大学入試は、大学センター試験から大学入学共通テストに変更となります。
2021年から採用される予定なので受験生にとっても不安が多いと思います。
今回は大学入学共通テストの対策ポイントを
・英語
・数学
・国語
の主要3科目に絞って説明していきます。
この記事を読んで入試までの学習スケジュール製作の参考にしてください。
【大学入学共通テストの基本と対策のポイント 英語編】
大学センター試験から大学入学共通テストに変わっても英語の重要度に変更はありません。
文系学部だけでなく理系学部でも必須の大学が多いので重要な科目になります。
ここでは、大学入学共通テストの英語について説明をします。
英語は大学入試の重要科目になるので、万全の対策で挑めるようにしてほしいと思います。
共通テストと大学センター試験の違い!英語はどこが変わる?
大学センター試験は、英単語の発音や基本文法問題が出題されました。
共通テストの場合は、全て読解問題が出題されることになりそうです。
大学センター試験=発音や基本文法問題
共通テスト=全て読解問題
出題形式もこれまでよりも思考力や発想力を試す問題も予定されています。
グラフやイラストなどが用いられると思います。
解答もこれまでと違い複数の解答をもとめられる出題があります。
これまでのようなマーク式独特の解き方は、通用しなくなるので注意が必要です。
リスニングには、配点や問題数が大幅に増加する予定です。
出題傾向に大きな変更はないかもしれませんが、詳細面で変更点があると考えられます。
共通テスト(2021年から) | センター試験 | ||
変更点 | 全て読解問題 | 100点 | 英単語の発音や基本文法問題 30% |
出題形式 | 思考力や発想力 グラフやイラスト使用 | 読解問題70% | |
リスニング | 配点や問題数の増加 | 100点 | 全25問 |
共通テストの学習スケジュール!英語編
大学センター試験は英単語と英熟語を最初に覚える必要がありましたが、
共通テストの場合はくわえて構文や文法も併行して理解を深める必要があります。
発音やアクセントは、単体で出題されなくても長文読解で必ず必要になります。
長文問題が主軸になるので、英文を読みながら日本語訳をできるようにするのが理想です。
英単語と英熟語・共通テスト
英単語と英熟語+構文や文法
これまでのように読み返しで解く習慣がある受験生は、
できるだけ読みながら内容の把握と日本語訳ができるようになる必要があります。
また、各模試は共通テスト対策をとりいれた内容になることが予想できます。
できるだけ模試を受験して解きなおす習慣をつけることをオススメします。
共通テスト対策のポイント!英語編
英語のセンター対策というと「英単語」「英熟語」「英文法」を夏休み前までに仕上げるのが定番でした。
共通テストの場合は、はやい段階で長文読解をおこなう必要があります。
長文問題を学習するときは、読むことだけでなく「和訳」「復習」を習慣化することをオススメします。
長文問題の量が多くなると時間配分も異なります。
出題傾向や解答方法の変更があるので、思ったよりも時間的なゆとりがなくなります。
難しい問題よりも基本問題を中心に反復学習をおこなうことをオススメします。
長文問題の対策も解答が複数選択の場合もあるので、
おおまかな内容把握よりも文章の要点をおさえる習慣化を考える必要があります。
出題内容等 | 解答方法 | 試験時間(配点) |
・「コミュニケーション英語Ⅰ」に加え 「コミュニケーション英語Ⅱ」及び 「英語表現Ⅰ」を出題範囲。
・「リスニング」の問題音声が流れる回数は, 1 回読みのものと2 回読みのもので構成。 | マーク式 | ・【リーディング】 80分(100点)
・【リスニング】 60分 |
【大学入学共通テストの基本と対策のポイント 数学編】
数学は、理系学部や国立文系学部を志望する受験生にとって必須の科目です。
共通テストも教育改革の主旨を基本に出題傾向が大きく変わる可能性もあります。
ここでは、大学入学共通テストの数学について説明をします。
出題傾向や対策の違いに注目をしていきたいと思います。
共通テストと大学センター試験の違い!数学はどこが変わる?
