中学受験用の問題集は数多くありますが、お子さんの目指す中学校や現在の学習レベルによって適した問題集は異なります。
適した問題集を選ぶのは、簡単なことではありません。
今回は家庭でできる中学受験用の問題集を科目別に紹介していきます。
あくまでも通塾をしていないお子さんも視野にいれているので、万能型ではありませんのでご了承ください。
【中学受験の考え方と塾の必要性!】
中学受験をする小学生が多くなると、入試問題のレベルが高くなっていきます。
特に人気の高い中学校に合格するためには、進学塾での対策が必須の時代だといわれています。
ここでは、中学受験の考え方と塾の必要性について説明をしていきます。
家庭でできる問題集の紹介の前に現実の中学受験の世界を理解してほしいと思います。
家庭学習だけで中学受験は可能か?
中学受験を目指すお子さんの親御さんのなかには、「家庭学習だけで中学受験が可能か?」と思っているかもしれません。
確かに無理なことではありませんが、現実的に考えると塾の存在はかなり大きいというのが本音です。
確かに親御さんが教えて合格をするケースもありますが、確率の問題で言えば通塾生の合格率が高くなることが予想できます。
中学受験は親御さんの協力が重要になりますが、進学塾の実績や情報量を無視することはできません。
また、近年はネット塾も充実してきているので進学塾に通塾が難しい場合でも、ネット塾を利用するケースが多いのではないでしょうか?
すべてのネット塾ではありませんが、中学受験に対応している塾もあるので利用をオススメできます。
ネット塾と進学塾の併用が理想??
中学受験には進学塾を活用するのがもっとも合格への近道だと言われていますが、ネット塾や個別指導塾を併用することで合格率をあげることも期待できます。
基本的な受験対策は進学塾が中心になりますが、補足や苦手克服で個別学習塾やネット塾を利用するケースもあるようです。
塾選びは実績を中心に考える親御さんもいますが、基本的にお子さんとの相性が重要になります。
結論!難関中学受験には進学塾がオススメ!
中学受験に必ず進学塾が必要だとは言い切れませんが、難関中学校を目指すのであれば間違いなく進学塾を利用することをオススメします。
もちろん、お子さんとの相性もありますが、進学塾の情報量は合格に有利になることが期待できます。
今回紹介する家庭でできる問題集もオススメしますが、中学受験用のものだけではありませんのでバランスを考えながら取り組む必要があります。
また、進学塾で用意されている教材はかなり良いものが多いので、学習の中心にすることをオススメします。
【家庭でできる問題集 国語5選!】
「文章読解の鉄則」
・著者:井上秀和
・出版社:エール出版社
「文章読解の鉄則」の特徴:
国語の問題に対する読解力や解法の鉄則が書いてある「文章読解の鉄則」は、中学受験だけでなく高校受験や大学受験の国語に対する基本部分を学べる1冊です。
口コミから見る「文章読解の鉄則」の評価:
多くの購入者が満足しているので、中学受験用の書籍としては良い水準にあると考えて問題ありません。一方であまり良い印象がない人のほとんどが読みにくさをあげているのが特徴的です。
こんな受験生にオススメ:
「文章読解の鉄則」は中学受験レベルで考えると難関校を目指す受験生向けという印象が強いです。国語が苦手なお子さんにはあまりオススメできる内容ではないので、親御さんが解法を知るために利用するのであれば良いと思います。
「出る順シリーズ」
・著者:
・出版社:旺文社
「出る順シリーズ」の特徴:
中学受験の定番問題集のひとつでもある「出る順シリーズ」です。
国語は、
「漢字」
「ことわざ・語句・文法」
「国語読解」
の3種類ありますので、相性が良ければシリーズで活用することをオススメします。
口コミから見る「出る順シリーズ」の評価
全体的に高い評価の「出る順シリーズ」です。もともと受験用として中学受験だけでなくどの世代でも高い信頼性を得ているので、安心して利用できる問題集になります。
こんな受験生にオススメ:
幅広い受験生に対応できるシリーズですが、あくまでもまとめのような存在であることを意識しなければなりません。主軸の問題集として考えるのは、あくまでもある程度知識や学習レベルが落ち着いてきたころがオススメになります。
「正解が見える図と表でわかる国語の読み方」
・著者:第一ゼミナール中学受験国語科
・出版社:KADOKAWA
「正解が見える図と表でわかる国語の読み方」の特徴:
国語の問題集や参考書には珍しい図と表を中心に解説をすすめている1冊です。
板書形式の解説もわかりやすくなっています。
口コミから見る「正解が見える図と表でわかる国語の読み方」の評価
中学受験というレベルで考えると評価が分かれるのが本音です。
すべての受験生ではなく、好みが分かれるタイプなので評価が難しいと思います。
