中学受験も教育改革と共に変更点が出る可能性は否定できません。
だからといって先のことばかり心配していても何も始まらないのも事実です。
今回は、中学受験の入試形態・その1ということで現在主流の4科目入試と少数科目入試について説明をしていきます。
この記事を読んで今できる最善の受験対策を考えてください。
【中学入試の主流は4科目受験!国語・算数・理科・社会】
中学入試も大学入試と同じように新しい入試スタイルを採用する中学校が増加しているのが現実です。
科目の垣根を越えた複合問題や特別の教科に特化した人材を求める入試もあります。
ここでは、様々な入試スタイルがある中で、主流になっている4科目入試について説明をしていきます。
中学入試の基本なので確実に理解することをオススメします。
中学受験の基本は4科目受験!
近年の中学入試は、少数科目や複合問題など様々な取り組みが採用されるようになりました。
お子さんの個性を伸ばすという意味で良い部分もありますが、問題点も存在します。
実際に難関校の多くは、国語・算数・社会・理科といった4科目体制での受験を中心におこなっています。
従って中学受験の基本は4科目の対策が必要だと考えるべきです。
新しい取り組みに対して話題や情報が集中しますが大切なお子さんの中学受験ですから親御さんは、安易に確信の持てない情報を鵜呑みにしないようにする必要があります。
今後、中学受験のスタイルも変わることも予想できます。
その中でも基本的な学力に関する問題点も指摘されているので現状の受験対策は、大きく変わらないと思います。
4科目受験!国語・算数の基本的な対策方法!
国語と算数の基本的な対策といっても学習方法を説明するわけではありません。
中学受験や進学後のことを考えた内容になります。
・国語は、
中学以降も学ぶことの多い基本的な科目です。
特に読解力や語彙力は、大学受験や社会に出てからも必要な力になります。
英語ができても国語力がなければ、結果的に大きな成果は望めません。
他の科目に関しても国語力は確実に必要になります。
・算数は、
中学受験の最重要科目であると同時に将来的にも段階をへて難易度が高くなる科目なので苦手なお子さんは早めに克服する必要があります。
計算力はもちろんですが、公式の暗記に頼るのではなく理論的に理解を深めることが重要です。
理論的に理解をしているお子さんは中学や高校になっても数学で苦しむことが少なくなります。
国語や算数は、多くの中学校で配点も高くなりますし受験の合否をわけるポイントになります。
目指す中学校にもよりますが、はやめに対策を開始することをオススメします。
4科目受験!社会・理科の基本的な対策方法!
中学受験での社会や理科の位置づけは、国語や算数とは違った場所にあります。
どちらの科目もこれから専門分野にすすむ前の興味を持ってほしい段階です。
実際に4科目入試を採用している中学校の多くは、社会と理科の配点を国語と算数に比べて低く設定しているのが一般的です。
出題範囲も比較的安定した範囲と内容になります。
ただし、社会に関しては受験校の説明会や過去問題を親御さんも確認することをオススメします。
塾や学校で学んだ内容とは異なる出題傾向も少なくありません。
国語や算数の受験対策が優先することになりますが、
社会や理科も苦手意識のあるお子さんは早めに対策を考えることをオススメします。
【午後入試や併願校の受験に重宝する少数科目受験!】
中学受験対策の基本は、国語・算数・社会・理科の4科目だと説明しました。
一方で午後入試などに見られる少数科目入試も多くなっています。
ここでは、午後入試や併願校受験に必須の少数科目受験に関する説明をしていきます。
受験対策の効率や受験生の体力的な負担を考えると推奨できる入試方法だと思います。
午後受験は2科目受験が主流!?
東京・神奈川の中学受験は2月1日からはじまりますが、多くの難関校が2月1日~2月3日までに入試日が集中しています。
中堅校も1回目は基本的に前半戦にです。
2月4日以降も入試を実施する中学校はありますが、人気のある中学校は競争率が高くなるので1回目の入試に比べるとかなり難易度が高くなります。
このような理由から2月1日~2月3日に本命校と併願校の受験を組み込む受験生が多くなっています。
そこで利用頻度が高くなるスタイルが少数科目による午後入試の存在です。
面接のない中学校であれば、午前中に本命校を受験して午後から併願校というパターンが完全に定着しています。
特に中堅校は、午後入試を実施しているので受験校として加えるケースが多くなるようです。
午後入試は、できるだけ受験生の時間的な問題や体力面を考慮して開始時間を遅らせている中学校も少なくありません。
そのため科目数も国語と算数に絞っているようです。
2科目受験のメリットとデメリット!