大学センター試験の数学は、基本的な問題を教科書で使用する公式通りに解くことが求められていました。
従って、数学の苦手な文系受験生も公式と解法の暗記で得点が可能でした。
大学入学共通テストは、公式の暗記よりも発想を駆使した解法が求められます。
出題形式はマーク式ですが、内容的には記述式の水準になることが予想できます。
数学で求められる変更点のひとつに「読解力」があります。
英語も同様ですが、数学にも問題を読み取る力が必要になると言われています。
大学センター試験との大きな違いは、読解力や発想力にくわえて
・「判断力」
も必要なところです。
この考え方は私学中学受験にも採用されています。
共通テストの学習スケジュール!数学編
夏休みまでにこれまでの基本的な考え方で解ける問題を数多く解いて土台となる基礎力を身につける必要があります。
そのためにも苦手分野は積極的に復習することをオススメします。
大学センター試験とは考え方が違う出題形式ですが、公式や解法の基本を理解することが重要です。
そのうえで別の解法やマーク式独特の解法にも慣れる必要があります。
数学は、発想力や計算力にすぐれていても公式や解法を覚えていることが重要になります。
少ない試験時間を有効に活用するためにも入試用の学習方法としてオススメです。
マーク式の回答欄にも慣れておく必要があります。
解答となる数字をマークするのと選択肢にある数字をマークするのでは、
全く異なるので慣れることをオススメします。
共通テスト対策のポイント!数学編
大学センター試験の数学は、受験生によっては高得点が狙いやすい科目だったと思います。
共通テストは、同じような気持ちで対策をすると厳しい結果になるはずです。
あくまでも難易度も上昇した別の入試として対策を考えてください。
答えを出すときも必ず理論的に考えることをオススメします。
文系学部志望の受験生に多い公式や解法の暗記も必要ですが、
証明問題や理論的に考える問題にもなれておくことをオススメします。
理系志望の受験生は、多少難易度が高い問題でも高得点をねらわなければなりません。
基礎力を固めたあとは、発展問題を数多く解くことが必要です。
【大学入学共通テストの基本と対策のポイント 国語編】
文系学部や国公立理系学部を志望する受験生は、国語で得点を重ねておきたいところです。
特に国語は、安定感が期待できる科目だけに対策を万全にすることをオススメします。
ここでは、大学入学共通テストの国語について説明をしていきます。
これまでのセンター試験との違いや対策のポイントを覚えて欲しいと思います。
共通テストと大学センター試験の違い!国語はどこが変わる?
大きな意味で国語は、センター入試よりも読解力を求められる科目になると考えるのが妥当です。
特に図や表を用いた問題文が出題される可能性が高いので要注意になります。
国語の現代文はジャンルがいくつかに分類されますが、大学入学共通テストはジャンルの複合問題が出題される可能性が高いと思います。
国語の読解力が求められるのは、必然です。
一方で図や表などを用いた問題は、数学的な見解や推測も必要になります。
変更のない部分は、問題量の多さに対する時間配分の考え方です。
また、これまで古文や漢文は難易度が高くなることが予想されています。
共通テストの学習スケジュール!国語編
古文や漢文が必須の受験生は、現代文同様にはやい時期から知識を蓄えておく必要があります。
夏休みまでは、これまでのセンター対策同様に基礎力重視が理想です。
現代文に求められる読解力と要点をつかむ力は、実際にセンターの過去問題や私立大学の問題で慣れる必要があります。
国語の問題も選択式の場合は、選択肢のクセや特徴をつかむことも必要になります。
安易に選択すると出題者の罠にかかることもあります。
国語は他の科目と異なり実際に問題を解くことで違いがわかることもあります。
試行調査としておこなわれた平成30年度と平成29年度を解いて実感するのも良い方法です。
共通テスト対策のポイント!国語編
国語の演習問題は、解いた後のふり返り学習が重要です。
特に難化が予想される古文や漢文が必要な受験生は、はやい時期から対策を進めることが必要になります。
これまでのセンター入試よりも古文や漢文の得点が計算しにくいこともあるので、基本的な知識は夏休みまでに身につける必要があります。
選択肢から答えを選ぶときに消去法を用いるのは、否定はしないものの対策の段階ではオススメしません。
選択肢のそれぞれの意味をしっかり理解することが重要です。
国語の中でも現代文の学習成果がでるのは、数学や英語よりも遅れ気味になります。
入試日までのスケジュールを考えて学習計画をたてるようにしてください。
出題内容等 | 解答方法 | 試験時間 (配点) |
「国語総合」の内容を出題範囲とし, 近代以降の文章,古典(古文,漢文)を出題する。 | マーク式 | 80分 (200点) |
【まとめ】
今回は、大学入試共通テストの主要3科目について説明しました。
大学入試センター試験との違いや対策のポイントが中心になっています。
新しいスタイルになっても基本的な知識は必須項目です。
難しい問題ばかり解いても本当の力にはならないので、焦らずに計画をすすめてください。
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