こんな受験生にオススメ:
国語の問題を解くポイントが理解できていないお子さんや国語に苦手意識を持つ受験生向けの1冊です。
使い方が難しいですが、国語の得点力UPのキッカケになることが期待できます。
「出口の小学国語レベル別問題集0~2」
・著者:出口 汪
・出版社:東進ブックス
「出口の小学国語レベル別問題集0~2」の特徴:
東進ブックスのレベル別問題集は中学受験だけでなく、大学受験でもシリーズになっている人気のある問題集のひとつです。
レベル別にわかれていますので、お子さんの国語の成績に応じて利用できます。
口コミから見る「出口の小学国語レベル別問題集0~2」の評価:
出口の小学国語レベル別問題集は購入者の多くから、好印象を得ているようです。
一方で、優しすぎるという印象を持った人もいるので、お子さんのレベルに合わせる必要があります。
こんな受験生にオススメ:
基本的にお子さんの国語の成績によって選択するレベルを見極める必要があります。
国語が苦手なお子さんにオススメできる数少ない問題集です。
「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集」
・著者:福嶋隆史
・出版社:大和出版
「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集」の特徴:
順番に解いていくと本当の国語力が身につく問題集です。
中学受験の国語はテクニックで解決できるのは事実ですが、将来性を考えるのであれば国語力の向上も必要になります。
口コミから見る「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集」の評価:
論理的思考力を身につけたいという受験生からは、高評価を得ているようです。
一方で相性が悪いお子さんもいるようなので、見極めが必要になります。
こんな受験生にオススメ:
論理的思考は現在の国語力に必要とされている力ですが、中学受験の解法とは異なる部分があります。
扱い方が難しいので、保護者のサポートが必要になります。
【家庭でできる問題集 算数5選!】
「出る順シリーズ」
・著者:
・出版社:旺文社
「出る順シリーズ」の特徴:
中学受験の定番シリーズでもある出る順の算数は、「図形」「計算」「算数文章題」の中学受験のなかでも必須の項目なので、確認やまとめに利用できます。
口コミから見る「出る順シリーズ」の評価:
教科書以上中学受験対策という意味でも幅広い受験生に高評価を得ている印象があります。
総復習で利用するケースが多いようですが、単元のまとめにもオススメです。
こんな受験生にオススメ:
出る順シリーズは中学受験対策の問題集のなかでも幅広い受験生向けにオススメできます。
解法に少々偏りがあるのは気になりますが、受験対策にはピッタリです。
「中学受験 すらすら解ける魔法ワザシリーズ」
・著者:前田昌宏
・出版社:実務教育出版
「中学受験 すらすら解ける魔法ワザシリーズ」の特徴:
西村則康氏監修で塾内テストから受験対策まで対応しているシリーズです。
シリーズは「文章題」「図形問題」「計算問題」などがあります。
口コミから見る「中学受験 すらすら解ける魔法ワザシリーズ」の評価:
半数以上の人が満足していると回答しているようなので、問題集としての内容は充分なできだといえます。
塾内テストとなっていますが、塾生以外の人が利用しても問題ありません。
こんな受験生にオススメ:
この問題集の良いところは解法を複数掲載しているところです。
算数の解法は固定されてしまうこともありますが、理論的に考える力をつけるのであれば様々な解き方を考えるのも算数力がつきます。
「中学入試 塾技100算数」
・著者:森 圭示
・出版社:文英堂
「中学入試 塾技100算数」の特徴:
中学入試は本来理論的に考えて解くのが理想ですが、現実世界では解法を効率良く使用する必要があります。
この問題集には塾ならではの解法やテクニックが掲載されています。
口コミから見る「中学入試 塾技100算数」の評価:
多くの受験生から高評価を得ている1冊です。
基本的に中学受験対策用になっているので、算数が苦手なお子さんには難易度が高めになっているかもしれません。
こんな受験生にオススメ:
学校の算数が苦手なお子さんには不向きな問題集です。
基本的に中学受験向きですが、ある程度の知識があることが条件になります。
「小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本」
・著者:小杉拓也
・出版社:かんき出版
「小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本」の特徴:
親御さんが算数をうまく教えるポイントがわかる1冊です。
