人暮らしを始める受験生にとっては、休日や学校終了後の時間も考えたいところです。
大学は学問を学ぶことや研究が大前提ですが、やはり学生生活を楽しむことも良い経験になります。そのためには、大学周辺の環境も併願校探しのポイントになります。
もちろん、他の項目に比べると優先度は低くなります。大学は遊びに行くわけではないので必要ない項目に思うかもしれませんが、やはり楽しむことは大切だと思います。
都会的な街と自然のある街では、全く生活環境が異なります。どちらが良いということはありませんので、自分の生活に合っている環境を選ぶことをオススメします。
実際に生活環境に慣れることができない大学生も少なくありません。大学生活を良くするために親御さんと一緒に考えてください。
通学時間と交通環境を考えよう!
一人暮らしを考えている人はもちろんですが、自宅通学の受験生も通学時間は充分に考慮することをオススメします。
特に併願校で通学時間がかかるのはあまり好ましくありません。
大学の学部にもよりますが、学年がすすむにつれて帰宅時間が遅くなる傾向があります。特に研究室などに所属すると通学時間がかかるのは、オススメできません。
一人暮らしの人は、できるだけ大学に近いところに住むのが理想だと思います。もちろん環境や治安は事前に調べる必要があります。
自宅通学の人は、事前に通学時間も併願校選びのポイントに加えておくのが無難だと思います。また、大学が駅からバスというケースは思ったよりも時間がかかるので注意が必要です。
【大学の併願校をキャンパスの設備で選ぶ!】
第一志望の大学はもちろんですが、併願校もキャンパスの設備や居心地の良さは選択の重要なポイントになります。特に大学によってキャンパスが1ヵ所ではないので注意が必要です。
ここでは、大学の併願校をキャンパスの設備や総合的な生活空間を考慮した選び方を説明していきます。キャンパスの充実度は、学生生活を大きく変えることになります。
総合的に見た大学生活を考えよう!
大学の併願校選びのときにオープンキャンパスで設備などが気に入ったことが志望理由の受験生も多いと思います。大学生活を考えると充分理解できることです。
最初に注意をしたいことは、大学にもよりますが通学するキャンパスが学部によって異なるケースです。
特に学年ごとに変わる大学や学部もあるので事前に確認することをオススメします。
大学のキャンパスは、1日の多くをすごす空間です。問題点があるとストレスにつながることもあります。
特に個人用ロッカーや校舎内の使用勝手などできるだけオープンキャンパスのときに確認することをオススメします。
毎日のことなので不自由だと大学生活の楽しみが半減します。
充分な設備が整っているか?
大学のキャンパスで大切なことは、生活空間の充実度と共に学生としてやりたいことをサポートできる環境であることです。
図書館や研究室などは、特に重要になります。
大学生活を楽しむことも大切ですが、何よりも自分のやりたいことができない環境では、通う意味がなくなってしまいます。
大学の設備充実度は、知名度や偏差値では理解できない部分です。実際に足をはこんで自分の目で確かめることが重要になります。
オープンキャンパスや学園祭のときに大学の校内見学ツアーや研究室の見学を実施している大学もあります。実際に自分の目で見るとホームページとは違う情報がわかるのでオススメです。
学食や売店の充実度を考えよう!
大学生活の楽しみのひとつに昼食があります。友人と楽しくすごすには、良い学食や売店があることが重要です。
メニューの豊富さや味はもちろんですが、学食ならではのリーズナブルな金額設定というのも重要なポイントになります。
また、大学の講義は学部や学科で時間にずれがあります。充分な座席数のない学食だとほとんど食べる事ができないというケースも考えられます。
実際に見学時に食堂を見ることも大事ですが、オープンキャンパスで在学生に聞いてみると良い情報が入ります。
【大学の併願校を学費や奨学金で選ぶ!】
大学進学は、受験生だけではなく親御さんにとっても嬉しいことです。同時に大きな出費があるので家の経済状況を圧迫することもあります。
ここでは、学費や奨学金を考慮した併願校選びのポイントを説明していきます。
本命校以外の受験費用はできるだけ抑えたいご家庭も少なくないと思います。
学費や受験費用を計算して支払える範囲で併願校を選ぼう!
大学の併願校を受験するときに気になることのひとつに受験料や合格時の手続きがあります。
特に入学金の返金や時期は、重要な選択ポイントです。
受験料は、大学によって異なりますがセンター試験利用や複数回受験をはじめ同大学別学部の受験などで受験料が割引になることもあります。
大学受験の受験料は、受験の有無に限らず基本的に返金はありません。従って進学意思のない併願校を受験する場合は、慎重に考えることをオススメします。
学費(授業料他)は、合格後に入学金と合わせて支払う大学が殆どです。
授業料は、1回・半期・1/4期など大学によって様々な対応をしています。
仮に1度に支払うことが難しい状況でも相談をすれば、納期をずらしてくれることもあるので、一応相談することをオススメします。
併願校の入学手続きで注意点があります。
本命校の合否決定前に併願校の入学手続き締め切り日が設定されていることも少なくありません。
この場合は、1度併願校で入学手続きおこない本命校の結果次第で進学か入学辞退を選択しなくてはなりません。仮に辞退をしたとしても全額戻ってくることはほぼありません。
一般的なスタイルは、入学金はそのままで授業料のみ返金されるパターンです。
ここで問題になるのが、授業料の返金時期になります。
1週間以内に返金が完了する大学は、殆どないと言っても過言ではありません。大抵は、他大学の入学手続きには間に合わない日付が設定されています。
ただし、同じ大学の別学部に関しては、スライドされることが多いので事前に大学に確認することをオススメします。
授業料だけではない、他の費用を考えて併願校を選ぼう!
第一志望の大学は、ある程度授業料以外に費用がかかっても気にならないと思いますが、併願校となるとやはり少々気にしたくなるものです。
大学の場合、毎年の教科書(テキスト)代も大学や学部によって全くことなります。また、研究室に入ると別途費用が必要になることも少なくありません。
また、盲点になりがちなこともあります。授業料ばかり注目してしまいますが、意外に負担になるのが交通費の存在です。
第一志望も費用を全て計算していると思いますが、併願校に関しても受験校全ての費用を調べておくことをオススメします。
学校独自の奨学金や補助金の充実度を考えよう!
大学の学費は、文系と理系でかなり金額差がありますが、おおよその額は事前に把握できていると思います。不足分は、様々な方法で対策を考えなければなりません。
奨学金と言えば、「日本学生機構」の奨学金ですが、成績や親御さんの収入によって第一種が受けられないこともあります。そのような場合は、国の教育ローンを利用します。
奨学金や国の教育ローンに関しては、当サイトの別記事で説明していますので今回は省きます。どちらにしてもこれらの方法でも授業料の支払いが間に合わないこともあります。
金額的に足りないときや時期的に間に合わないときは、大学独自の奨学金利用を検討することになります。この場合は、事前に確認をしなければなりません。
大学独自の奨学金は、「給付」「無利子貸与」「有利子貸与」などが用意されています。
また、奨学金の名称や利用条件は、大学によって違いがあるので注意が必要です。
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【まとめ】
今回は、併願校の決め方を「アクセス」「キャンパスの設備」「大学独自の奨学金」を基準に考えるポイントを説明しました。
併願校を選ぶときは、どうしても偏差値や知名度を優先してしまう傾向があります。考え方は様々ですが、大学生活や費用のことを考えることをオススメします。
設備が充実していることは、やりたいことが出来る環境です。独自の奨学金が整っているのは、万が一に備えて親御さんも安心できます。
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