2020年は新型コロナウイルスの影響で中学受験対策も例年とは異なる状況になっています。
進学塾もオンライン化を採用していますが、オンライン塾も負けていません。
今回は、中学受験対策だけでなく小学生向けのオンライン塾を難易度別に紹介していきます。
目的に応じた利用方法も説明しているので、参考にしてください。
【オンライン塾を利用する中学受験の考え方と選び方!】
基本的に中学受験を検討する場合は、オンライン塾のみよりも通塾をオススメします。
特に難関校になればなるほど進学塾の力が必要になることが多くなります。ここでは、状況別に考えるオンライン塾の利用方法を説明していきます。
目的が中学受験対策と学習の習慣化では、全く異なる考え方が必要です。
目的によってオンライン塾の使い方を考える!
オンライン塾の質やサービス内容は、年々良くなる傾向があります。
特に中学受験を意識したタイプから日頃の学習に対応するタイプなど多様化しているのが特徴的です。
様々な目的に応じたオンライン塾が登場することは利用する側にとって喜ばしいことですが、同時に選択の難しさや比較の仕方に工夫が必要になっています。
小学生向けのオンライン塾の多くは、中学受験と学校の授業といった2つのレベルに該当することが多くなっています。
お子さんの目的がどちらかを見極めるのは親御さんの役目です。
オンライン塾を検討する場合は、自分のお子さんの現在の成績を理解しなくてはいけません。
お子さんの成績を理解したうえで、最終目標と現在の目的を意識して塾を選ぶ必要があります。
難関中学校を目指すなら通塾が基本!オンライン塾はサポート的存在!
中学受験を考えているご家庭のなかで、特に難関校と呼ばれている中学校を目指す場合は、基本的に通塾をオススメします。
オンライン塾のみでの合格も不可能ではありませんが、通塾を利用したほうが平均的に考えて効果が期待できます。
難関中学校を目指すときに、オンライン塾は不要になると考える親御さんも多いのではないでしょうか?
確かに通塾だけでも合格することは充分可能です。
ただし、中学受験の安定感を考えるとできるだけ「繰り返し学習」と「苦手科目や単元の克服」も日頃の学習予定に加える必要があります。
・「繰り返し学習」
・「苦手科目や単元の克服」
繰り返し学習と苦手科目や単元の克服が目的であれば、オンライン塾がオススメできます。
オンライン塾は、進学塾の復習や苦手科目や単元の克服に最適です。
中学受験を視野にいれた学力向上ならオンライン塾も対応可能!
中学受験を検討しているご家庭でも目標校の水準や基礎力向上が目的ならオンライン塾のみで中学受験対策をおこなうことも充分可能です。
オンライン塾の中には、学校の授業の理解から中学受験までをコース別でサポートしている塾もあります。
実際には、無料体験などを試してみるのもオススメだと思います。
ある程度中学受験対策が習慣化しているお子さんであれば問題ありませんが、学習の習慣化を考えている場合は、親御さんのサポートが重要になります。
オンライン塾を選ぶときは、ご家庭やお子さんの現状や目的によって慎重に考える必要があります。
状況や目的によって通塾とのバランスを考えてください。
オンライン塾を選ぶ際は、
・現状のレベルの把握
・目的意識を明確にする
(基礎力向上)
(学習の習慣化)
(苦手科目の克服)
をしっかり考えることが重要です。
【首都圏を代表する進学塾のオンライン授業】
2021年の中学受験は、新型コロナウイルスの影響で進学塾の対応も例年通りとはいきません。
特に難関私立中学校合格を目指す進学塾も様々な対策をとっています。
ここでは、2021年の中学受験対策で首都圏4大進学塾がどのような対応をしたのかを説明していきます。
あくまでも塾の良い悪いの評価・比較をしているわけではありません。
最難関中学校対策向け進学塾!「SAPIX」
SAPIXの特徴
最難関中学校を目指すご家庭が選ぶことの多いSAPIXは、難易度の高い授業をおこなうことで知られています。
上位層のお子さん向けなので、厳しい環境の塾です。
新型コロナ対策(オンライン授業)の特徴
SAPIXの授業は難易度が高いので、基本的に対面式授業を検討していました。
新型コロナの影響により期間限定で、オンライン授業を採用しました。
5月7日~5月31日の間は、全ての対面授業をオンライン授業に変更しました。
授業の方法は、YouTubeによる配信授業とZoomを補講授業用として使用しています。
授業料に関しての変更は特にありませんでした。
授業内容はともかく、他の進学塾が授業料の減額をしただけに強気の判断がマイナス印象になってしまいました。
中堅校合格への信頼感は抜群!「日能研」
日能研の特徴
難関校から中堅校まで幅広い中学受験対策向きの進学塾です。