つまずきやすい箇所をわかりやすく解説しているので、算数の苦手なお子さんにもオススメできます。
口コミから見る「小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本」の評価:
利用者の多くが高評価をしていますが受験対策用としてではなく、あくまでも教科書的な存在になっているようです。
公式を覚えるようなつくりになっているので、理論的に算数を理解したいお子さんには不向きかもしれません。
こんな受験生にオススメ:
算数の苦手なお子さん向けですが、算数を理論的に理解したいお子さんにはあまりオススメできないかもしれません。
学校のテストで早く結果を求めるのであれば良い1冊だといえます。
「イメージde暗記!根本原理ポイント365 基礎編」
・著者:受験ドクター
・出版社:幻冬舎
「イメージde暗記!根本原理ポイント365 基礎編」の特徴:
中学入試の算数と算数力向上では対策方法が異なる部分もあります。
中学受験では難問を早く解く方法を身に着ける必要がありますが、イメージde暗記!根本原理ポイント365 基礎編はその基本が学べます。
口コミから見る「イメージde暗記!根本原理ポイント365 基礎編」の評価:
算数の原理原則を理解するところから利用している受験生には高い評価を得ています。
解法といっても様々な角度からの考え方があるので、相性もあるといえます。
こんな受験生にオススメ:
良書であることは間違いないので、算数の苦手なお子さんにオススメしたい1冊です。ただし、相性が合わないお子さんもいることが予想できるので利用してみないと一概には判断できません。
【家庭でできる問題集 理科5選!】
「小学高学年自由自在理科」
・著者:
・出版社:増進堂・受験研究社
「小学高学年自由自在理科」の特徴:
家庭で利用する参考書のなかでも定番といわれる信頼性の高い1冊です。
幅広い難易度の中学校に対応しているので、万能型といえる参考書になります。
口コミから見る「小学高学年自由自在理科」の評価:
多くの購入者が高評価をしています。
中学受験対策には塾の参考書や問題集を中心に学習をすすめますが、家に置いておくと安心できる万能型の参考書としての評価が高いようです。
こんな受験生にオススメ:
基本的に中学受験を考えているのであれば、保有しておいて損はない参考書です。
絶対的な中心にはならないことも多いですが、役立つ頼もしい1冊なのでオススメできます。
「中学受験 すらすら解ける魔法ワザシリーズ」
・著者:辻義夫
・出版社:実務教育出版
「中学受験 すらすら解ける魔法ワザシリーズ」の特徴:
すらすら解けるシリーズは算数でも紹介していますが、西村則康氏の監修によるシリーズです。
「計算問題」「表とグラフ問題」「知識思考問題」に加えて「要点整理」の4冊あります。
口コミから見る「中学受験 すらすら解ける魔法ワザシリーズ」の評価
中学受験レベルの基本が学べるという意味ではオススメできる1冊だという評価が多いようです。
また、中学校でも利用できるという意見もあります。
こんな受験生にオススメ:
中学受験対策で進学塾に通うと難関校ベースになりがちなので、中堅校対策が不十分になるケースもあります。
基礎固めという意味でも多くの受験生にオススメです。
「出る順シリーズ 理科」
・著者:
・出版社:旺文社
「出る順シリーズ 理科」の特徴:
出る順シリーズは、全科目で高評価をしている受験生が多いのが最大の特徴です。
理科も中学受験の定期的なまとめや最終段階での総復習にも向いています。
口コミから見る「出る順シリーズ 理科」の評価:
基本的に幅広い受験生に向いていますが、中堅校~難関校がもっとも適していると評価されています。
全体的に高い評価なので、多くの受験生に向いていると判断できます。
こんな受験生にオススメ:
出る順シリーズは、相性次第ですべての受験生にオススメできます。
出る順シリーズは簡単だという声もありますが、あくまでも中学受験レベルだということを再認識してほしいと思います。
「中学入試 塾技100 理科」
・著者:森圭示
・出版社:文英堂
「中学入試 塾技100 理科」の特徴:
「中学入試 塾技100 理科」は1冊で中学入試に頻出する参考書・問題集・図鑑を網羅しています。
中学入試独特の解法テクニックを掲載しているので、短期間での成果が期待できます。
口コミから見る「中学入試 塾技100 理科」の評価
「中学入試 塾技100 理科」は中学入試で必要な解法テクニックが学べる1冊ということもあって、多くの高評価を得ています。
一方で、ある程度の学力が必須になるので理科に苦手意識のあるお子さんにはオススメできないかもしれません。
こんな受験生にオススメ:
中学受験で必要な解法テクニックを学ぶという意味ではオススメできる1冊です。