2科目受験の多くは、国語と算数になります。
この入試スタイルは、受験生の活用方法によってメリットにもなりますが、デメリットになるケースも考えられます。
★2科目受験のメリット
2科目受験は、過密日程の中で午後入試に組み込まれる傾向があります。
1日に2回試験を受ける受験生の体力面や精神的な疲れは相当なものになるはずです。
午後入試の場合は、2科目受験は体力面や精神面の負担軽減を考えると本当に良いスタイルだと思います。
中学受験の対策は第一志望校を中心におこないます。
従って併願校の受験対策は極力効率化を考えたいところです。
2科目受験であれば、当然対策の比重が楽になります。
特に国語と算数が基本なので、よほど校風が違わない限り第一志望校よりも難しい問題が出題されるとは考えにくいと思います。
事前に相性を確認しておくのは必須になります。
国語と算数の受験対策は、受験校のレベルにかかわらず基本路線は同じです。
事前に出題傾向を把握していれば、安定した成績の受験生にとって計算ができる入試方法になります。
中学受験の社会の暗記や理科の計算などはもちろんですが、
出題傾向が第一志望校と異なる傾向が多い科目が避けられるのはメリットにつながることが多くなります。
★2科目受験のメリット
後ほど詳しく説明しますが、2科目に絞った中学受験は決してオススメできる考え方ではありません。
一見負担がかるくなるように思われますが、さほど影響はありません。
早い時期に2科目に絞ってしまうと受験校を選ぶ段階でかなり不利にないます。
2科目受験は、あくまでも使い方が重要だと考えてください。
日頃から社会や理科で高い得点が期待できる受験生にとっての2科目受験はあまり良い入試方法ではありません。
特に国語か算数のどちらかが苦手な場合は要注意です。
特に国語は、文章題のジャンルに不得意分野がある場合は、事前に出題傾向と対策を充分に理解することをオススメします。
安全校は確実に合格する対策も必要です。
体調面に不安のある受験生や日頃からメンタル面の弱い受験生は、1日に2回の入試が大きな負担になることもあります。
中学入試の日程を組むのは、親御さんが中心になることがあります。
日程が過密になりすぎると思わぬ苦戦になることがあるので注意が必要です。
1科目受験の賛否と将来性!
近年は1科目特化型の入試を採用する中学校もあります。
特に英語や算数に特化した受験をみかけますが、否定をするつもりはありませんがあまりオススメはしません。
確かに大学受験で将来を考えた結果、英語に特化した学部や数学に特化した学部への進学を希望するのであれば理解できます。
中学受験の段階で英語や算数に特化していても本当に将来に関連するかどうかはわかりません。
むしろ他の科目をおろそかにすることの方が危険だと感じています。
4科目受験を中心にした中で併願校の1校が1科目受験というのであれば、問題ありません。
はじめから1科目に絞った受験は避けることをオススメします。
【4科目受験と少数科目受験で悩む保護者と受験生向け!】
中学受験の入試方法でもっとも基本となる4科目受験と午後入試などに利用される少数科目受験の説明をしました。
中学受験のほとんどが、どちらかに該当すると思います。
ここでは、4科目受験と少数科目受験で悩む保護者と受験生向けの説明と考え方を説明していきます。
最終判断は自身がおこなうことですが、参考意見として読んで頂けば幸いです。
小学校5年生と6年生で訪れる4科目から2科目への変更願望!
中学受験をおこなうご家庭であれば、1度くらいは4科目受験から少数科目受験への変更を考える時期があると思います。
おそらく理由は、受験対策の効率化と軽減だと考えられます。
結論から言えば、4科目受験から2科目受験などに変更をしてもあまり効果が期待できないと思います。
大学受験の国公立受験から私立大学受験に変更をするのとは異なります。
中学入試の受験対策は、国語と算数の多くの時間をかけることになります。
社会と理科は6年生になってから本格的にはじめる受験生も少なくありません。
受験対策の効率化や負担軽減を考えて4科目入試から2科目入試への変更を考えるのであれば、第一志望校の受験科目を良く考えてから検討するよういしてください。
中学入試は、4科目対策と少数科目対策のどちらが有利なの?
中学校の中には同日入試で4科目と2科目の両方で入試をおこなうケースも見られるようになりました。
どの学校の説明会を聞いても合否に関する有利不利はないと説明があります。
実際にどちらが有利かはわからない部分が多いのが本音です。
ただし、これまで説明してきたように基本的な対策は4科目で必要に応じて2科目入試を利用するのがベストだと思います。
近年多い英語や算数1科目の受験についての独り言!
英語や算数に特化した生徒を獲得するために1科目受験を採用している中学校もあります。
先ほども説明したとおりあまりオススメはしていません。
確かにこれからの時代は英語が得意なお子さんは重宝されると思います。
また、算数が得意な受験生の実力も多くの分野で役立つことが多いかもしれません。
ただし、小学生の英語と算数にそこまで将来を決められる実力や確実性があるのでしょうか?
中学英語ができても高校で苦手になるお子さんはたくさんいます。
算数ができたお子さんでも数学になったとたんに苦戦することもあります。
何より他の科目をおろそかにするリスクの方が避けるべきことだと思います。
4科目受験を主体にしながら併願校の中に1科目受験があるのであれば、上手な活用方法だと感じます。
受験生の自信や他の科目への回避が理由の場合は、あまりオススメできません。
【まとめ】
今回は、中学入試形態の中でも中心と思われる4科目受験と午後入試に利用される少数科目受験の説明をしました。
中学受験の基本なのである程度理解をしてほしい内容です。
本文中でも再三登場していますが、2科目受験は使い方が重要です。
4科目受験から2科目受験への変更を考えているのであれば、もう一度考えてほしいと思います。
https://study393.com/subject-of-examination-3/
https://study393.com/subject-of-examination-4/