日能研主催の模試は、他塾の生徒も受験する大規模なテストになっています。
新型コロナ対策(オンライン授業)の特徴
日能研は、規模の大きな進学塾なので地域によって対応が異なりました。
5月1日~5月31日は、全国的にZoomを利用したオンライン授業がおこなわれました。
新型コロナウイルスの感染が多い地域は、継続してオンライン授業を続けていましたが、授業内容は万全とはほど遠い状況のようでした。
授業料は、通常の75%で対応しています。
結果を見ると授業料の減額で対応をした印象が強くなっています。
昔とは異なる名門進学塾!「四谷大塚」
四谷大塚の特徴
四谷大塚といえば、系列塾でも利用されている「予習シリーズ」で人気があったのは過去の話というもが本音のようです。
上位層向けの進学塾になっています。
新型コロナ対策(オンライン授業)の特徴
四谷大塚は非常事態宣言中の授業は休校としていましたが、無償提供のオンライン講座を提供しました。
対象は小中学生ですが、小学生は算数のみとなっています。
もともと大学受験の東進ハイスクールで、映像授業をおこなっているだけにスムーズに対応しています。
2020年度は、継続しておこなう映像授業は、高い水準です。
オンライン対応が良かったと評判!「早稲田アカデミー」
早稲田アカデミーの特徴
学習量と反復学習で学力向上をねらうのが、早稲田アカデミーの特徴です。
学習量の多さは定評ありますが、お子さんの性格によって不向きの場合もあります。
新型コロナ対策(オンライン授業)の特徴
早稲田アカデミーは、4月24日~5月31日の間にオンライン授業を実施しています。
対象は全ての対面授業が対象となっていました。
Zoomを利用した双方向型授業ですが、最もうまく活用できたと評判です。
新しい進学塾のスタイルになることも期待できます。
【オンライン塾で中学受験は可能?難易度に合わせたオススメのオンライン塾】
ここまでは、オンライン塾の基本や首都圏にある進学塾の新型コロナ対策のオンライン授業のことを説明してきました。
ここからは、いよいよ目的別に選ぶオンライン塾の紹介です。
数あるオンライン塾ですが、目的や使い方を間違えると通塾以上にデメリットが目立つ危険性があります。
目的に応じた慎重なオンライン塾を選ぶようにしてください。
難関中学受験を考えているご家庭向けのオンライン塾
難関中学校の受験を考えているご家庭にオススメするのは、
だとこれまでも説明してきました。
ここではあえてオンライン塾のみで考えていきます。
オンライン塾のみの受験対策で、難関中学校を狙うのは困難です。
仮にオススメするのであれば、「Z会中学受験コース」になります。
中学受験を視野に入れたご家庭向けのオンライン塾
中学受験でも中堅校を視野にいれながら学校のテストの成績も安定させたい場合は、オンライン塾は使いやすい環境になっています。
・進研ゼミ
・e点ネット塾Plus
スタディサプリの応用講座は、中堅校よりも上位校をねらうことも可能です。
進研ゼミやe点ネット塾Plusも中堅校対策という意味では、充分期待ができます。
本来は、通塾に加えて復習や弱点克服に利用するのがベストです。
あくまでもオンライン塾のみという考え方であれば、これらのオンライン塾がオススメになります。
学習の習慣化と小学校の授業対応を考えているオンライン塾
小学生のときは、学習に対する気持ちが重要です。
興味を持って取り組むことが習慣化と学力の向上につながります。
スタディサプリ(基礎講座)
わかりやすい授業で人気のスタディサプリは、基本から応用まで利用可能なオンライン塾です。
小学生から高校生まで幅広い学年に対応しているのも心強いと思います。
ある程度自分から学習ができるお子さん向けのオンライン塾です。
オンライン塾は、反復学習にも向いているので苦手克服にも適しています。
スマイルゼミ
スマイルゼミには、標準クラスと発展クラスがあります。
学習の習慣化を考えているのであれば、標準クラスがオススメです。
学校の授業に対応できることが目標になります。
ちなみに発展コースは中学受験対策向きに感じますが、難しいと考えるのが本音です。
すらら
すららの最大の特徴は、無学年方式の採用になります。
中学受験対策には向きませんが、苦手になった段階の発見と克服に適しています。
わかりやすいアニメ動画では、本物の声優を採用しているので聞きやすいのも印象的です。
学習の習慣化や苦手克服にもオススメのオンライン塾になります。
【まとめ】
今回は、首都圏の進学塾が新型コロナ対策でどのようなオンライン授業をしたのかを説明しました。
後半部分の難易度や目的別によるオンライン塾の選び方も参考にしてください。
お子さんが中学受験を考えているのであれば、通塾とオンライン塾の併用が理想です。
オンライン塾は、目的や利用方法によって選択することをオススメします。