基本的に中堅校レベルの学力があるお子さんの成績向上や効率UPには良いと思います。
「なるほど!理科図録」
・著者:
・出版社:増進堂、受験研究社
「なるほど!理科図録」の特徴:
小学生で学ぶ理科の範囲をわかりやすく図解解説しているのが特徴です。中学受験対策にも役立つので、そばに置いておきたい1冊になります。
口コミから見る「なるほど!理科図録」の評価:
全体的に高い評価をしている人が多い印象があります。図録なので学習の主軸ではありませんが、補助教材としての価値観が高いようです。
こんな受験生にオススメ:
中学受験生が塾で使用しているテキストの補助教材としてオススメです。また、理科に興味を持つ段階や、今後理科の学習に図録が重要であることを確認するためにも利用する価値は高いと思います。
【家庭でできる問題集 社会5選!】
プラチナインプット
・著者:
・出版社:スタディアップ
「プラチナインプット」の特徴:
プラチナインプットは中学受験のなかでも社会に特化した教材です。
中学受験に必要な項目が効率よく学習できるようにまとめられているので、幅広い受験生にオススメできます。
口コミから見る「プラチナインプット」の評価:
一般的な教材とは異なる部分も多いので、比較をするのが難しいのが本音です。
時間の足りない中学受験対策ということを考えれば一問一答にまとめているのは良い方法になります。
こんな受験生にオススメ:
中学受験だと算数に比重を置いてしまうケースが多いのですが、社会での得点力がキーポイントになることも少なくありません。
特に中学受験の社会に対する対策は、高校受験や大学受験とは根本的に違う部分も多いので効率重視という意味でも幅広い受験生にオススメできます。
「中学受験ズバピタシリーズ社会」
・著者:水谷安昌
・出版社:文英堂
「中学受験ズバピタシリーズ社会」の特徴:
中学入試に出題される確率が高い問題を一問一答形式で掲載しています。
頻出順にA・B・Cに区分しているので、重要度の高い順に覚えていくことも可能です。
口コミから見る「中学受験ズバピタシリーズ社会」の評価
社会の受験対策用問題は一問一答形式のものが多いのが特徴のひとつですが、持ち運び便利な本シリーズは移動中やテスト前の最終チェックにオススメです。
こんな受験生にオススメ:
問題集や参考書の主軸として利用するには心細いですが、一問一答形式は1冊あると便利な問題集です。
多くの受験生にオススメできます。
「教科書ワーク 社会」
・著者:
・出版社:文理
「教科書ワーク 社会」の特徴:
教科書ワークは受験対策というよりも学校のテストや中学受験前の準備段階で使用する難易度です。
小学校のテスト対策にオススメになります。
口コミから見る「教科書ワーク 社会」の評価:
教科書ワークの評価は全体的に高い印象があります。
中には参考書のような感覚で購入してしまう人もいるようですが、あくまでも教科書主体の問題集です。
こんな受験生にオススメ:
中学受験生よりも学校のテスト対策向けという位置づけの問題集になります。
教科書を利用することが大前提になるので、予習よりも復習やテスト対策向けにオススメです。
「中学受験 出るとこだけ図と表でまとめる 社会の要点整理」
・著者:
・出版社:KADOKAWA
「中学受験 出るとこだけ図と表でまとめる 社会の要点整理」の特徴:
中学受験の社会は暗記だけでは解けない出題傾向が多くなっています。
図や表を読み取る力をつけることが期待できる1冊になります。
口コミから見る「中学受験 出るとこだけ図と表でまとめる 社会の要点整理」の評価
主軸ではなく教材のひとつとして利用している受験生が多いようです。
基本的に塾のテキストをメインに考えるのが、中学受験必須の考え方になります。
こんな受験生にオススメ:
中堅校~難関校を目指す受験生向けですが、基本的に主軸で利用するタイプではありません。
図や表に慣れるという意味では良い内容になっています。
「社会 中学入試の最重要問題」
・著者:
・出版社:学研プラス
「社会 中学入試の最重要問題」の特徴:
中学受験で出題されている問題を頻出が高い順に掲載している問題集です。
あくまでもまとめ的な使い方がベストになりますが、幅広い受験生向けです。
口コミから見る「社会 中学入試の最重要問題」の評価:
受験対策のまとめや直前対策用に利用している受験生が多いようです。
基本的に高評価が多いので、万能向けの内容だと判断できます。
こんな受験生にオススメ:
夏休みの弱点克服や総まとめにオススメです。
インプット型の1冊ではありませんので、メイン学習に利用するのは難しいと思います。
【まとめ】
今回は家庭でできる、中学受験向けの参考書や問題集を紹介しました。
中学受験は本来進学塾や個別塾を活用するのがもっとも効率よくなりますが、自宅学習の補助的存在や学校のテスト対策には市販の問題集をオススメします。